営業部 佐竹です。
本日は、AWS から少し離れて Windows OS の話です。
はじめに
Windows 10 をお使いの方には、Windows 11 へのアップグレードが推奨されるようになり、画面右下のタスクバーに通知が来ていることでアップグレードを行った方もいらっしゃるでしょう。
私は2021年11月1日に発売となった Surface Pro 8 を購入して初の Windows 11 体験となりました。
11月1日に届いた Surface Pro 8 で Windows 11 を使い始めてすぐに気付いたのですが、業務で日々利用していたツールである「Snipping Tool」が利用できなくなっていました。
Snipping Tool が開けない
まず Win+Shift+S
のショートカットが機能しなくなります。そして、直接 Snipping Tool を起動して「+新規」を押下すると以下のエラーが発生します。
このアプリを開けません Windows に問題があるため、画面の領域の切り取り を開くことができません。PC をリフレッシュすると、問題が解決される可能性があります。
上記の通りのエラーが発生し、Snipping Tool が利用できなくなってしまっています。
このエラーは英語では "This app can't open. A problem with Windows is preventing Screen Snipping from opening. Refreshing your PC might help fix it."
となります。
問題の原因
本エラーの発生原因は、Windows 11 における「2021 年 10 月 31 日に有効期限が切れた Microsoft デジタル証明書」に起因しています。
このため、Windows OS を Windows 11 にアップデートされた場合は、2021年11月1日から Snipping Tool など、デジタル証明書の参照が必要なすべての機能で問題が発生していました。
この不具合は11月1日からワールドワイドで数多くの報告があがっており、以下の Issue レポートでもそのことが確認できます。
問題の解決方法
本エラーはデジタル証明書のエラーであるため、利用者側でできることがありません。正常に利用するには、Windows Update を待つしかありませんでした。
この対応としてマイクロソフトは 2021年11月5日 に Windows Update KB5008295
を緊急リリースしました。
本 Windows Update を適用することで、Snipping Tool が正常に起動できるようになります。同事象に困っていらっしゃった方は、最新の上記 Windows Update を適用ください。
PowerShell が文字化けする
ついでですが、Windows 11 で他にもあるちょっとした困りごとをお伝えします。
PowerShell が文字化けします。これは以下にも記載されている通り Windows Server 2022 においても発生している事象で、原因は「PowerShell の既定フォントが “Consolas” に設定されている」ためです。
よって、このフォントを「MS ゴシック」に修正すればこの表示は正しくなります。
このように Windows 11 には「まだ人類には早すぎたのか…」と思わされるような不具合や事象が潜んでいますが、頑張って Windows 11 と向き合っていきたいと思います。
最後に
最後に「なぜ本ブログを記載したのか」ですが、Amazon WorkSpace の存在があるためです。
今後、Windows 11 は Amazon WorkSpace でも提供されると予想されます。その時、過去発生していた Windows OS の不具合情報が活用できる場合があります。そのため、将来を見据えてブログに記録しておくことにした、となります。
本ブログが何かの参考になれば幸いです。
では、またお会いしましょう。
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マネージドサービス部所属。AWS資格全冠。2010年1月からAWSを利用してきています。2021-2022 AWS Ambassadors/2023-2024 Japan AWS Top Engineers/2020-2024 All Certifications Engineers。AWSのコスト削減、最適化を得意としています。