コール数に応じた3つのモデルケースで見る、Amazon Connectの月額費用

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はじめに

こんにちは、株式会社サーバーワークスの丸山です。
普段はAmazon Connect専任担当として、プリセールスから導入支援、運用サポートまで、どっぷりとAmazon Connectの世界に浸かっています。

お客様とお話ししていると、必ずと言っていいほどいただく質問があります。

「で、結局いくらかかるの?」

これです。

Amazon Connectは「初期費用無料・完全従量課金」が大きな魅力ですが、その柔軟さゆえに「月額いくら」という従来の定額プランに慣れていると、実際の請求額のイメージが湧きにくいという側面もあります。

そこで今回は、具体的なコール数を設定し、小規模・中規模・大規模の3パターンで利用料金を試算してみました。 ドル建てだけでなく、日本円換算での金額感や、コストの内訳比率も公開します。


試算の前提条件

今回は、以下の3つの規模感でシミュレーションを行いました。 計算を単純化するため、平均通話時間は「5分」で固定しています。

規模 インバウンド (受電) アウトバウンド (架電) 想定される利用シーン
小規模 3,000 コール/月 1,000 コール/月 スタートアップ、部門単位のヘルプデスク
中規模 10,000 コール/月 3,000 コール/月 中堅企業のCS部門、予約センター
大規模 30,000 コール/月 10,000 コール/月 本格的なコールセンター、大規模ECの窓口

※今回の試算には、「Conversational Analytics(Contact Lens)」による全通話のテキスト化・分析オプションも含めて計算しています。

【結果発表】規模別の料金イメージ

それでは早速、試算結果をご覧ください。 規模ごとの料金の積み上がりをグラフにしました。

規模が大きくなるにつれて、階段状にきれいにコストが推移しているのがわかります。 「従量課金」なので、コール数が増えればその分だけコストがかかる、非常にシンプルな構造です。

では、より詳細な金額と内訳を見てみましょう。 日本円での概算(※1ドル=約150円換算)も併記しました。

この表から読み取れる、Amazon Connectの料金構造のポイントを3つ解説します。

ポイント1:料金の4割は「電話代」、3割が「システム料」

表の構成比率(%)にご注目ください。規模が変わっても、この比率はほぼ変わりません。

  • テレフォニー(電話回線・通話料):約40.5%
  • CTI利用料金(システム利用料):約32.4%

つまり、Amazon Connectの請求額の約7割強は、「電話代」と「システム利用料」で構成されています。 小規模(合計 約16.6万円)から大規模(合計 約168.7万円)へ規模が拡大しても、この比率が一定であることは、事業計画を立てる上でも予測が立てやすいポイントです。

ポイント2:分析・テキスト化(Conversational Analytics)のコスト感

今回の試算で特徴的なのが、「Conversational Analytics」の費用です。全体の 約27.0% を占めています。

  • 小規模:約4.5万円
  • 大規模:約45万円

これは通話の自動テキスト化や感情分析を行うための費用です。「全体の1/4もかかるのか」と思われるかもしれませんが、「全通話を自動でテキスト化し、NGワード検知や品質管理を自動化できる」と考えるとどうでしょうか。

人間が録音を聞き起こしたり、スーパーバイザーがリアルタイムで監視したりする人件費と比較すれば、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます(もちろん、不要であればこの費用は0円になります)。

ポイント3:録音ストレージ代は「誤差」レベル(0.1%)

ここがオンプレミス型PBXとの決定的な違いです。表の「ストレージ」の行を見てください。

  • 小規模:146円(1ドル)
  • 大規模(月4万コール):1,465円(10ドル)

構成比率でいうと、わずか 0.1% です。

従来のシステムでは、録音データを保存するためにサーバー増設やディスク管理に多額の費用がかかっていました。しかしAmazon Connect(保存先はAmazon S3)なら、数万件の通話を録音しても、ランチ1回分程度の金額で収まります。 「容量を気にして録音を消す」という運用は、もう過去のものです。


まとめ

今回の試算で、Amazon Connectの料金構成のイメージをお伝えできたでしょうか。

  • 合計金額:小規模なら月17万円弱、大規模なら月170万円弱のイメージ
  • 内訳:電話代(4割) + システム料(3割) + 分析機能(3割)
  • ストレージ:誤差レベル(0.1%)

「従量課金」は、使った分だけ支払うフェアな仕組みです。 繁忙期にはコストがかかりますが、閑散期には自動的に安くなるため、無駄な固定費を払い続ける必要がありません。

「自社のコール数だと具体的にいくらになるの?」 「今のPBXの維持費と比較して安くなる?」 「生成AIで自動応答をする仕組みを導入した場合はどうなるの?」

そのような疑問をお持ちの方は、ぜひサーバーワークスまでご相談ください。現状の利用状況をヒアリングさせていただき、より精緻なコストシミュレーションを作成いたします。

丸山 麻衣子(記事一覧)

Amazon Connect 専任担当
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