開発不要!Amazon Connect アウトバウンドキャンペーンで実現する、効率的な自動架電のはじめかた

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こんにちは。株式会社サーバーワークス、Amazon Connect専任担当の丸山です。
普段はAmazon Connectのプリセールスから導入支援、そして運用サポートまで、コンタクトセンターシステムの活用を幅広くご支援しています。

今回は、日本国内ではまだ活用の余地が大きい「Amazon Connect アウトバウンドキャンペーン」についてご紹介します。

これまでハードルが高いと思われがちだった「自動架電(オートコール)」ですが、実は今、非常に導入しやすく進化しています。 本記事では、この機能がなぜ今おすすめなのか、そして導入時に注意すべきポイントについて解説します。

「開発」から「設定」へ。導入のハードルが劇的に下がりました

これまでAWS上で自動架電の仕組みを実現しようとすると、どうしても個別開発が必要でした。 しかし現在は、アウトバウンドキャンペーン機能が標準化され、ブラウザ上の管理画面の設定だけで実現できるようになっています。

これにより、以前とは比較にならないほど多くのメリットが生まれています。

① 初期費用・保守費用の大幅な削減

プログラムを開発する必要がないため、初期導入コストを格段に抑えることができます。また、独自プログラムのメンテナンスも不要になるため、長期的な保守費用(TCO)の削減にもつながります。

② お客様自身で改善・調整が可能

「架電のペースを調整したい」「リトライ回数を変えたい」といった変更も、設定画面から行えます。 これまでは改修のたびにエンジニアへの依頼が必要でしたが、今後は運用しながらお客様自身の手で改善サイクルを回すことができるようになります。

③ 「留守番電話の判定」が標準機能に

個別開発では技術的に実現が難しかったのが「相手が留守番電話かどうか」の判定です。 この機能を使えば、標準で「留守電なら自動音声を残す」「人が出た場合のみオペレーターに繋ぐ」といった高度な振り分けが可能になります。これは大きな進化点です。

④ 気軽にPoC(実証実験)が可能

開発が不要ということは、「まずは小規模で試してみる」ことが容易だということです。 大規模な投資をする前に、数席規模で効果検証を行い、その結果を見てから本格導入を検討できるため、リスクを抑えた導入が可能です。

実は「東京リージョン」ですぐに使えます

「海外リージョンでしか使えないのでは?」というご質問をよくいただきますが、2025年6月より東京リージョンでも利用可能になっています。

Amazon Connect Outbound Campaigns が新たに 3 つのリージョンで利用可能に

国内の通信環境で、安定して利用できる環境が整っています。このアップデートは意外と見落とされがちですので、ぜひ知っていただきたいポイントです。

電話だけではない、マルチチャネルなアプローチ

さらに機能面でも進化しており、電話だけでなくSMSやEメールを組み合わせたアプローチが可能になりました。

例えば、「電話に出なかったお客様には自動でSMSを送る」「数日後に再度架電する」といった一連の流れ(ジャーニー)を、Amazon Connect上で設計できます。 電話単体では接点が持てなかったお客様に対しても、適切なタイミングと手段でアプローチできるため、応答率や成約率の向上が期待できます。

便利だからこそ注意したい「リスク」と「安全対策」

ここまでメリットをお伝えしましたが、お伝えしておきたい注意点があります。 本機能は非常に強力である反面、初期設定を誤ると「大量架電事故」につながるリスクがあります。

設定一つで大量の発信が可能になるため、適切な制御を行わない場合、以下のような事態を招く恐れがあります。

  • オペレーター不足による放棄呼: つながった電話に対応できるオペレーターがおらず、お客様側で無言で切れてしまう。
  • 過度な再発信: 短時間に何度も同じお客様へ発信を行ってしまう。

これらは企業のブランドイメージを損なうだけでなく、コンプライアンス上の問題にもなり得ます。 車の運転に交通ルールと安全確認が必要なように、この機能にも「適切なパラメータ設計」と「リスク管理」が不可欠です。

安全で効果的な導入をサポートします

「便利なのは分かったけれど、設定ミスによるトラブルは避けたい」 そうお考えの際は、ぜひ私たちサーバーワークスにご相談ください。

Amazon Connect専任の私たちが、お客様の業務に合わせて以下のご支援をいたします。

  • リスクを回避する安全なパラメータ設計
  • CRM(顧客管理システム)とのスムーズな連携
  • 電話・SMS・メールを組み合わせたシナリオ構築

まずは「どのような業務で活用できそうか」といったご相談からでも構いません。 強力なツールを安全に使いこなし、架電業務の効率化をご一緒できれば幸いです。

サーバーワークス 資料室ではアウトバウンドキャンペーンのホワイトペーパーを提供しています。
公開ホヤホヤの資料です。
ここからは社内自慢になりますが、こちらの資料は2024年新卒のエンジニアの濱田さんが準備してくれました。
ほぼノーサポートでスピード対応してくれて個人的に感動しました。
最近の新卒ってすごいですね。
こちらもよろしければぜひご活用ください。

丸山 麻衣子(記事一覧)

Amazon Connect 専任担当
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