マネージドサービス部の村松です。
毎年ラスベガスで開催される re:Invent。 多くのイベントが英語で行われるなか、英語弱者が re:Invent を楽しむにはどのようなセッションをとるべきでしょうか? 実際に行ってみた経験を踏まえてお伝えします!
英語に自信がなくても re:Invent を楽しみたい方の参考になれば幸いです。
基本情報
私の英語レベルについて軽く説明しておきます。
私は学士を取得していますが、英語の知識は義務教育レベル。 ごく簡単なやりとり(自己紹介とか限られた文章)ならできますが、少なくともリスニング・スピーキングともに一旦「???」ってなる感じです。
海外旅行はボディランゲージでなんとか対処したレベルです。
おそらく、多くの日本人と同じレベルと思われます。
re:Invent のセッション予約
re:Invent 期間中は、様々なイベントやセッションが開催されます。
参加するには興味のあるセッションの事前予約を行う必要があります。(予約は re:Invent 開催前から可能)
私も、ネットに転がっている情報や過去 re:invent に参加している方々の知見をもとに、とりあえず予約してみました。
結果から言いますと、ちょっと後悔しました。
優先度やセッションの種類を見誤っていたのです。
開催期間中同じような選択ミスにより、「セッション取り直したい」「だけどもう予約できない」といった声が同僚からあがっていました。
英語弱者ならではの優先順位や、参加するのに適切なセッションがありますので、参加した経験に基づいて紹介していこうと思います。
セッションの取り方
私のよう英語弱者は、以下の優先順位を意識しながらセッションを予約して会場をまわるのがよいでしょう。
- Keynote
- GameDay
- Workshop
- Community関連・EXPO
- Breakout sessionなどその他
一つ一つ解説していきます。
Keynote
予約不要
re:Invent 目玉のイベントで、AWS の新サービス、新機能の発表会です。 日本語の同時翻訳機を利用できるため、英語弱者でも安心して聞くことができます。
2024年の Keynote は予約ができず、先着順となっていましたが、まずは Keynote を聞く前提でそのほかの予定を組んでいくのが効率がいい決め方かと思います。
GameDay
予約必要
GameDay は実戦形式のワークショップとなっています。1チーム4名でチームを作成して、協力しながらお題となるクエストに挑みます。
事前に日本人でチームを組んでおくと、特に言語には困らず参加することができます。また、個人で参加したとしても、スタッフの方に一声かけると日本人同士でチームを組んでくれます。
GameDay に参加した社員によるブログもいくつかありますので、ぜひご覧ください。
GameDay の優先順位が高い理由としては、言語の壁がなく楽しめる点や、手を動かしながらインプットができる点です。
GameDay で用いる資料は日本語に翻訳ができますし、 英語弱者でも参加後の満足度が高いのが GameDay かと思います。 ぜひ優先的に予約することをお勧めします。
Workshop
予約必要
Workshop も実戦形式のイベントですが、GameDay とは異なり一人もくもくとハンズオンを進めるものとなっています。
GameDay 同様、ハンズオン手順を日本語に翻訳できるため言語に困ることなく参加が可能です。
GameDay ほど「お楽しみ要素」はなく、ただ一人で手を動かすだけですが、いままで使ったことのないサービスをいじる機会にもなるので、よいインプットの時間を過ごすことができます。
予約が埋まるのが早いので要注意です。
Community関連・EXPO
個人的にはここまでお話した Keynote, GameDay, Workshop に参加すれば、だいぶ充実した re:Invent になっているかと思います。
ここからは、それらに参加してできた空き時間の有効的な使い方として参考にしていただければと思います。
Community 関連
予約不要
Community 関連イベントはかなり息抜き要素になるかと思います。
例えば、「Sports Forum」は、スポーツと AWS 技術を融合させた体験型ブースとなっており、予約不要で好きなタイミングで楽しむことができます。 英語を使わなくても楽しめるイベントかと思います。
マラソンイベント「5K Race」も 技術力・英語力不要で楽しめるイベントとなっています。こちらは事前の予約は不要ですが、会場で申し込みが必要です。
いずれも予約は不要であるものが多いので、興味があるものにサクッと立ち寄ってみるといいかもしれません。
ただ、Community関連のイベントは、「遊び」の要素が強く、技術的な学びはあまりありません。技術的な学びを得たい場合には後述するEXPOのほうがおすすめです。
EXPO
予約不要
EXPOについての概要はこちらのブログをぜひご覧ください。
EXPOではゲリラ的な会話が発生するので、英語が話せるに越したことはないですが、 AWS に関わる様々な企業を知れる良い機会になるかと思います。
企業によっては体験型の展示やSWAGの用意があるので、英語が話せないなりにも楽しめるイベントだと思います。
時間の空いた時に立ち寄ってみるとよいでしょう。
新しい技術にも触れることができるので、歩いているだけで学びが多くあります。
Breakout sessionなどその他
個人的に最も優先度低く考えるべきなのが、Breakout session をはじめとする「聞くだけ」のセッションです。
re:Invent のセッション予約で陥りやすいのが、「とりあえず気になるサービスの Breakout session 予約するか~~」という現象です。私を含む多くの同僚がこの現象に陥って、期間中に予約を変更する羽目になっていました。
Breakout session はもちろんすべて英語です。 大きな会場の一区画を使う小さなセッションので、となりの Breakout session の音が入ってきたりして、同時翻訳アプリを使ってみるもうまくいきません。
最後は翻訳をあきらめて、頑張って英語を聞いてみましたが、生粋の日本人にはきつい時間でした。
このような聞くだけのセッションは、GameDay や Workshop が開催されるホテルと同じホテルで行われるものに絞り、空いた時間でとることをお勧めします。
おわりに
いかがでしたか?re:Invent では500近くのセッションが開催され、こまかなイベントも含めると数千にも及びます。
回り方や予約を迷ってしまいがちですが、「英語弱者の日本人」という観点で絞ってみると、案外無駄なく re:Invent を楽しめるかもしれません。
同じような状況で悩む方は、このブログを是非参考にしていただければと思います。
村松美緒
マネージドサービス部MS課所属。運用保守の業務がメインです。旅行とバレエが趣味です。