こんにちは。
re:Invent 2024参加中のアプリケーションサービス部、DevOps担当の兼安です。
re:Inventの期間に入って、早速気になるアップデートがありました。
インメモリデータベースである、Amazon MemoryDBがマルチリージョンに対応したとのことです。
簡単ではありますが、これについて述べてみたいと思います。
Amazon MemoryDBとは
Amazon MemoryDBは、AWSが提供する完全マネージド型のインメモリデータベースサービスです,
低レイテンシかつ、圃場に高い可用性・耐久性を備えています。
Amazon MemoryDBは、キー・バリューストアのデータベースであるValKeyおよびRedis OSSを使用することができます。
Amazon ElastiCacheとの違い
Amazon ElastiCacheとの大きな違いは、データの耐久性です。
ElastiCacheが、揮発性のデータベースでキャッシュ用途に最適化されているのに対し、MemoryDBはデータの耐久性を重視し、超高速かつ耐久性のあるプライマリデータベースを扱うのに適しています。
Amazon MemoryDBの用途としては、リアルタイムのデータ処理が必要かつ、データの損失を許容できないユースケースが挙げられます。
クラウドデータベースに求められるマルチリージョンの要件
クラウドデータベースに求められるマルチリージョンの要件としては、以下のようなものが挙げられます:
- 高可用性と災害対策
- 各リージョンで障害が発生してもデータが利用可能であること。
- レイテンシ削減
- ユーザーの近くのリージョンでデータを処理し、高速アクセスを実現。
- コンプライアンス
- 各国の規制に応じたデータの保存場所の制御。
AWSにおいても主要なデータベースはマルチリージョン構成をサポートしています。
超高速なのがウリのAmazon MemoryDBにとっては、マルチリージョンにより低レイテンシを実現しやすくなっとこが大きいですね。
早速マネジメントコンソールを見てみる
少しだけマネジメントコンソールを見てみましょう。
Amazon MemoryDBのダッシュボードにガイダンスメッセージが表示されています。
このガイダンスメッセージをクリックするか、クラスターの新規作成をクリックすると、グローバルクラスター
という選択肢が増えているので、これを選択して前に進めると、マルチリージョン構成のクラスターを作成できるようです。
まとめ
今回のアップデートで、他のAWSの主要なデータベース同様、Amazon MemoryDBもマルチリージョン構成をサポートしました。
これまでは、インメモリデータベースでマルチリージョン構成を実現するにはAmazon ElastiCacheなどでなんとかするしかありませんでしたが、これでAmazon MemoryDBも選択肢に加わりました。
リアルタイム性の高いアプリケーションにとって更に良い感じの選択肢が増えたと言えると思います。
兼安 聡(執筆記事の一覧)
アプリケーションサービス部 DS3課所属
2024 Japan AWS Top Engineers (Database)
2024 Japan AWS All Certifications Engineers
Certified ScrumMaster
PMP
広島在住です。今日も明日も修行中です。