室内の酸素濃度が低下気味にあるCI部の柿﨑です。
エアコンをつけっぱなしにするだけではなく、部屋の換気も忘れずにした方が良いことを最近学びました。
参考情報
弊社では社員一人ひとりに検証用のAWSアカウントが割り当てられていますが、今回は個人的に所有しているAWSアカウントにて、Savings Plans(以下、SP)を購入したため、シンプルに一連の流れをブログ化します。
Savings Plansの詳細な説明については、以下の記事に詳しく記載されておりますので、是非ご確認ください。
http://blog.serverworks.co.jp/tech/2019/11/26/sp-applying/
Savings Plansを購入
私のAWSアカウントでは以下のように「t3.small」のwebサーバーが1台稼働しております。
今のところ稼働率は100%となっており、コスト削減とサービスを1年継続させることを目標としてSavings Plans(以下、SP)を購入することとしました。
上記の状態でEC2にかかっているコストは、0.65 USD/日です。
2020/06/04時点でドル円が109円のため、0.65 USD * 109 円 * 365 日 = 約 25,860 円/年の費用がかかる見込みです。
SPにはrecommend機能があり、そこで購入量を確認できます。
しかし、今回はサーバーを構築してあまり日数が経過していないため、recommend機能が使えません。
そのため、AWSの新しいCalculatorを使ってSPの購入量を確認します。
※SPが各インスタンスタイプに対してどのように割引きされるのかを確認するだけであれば、料金ページが早いです。
まずはAWSコンソール上で確認した現在のコストが正しいのかどうか、念のために確認してみます。
稼働率100%の「t3.small」のオンデマンドが1台のため、以下のようになります。
1時間あたりの料金がでましたので、0.0272 USD * 24 時間 = 0.6528 USDとなりましたのでAWSコンソール上の料金と合致していますね。
続いて、SPの料金を確認してみます。
今回は、割引き率の高いEC2 Instance Savings Plansを1年間の全額前払いで購入します。
理由はEC2インスタンスを東京リージョン且つt3ファミリー固定で問題ないこと、提供するサービスを3年続けるかまでは怪しいため今回は1年として、割引き率の高い全額前払いとしました。
上記の計算の結果、SPの1時間あたりの料金が以下のように確認できます。
SPでは1時間あたりの使用料をコミットすることでAWS利用料が割引きされるのですが、このコミットする金額はSPによって割引きされた後の金額となります。
今回の例であれば「0.016 USD」をコミットすれば、対象となるEC2インスタンスの利用料金を割引きすることができます。
1年間の利用料は140.16 USDとなりますので、日本円に換算すると140.16 USD * 109 円 = 約15,277 円/年になることが分かります。
オンデマンドの料金が約 25,860 円/年でしたので、約10,583 円/年お得ですね♪
SPの購入量が判明しましたので、SPを購入します。
まずはCost Explorerへ移動します。
SPの購入を押下。
以下のように購入内容を選択します。
「時間単位のコミットメント」が先ほど試算したSPの1時間あたりの料金となります。
前払いコストが事前に試算した額と一致していることを確認して、カートに追加を押下します。
カートの中身に間違いがないことを確認して、注文書の送信を押下します。
※基本的にはここで注文が確定されるため、注意して操作してください。
正常に処理が完了されると以下の画面が表示されます。
※場合によってはお支払いが完了せず、追加アクションが発生するようです。(今回はなし)
購入したSPを確認してみます。
インベントリを押下。
すると以下のように購入済みのSPを確認できます。
Savings Plan IDを押下することで、以下の画面も確認できます。
SPの利用状況がAWSコンソールに反映されるまでに少し時間がかかります。
後日確認したところ、SPを購入した6/1を境にEC2インスタンスの料金が0.00 USD /日となっていました。
これだけではコミットした金額が実際の利用料金に対してオーバーしている可能性もありますので、SPの使用状況も確認します。
Cost Explorerから使用状況レポートを押下。
以下のとおり、使用率が100%となっていますのでSPでコミットした金額を余りなく適用できているようです。
さいごに
今回は個人的にSPを購入しましたが、t3規模のインスタンスであれば2万円も出せば1年間はお得に利用できることが分かりました。
EC2 1台分(稼働率100%)の購入だけでも年間で1万円ほどお得になりましたので、個人的にEC2を稼働させている方はぜひSPの購入も視野に入れてみてはどうでしょうか。