はじめに
こんにちは。孔子の80代目子孫兼技術5課の孔です。暑い日々が続いていますが、健康に過ごせていますでしょうか。私は部屋の温度を常時22度に設定して快適な毎日を過ごそうとしたら、風邪を引いてしまいました。「中なれば過不及(クヮフキフ)の憂なし」と儒教の大先生朱子もおっしゃってたので、儒教の教えを守っていく孔子の子孫になりたいと思っております。
本日のテーマはAmazon Lexを使って自然言語の処理ができるチャットボットをAmazon Connectに実装しよう!となります。まだAmazon Lexが日本語対応をしてないので、フライング気味ではありますが、今後日本語も対応するようになったらAmazon Connectのチャット機能がより豊富になるかと思いますので、先に学んでおくのもいいかと思います。
それでは、早速やってみましょう!
※ 本ブログはAmazon Connectの基本的な知識があることを前提としています。Amazon Connectの基礎知識はこちらのリンクで学べます。
Amazon Lex BOTを作成する
まずはAmazon Lexのコンソール画面に移動します。現在Amazon Connectに統合できるAmazon Lex BOTは以下のリージョンのもののみとなっていますので、どちらかのリージョンでAmazon Lex BOTを作成してください。
私はシドニーで作ることにしました。Amazon Lexのコンソール画面に入り、「Get Started」ボタンをクリックすると以下のような画面となります。
今回は例題として存在してる「BookTrip」をそのまま使います。COPPAのところをNoにして、そのまま作成することができます。作成が完了し、BOTを選択すると以下のような画面になります。
予約に必要なチャットの設定が既に完了されているので、雰囲気を掴むにはとてもいい例題かと思います。こちらの画面がIntentを設定する画面となります。お客様の「こんなことがしたい」の意図を把握し、適切な返事をしてその意図に合わせたフローを流し、サポートする設定をこちらの画面で設定できます。今回は予約システムに適したIntentの設定ができています。試しに、右側にあるテスト欄に"book a hotel"などをうってみるとホテルを予約するためのやりとりが始まりますので、試してみてください。
作成が完了したらBOTを使えるように公開しましょう。publishボタンを押して、aliasを設定すると公開完了です。
これでBOTの作成は完了となります。
Amazon ConnectにBOTを統合し、チャットフローを作成する
Amazon Connectのコンソール画面に移動してみましょう。インスタンスを作成し、左の「Contact flow」をクリックしてください。ここで先ほど作成したAmazon LexのBOTをAmazon Connectインスタンスに統合することができます。
これで、問い合わせフローでこちらのAmazon Lex BOTを使えるようになります。それでは問い合わせフローを作成します。問い合わせフローのブロックの中に「Get Customer Input」がありますが、こちらのブロックでAmazon LexのBOTを設定するだけでBOTを呼び出すことができます。
これでAmazon Connect側の設定も終了です。それでは動作確認をしてみましょう。
動作確認
チャットのテスト機能を使います。ダッシュボード画面に戻り、「Test chat」ボタンをクリックします。
問い合わせフローとして先ほど作成したフローを設定します。
下にある吹き出しをクリックするとチャットが始まります。問題なく会話が進み、ホテルの予約ができたら動作確認も終了となります。
最後に
Amazon Lexが日本語対応できる日がきたら、もっと楽にAmazon Connectで豊富なチャット機能を提供できるようになるともいますので、とても楽しみですね!簡単にどのようにAmazon LexとAmazon Connectを統合するかみてみましたが、Amazon Connectはいろいろな統合をサポートしてますので、より豊富な機能をもったカスタマーセンターを構築していきましょう!
10/6 追記内容
東京リージョンでもAmazon Lexが対応するようになりました!もっと機能豊かなAmazon Connect、作ってみましょう!