概要
Amazon Connect CTI Adapter for Salesforce v5がリリースされました
直近のバージョンはv4.5でしたので、メジャーバージョンアップになりますね
ちなみに、v4以降は下記のように短期間でリリースするようになってきていて、チカラを入れているのかなと想像しています
バージョン | リリース |
---|---|
4.1 | 2019.11 |
4.2 | 2019.12 |
4.4 | 2020.3 |
4.5 | 2020.4 |
5.0 | 2020.8 |
今回は新しいv5とv4.5との違いを確認してみました
なお、インストールする際は念の為AppExchangeのバージョン表示をご確認ください
変更点
- CTI Flows
- 電話イベントをトリガーとして、セールスフォースのデータ操作や画面表示を制御できます
- たとえば、電話着信時に電話番号で顧客情報を検索し、該当ページをポップアップ表示するような機能を自由に実装できます
- 従来は「CTI Script」という機能で、JavaScriptによる記述で実現していましたが、本バージョンからはGUIで設定する機能に置き換わっています
- Amazon Connectの問い合わせフロー設定画面と似た操作感になっています
- 電話イベントをトリガーとして、セールスフォースのデータ操作や画面表示を制御できます
- 問い合わせ属性表示機能の改善
- 問い合わせフロー内で設定した属性値の表示レイアウトが変更になっています
- Salesforceインテグレーションの改善
- Lambdaからセールスフォースのデータ操作する機能部分が増強されています(Lambda Package)
- セールスフォース内の権限部分の改善
- AWS Secrets Managerによるセールスフォースクレデンシャルの保持に対応
- VPC内Lambdaのサポート
- 他バグフィックス
CTI Flows
今回の一番大きなアップデートです
設定ページを比較してみます
従来のCTI Script設定ページ
- トリガー条件を指定して、動作はJavaScriptで記述します
v5のCTI Flows設定ページ
- トリガー条件を指定するのは同じですが、動作はブロックという処理を配置して、ブロックごとに値や条件を指定していきます
- 設定した結果は jsonファイルとしてダウンロードすることが可能になっています
- 同じ処理であれば、ダウンロードしたjsonファイルをアップロードすることでインポート可能です
- v4系を導入した状態からv5へアップデートする場合、スクリプトの内容は自動移行されず、新しいUIで作成する必要があります。もしも既に複雑な処理を実装されている場合はご注意ください
問い合わせ属性表示機能の改善
従来に比べると、CCP領域を多く使った見やすい表示になっています
従来の問い合わせ属性表示
v5の問い合わせ属性表示
CCP画面右側に表示されるタブをクリックすると属性情報がニョキっと出てきます
もう一度クリックすると引っ込むという操作になっています
まとめ
Amazon Connect CTI Adapter for Salesforce v5のアップデート内容を確認し、変更点2つを紹介いたしました
v4までのスクリプト記述をバッサリカットしてCTI Flowsを導入した部分はインパクトがあるかと思います
引き続き追いかけてみたいと思います