こんにちは。クロスインダストリー第1本部 松田です。
今回は、Claude の Cowork 機能にある「Project」を使って、社外登壇の準備を進めてみた体験を紹介します!
登壇準備、正直、私はとても苦手です。
登壇内容や発表時間にかかわらず、どうしても準備に時間がかかってしまいます。
1ページに丸一日かけてしまうなんてこともザラです。
慣れの問題かな・・と思っていましたが、Claude Cowork の Project 機能 を使ってみたところ、 準備期間における精神的負担が大幅に軽減されたため、Project 機能がどのように役立ったのか紹介します。
登壇資料の準備が難しいと感じる理由
社内向けの発表や特定顧客向けの説明とは異なり、社外登壇には独特の難しさがあります。
ここでは、自分が感じていた3つの課題を整理します。
1. 前回の文脈を思い出すコストが高い
登壇準備は2~3週間にわたることが多く、どうしても目の前の実案件が優先されます。
数日ぶりに準備を再開すると、「あれ、先週までどういうシナリオのつもりだったっけ?」と、前回の検討内容を思い出すところから始まります。
この「思い出しコスト」が積み重なると、準備のたびに助走が必要になり、なかなか前に進みません。
2. 聴衆の期待を仮説構築する必要がある
特定顧客・社内向けであれば聴衆の前提知識やニーズをある程度把握できます。
しかし社外登壇では、「この内容はターゲット層が期待するものなのか?」という不安がつきまといます。
主催者からの開催案内や過去の登壇資料を参考にしつつ、聴衆像を仮説として組み立てる作業が必要です。
3. 準備を進める中でストーリーを見直したくなる
準備を進めていくと、「冒頭のツカミはこうしたいな」「このサイトは紹介したいな」「ここは根拠が弱いな」など、シナリオを見直したい部分が次々と出てきます。
こうした修正を繰り返すうちに、全体の整合性が崩れてしまうこともあります。
Claude Cowork の Project とは
Project 機能は、特定の目的ごとに「ゴールまでのタスク」「関連ファイル」「前提やルール」「チャット履歴」をひとまとめにして管理できる機能です。
通常のチャットとの違い
通常のチャットでは、セッションが切れるたびにコンテキストがリセットされます。
一方、Project ではプロジェクト単位でコンテキスト(背景・前提・作業履歴)を一貫して管理できます。
さらに、期限を意識したタスクリストを Claude が生成してくれるため、「何をいつまでにやるか」が明確になります。
登壇準備との相性が良い理由
登壇準備と Project 機能の相性が良いと感じた理由は、主に3つ挙げられます。
開催案内をアップロードするだけで文脈を共有できる
主催からの開催案内資料を Project にアップロードしておけば、その文脈を理解した上で「タイトル」「アジェンダ」「スライド枚数と構成」などを提案してくれるタスク進捗とチャット履歴がまとまる
「前回ここまでやったな」をスムーズに思い出せるため、思い出しコストが大幅に減る発表シナリオとトークスクリプトが同時にできる
「自分が発表している姿」を想像しながら進められるため、シナリオのちょっとした違和感を早めに見つけられる
以降、実際に私が行った準備内容をご紹介します!
