こんにちは、Enterprise Cloud部 技術1課 宮形 です。
AWS re:Invent 2023 現地ラスベガス会場より本BLOG記事を執筆しております。まさか自分がサーバーワークスに入社してこのような事させて頂けるとは思いもせず、なんとも感動しております。
この数日、re:Invent に合わせてAWSの多数新機能がリリースされております。やはり昨今トレンドの AI/ML 関連が目立ちますが、おじさん(?)エンジニアが気になった下記リリースをご紹介させてください。
Announcing the general availability of Amazon RDS for Db2
ついに IBM Db2 が Amazon RDS で動かせるようになりました!既にGAされており、東京、大阪リージョンでも利用可能のようです。
ラスベガス現地会場で早速試用してみましたのでご紹介します。。。としたかったのですが、何とインスタンスを起動させることが出来ませんでした!弊社有識者に相談し理由はわかりましたので、コンソール画面と合わせて解説させていただきます。
コンソール画面の紹介
「エンジンのタイプ」で「IBM Db2」が選べるようになっています。
「エディション」と「エンジンバージョン」の画面になります。バージョンはまだ 11.5.9.0 のひとつだけでした。
「DBインスタンスクラス」の画面になります。現時点ではIA系アーキテクチャのみになります。Gravitonは選択肢にありません。
これ以降の画面は、従来のRDSと殆ど同じでした。「ログのエクスポート」のファイル名が、Db2のものになっていたりする程度の差異でした。オプショングループは選択できず、パラメーターグループのみで利用するようです。
必要な項目を入力し、「データベースの作成」をクリックしますが、このエラーになりました。
ご指定になった DB インスタンス xxxxxx の作成リクエストは実行されませんでした。 DBParameterGroup not found: default.db2-se-11.5
デフォルトパラメーターグループの自動生成を出来ないようでしたので、手動で作成してからリトライしますが、今度は下記エラーになります。
ご指定になった DB インスタンス xxxxxx の作成リクエストは実行されませんでした。 RDS does not support bring-your-own-license IBM Db2 databases without a valid IBM site id and customer id. Please use a parameter group with valid rds.ibm_customer_id and rds.ibm_site_id parameters.
BYOLにおいて rds.ibm_customer_id
と rds.ibm_site_id
をIBMサイトで確認して値を設定せよとのことです。
どうやら Amazon RDS for Db2 は、現時点ではBYOL方式のみがサポートされており、AWSライセンスインクルードは存在しないようです。AWSの公式サイトに下記記載がございました。
Db2 Database – Amazon RDS for Db2 Pricing – AWS
With Amazon RDS for Db2, you can use your existing Db2 database software license under the BYOL model. BYOL supports both Standard and Advanced Edition licenses. (日本語訳) Amazon RDS for Db2 では、既存の Db2 データベースソフトウェアライセンスを BYOL モデルで使用できます。BYOLは、Standard EditionとAdvanced Editionの両方のライセンスをサポートしています。
残念ながら利用できるIBMソフトウェアライセンスを有していませんでしたので、試用はこちらで断念としました。
まとめ
残念ながら現状では AWS上で Db2 をちょっと試したいという事が出来ないようです。 Db2には IBM Db2 Community Edition という無償版がありますので、もしAWS上で試用されたい場合はEC2インスタンスを起動してインストールしてご利用頂くことにあるかと思います。今後改善されることを期待したいですね。