こんにちは!イーゴリです。
Amazon Q Businessが日本語の質問に対して英語で答えてしまったり、同じ質問でも回答スタイルにばらつきがあることはありませんか? この記事では、その問題をたった1行で解決します!
言語やスタイルに関係なく、Response customization の設定を使えば、Amazon Q Businessの回答を期待どおりにチューニングできます。
なぜこの問題が発生するのか
Amazon Q Business は内部で LLM(大規模言語モデル)を利用しており、ユーザーの入力内容やコンテキストに基づいて最適な言語や回答スタイルを推定します。
しかし、この推定は必ずしもユーザーの期待と一致するとは限らず、以下のような問題が発生することがあります。
- 日本語で質問しても英語で回答される
- 回答スタイルが毎回変わる
- フォーマル/カジュアルの揺れがある
そのため、明示的に出力スタイルを制御することが重要になります。
手順
Amazon Q Business の管理画面で、 Applications を開きます。

対象のアプリケーションをクリックします。

「Response customization」の「Edit」をクリックします。

「Additional instructions - Optional」を開き、下記のような英語の文を入力します。
Answer in 1 style, in Japanese
「Save」をクリックします。


上記の設定を保存すると、「Response customization」画面に「provides responses exclusively in Japanese language」という Response style profile が自動的に設定されます。

なぜ1行で解決できるのか
Additional instructions に入力した内容は、すべてのユーザーリクエストに対して共通のコンテキストとして付与されます。 そのため、「Answer in Japanese」のような指示を1行追加するだけで、すべての回答に一貫した制御を適用できます。
注意点
ただし、LLMの特性上、指示が100%守られるとは限りません。 特に複雑な質問や長いコンテキストでは、指示が部分的に無視される場合があります。
応用例
Response customization を活用することで、言語だけでなく、回答スタイルも柔軟に制御できます。
例えば、以下のような指示を設定することが可能です。
- Answer in Japanese with polite business tone(ビジネス向けの丁寧な表現)
- Answer in bullet points(箇条書きで回答)
- Answer briefly within 3 sentences(3文以内で簡潔に回答)
- Answer with detailed technical explanation(技術的に詳しく説明)
これにより、用途に応じた最適な回答スタイルを実現できます。
利用シナリオ
この機能は、以下のようなシーンで特に有効です。
- 社内ナレッジ検索において、常に日本語で統一した回答を得たい場合
- カスタマーサポートで、回答トーンを統一したい場合
- 多言語環境において、特定の言語での応答を強制したい場合
特に企業利用においては、回答の一貫性が重要となるため、Response customization は非常に有用な機能といえます。
まとめ
Amazon Q Business の Response customization を活用することで、回答の言語やスタイルを簡単に制御することができます。
特に業務利用においては、回答の一貫性や品質の安定化が重要となるため、本機能を適切に活用することで、より実用的なナレッジ活用が可能になります。
以上、御一読ありがとうございました。
本田 イーゴリ (記事一覧)
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