実際の進め方
ここからは、実際に Project を使って登壇準備を進めた流れを紹介します。
Claude Desktop でプロジェクトを作成
まず、Claude Desktop で新しいプロジェクトを作成します。プロジェクト名や目的を設定し、主催からの開催案内資料、紹介したい出典資料などをアップロードしておきます。
シナリオ案の検討
プロジェクトを作成したら、シナリオ案の検討に入ります。Claude に登壇の背景や聴衆像を伝えると、ヒアリングを通じてシナリオを一緒に練り上げてくれます。
こちらの意図を汲み取りながら、具体的な質問を投げかけてくれるため、自分の中で曖昧だった部分が明確になっていきます。
この時点で、「僕はひとりじゃない・・」という気持ちになりました(笑)
このやり取りを通じて、聴衆の期待に沿ったシナリオの骨格ができあがります。
タスクの作成
シナリオの方向性が固まったら、「当日までのタスクを作成して」と伝えます。
ここでも Claude はいきなりタスクを出すのではなく、まずヒアリングをしてくれます。
ヒアリングの結果を踏まえて、タスクスケジュールを作成してくれました。
不安でいっぱいだった私も、何だかやれそうな気がしてきます。
進捗の確認
数日後に準備を再開するとき、「今、どこまでやっていたっけ?」をすぐに確認できます。
これが Project 機能の大きなメリットです。
マイルストーンの確認
「さてやるか・・」と思った矢先に、別案件のタスク割込みが発生する。 これは「あるある」ですね。
改めてマイルストーンに向けた状況を確認すると、Claude がしっかり警告してくれます。うっかりして明日が提出期限だった、という事態も防げます。
(※上記はサンプルです。実際こうなってしまったら、と思うと冷や汗ですね・・。)
成果物をレビュー
Claude Desktop で作成したプロジェクトは、PCのローカルフォルダとリンクされています。
そのため、ローカルフォルダ上で編集した資料を Claude にレビューさせることもできます。
プロジェクトフォルダ上に発表資料を格納し、レビューを依頼します。
Claude によるレビュー結果は以下のとおりです。
レイアウトに対する指摘がありましたが、実際の PowerPoint 表示上は問題ありませんでした。
Claude がライブラリ経由で PowerPoint を読み取っているため、レンダリング結果との差異が生じているものと思われます。
トークスクリプトの生成
プレゼンテーション資料の内容からトークスクリプトを作成できます。
スライドの流れに沿ったスクリプトが生成されるので、当日までの安心感が絶大です。
これができただけでうっかり満足しそうになりますが、 油断せずしっかりリハーサルしましょう!
良かった点・改善点
良かった点
- 文脈が途切れない
プロジェクト内にチャットがまとまるため、数日ぶりに再開しても「前回どこまでやったか」がすぐにわかる。 - 発表イメージがつきやすい
スライドとトークスクリプトが同時に仕上がるため、「自分が発表している姿」を早い段階から想像できた
「いい加減そろそろやらないと・・」となったときに、チャット履歴を見ることで前回やりたかったことを思い出せるので、重たい腰が百グラム軽くなります。
改善点
AI らしい表現の後処理が必要
生成されたプレゼンテーション資料の初版は、いかにも AI らしい「整った当たり障りない表現」になりがちだったPowerPoint のレイアウト崩れ
Claude による PowerPoint への出力はレイアウトが崩れたため、手直しが必須だった
これは Claude Desktop の問題ではなく、プレゼンテーションを生成するためのプロンプトの問題だと認識しています。
仕上がった資料に対して、プレゼンテーションとして「訴求力」を上げるためのテクニックは必要です。
私は、基本の4つを押さえるだけで今日からプレゼン力が3倍上がる (youtube) がシンプルでわかりやすく参考になりました。
Tips
登壇準備で Project 機能を活用する際に、意識しておくとよいポイントを2つ紹介します。
- 聴衆像と制約事項を最初に登録する: プロジェクト作成時に、想定する聴衆のペルソナ(技術レベル、関心領域)と、発表時間やスライド枚数などの制約事項を登録しておく。これにより、Claude の提案が最初からターゲットに合ったものになる
- PowerPoint 出力は「素材」として割り切る: Claude が生成する PowerPoint はレイアウトが崩れることが多いため、内容の素材として活用し、レイアウトは自分で仕上げる前提で進めるとストレスが少ない
まとめ
今回は、Project 機能を使って社外登壇の準備を進めた体験を紹介しました。
- Project 機能により、数週間にわたる準備でも文脈が途切れず、思い出しコストを大幅に削減できた
- 聴衆像の仮説構築やシナリオ検討を、Claude とのヒアリングを通じて効率的に進められた
- タスク管理とマイルストーン確認により、準備の抜け漏れを防止できた
- スライドとトークスクリプトの同時生成で、発表イメージを早期に固められた
登壇準備以外も色々な使い方ができそうですので、今後も活用していきたいと思います!













