SRE2課 佐竹です。
AWS Certified Database - Specialty 合格しました。最速合格のうちの1人なれて光栄です。
はじめに
本日は「AWS Certified Database - Specialty」について記載します。
AWS Certified Database - Specialty は、AWSの12個目の資格試験です。この資格試験ですが、「ベータ期間 (予定) 2019 年 12 月 2 日〜2020 年 1 月 10 日」というベータ期間がありました。「こちら」に過去掲載されていましたが、この情報は既に削除されています。この期間中は以下の制限の元受験可能です。
- 試験は言語「英語」のみ
- サンプル問題 も Practice Exams もなし
- 合格結果は約2か月後に送付される
- Betaで合格した場合、本試験の申し込み日と同時に合格となる(資格は申し込み開始日から3年間有効)
- Beta期間では受験料は「半額」になる
- 試験時間はGA版よりも問題数が多く長い。具体的にはBeta版は230分で85問でした
というものです。私は2020年1月10日にこの試験を英語で受験しました。以下その時の記憶と現時点の情報を記載します。
AWS Certified Database - Specialty(Beta)の準備
サンプルもなかったので、正直ほとんど勉強をしていないのですが、以下はプラスに働いたと考えています。
※言い訳:2020年1月13日にネットワークスペシャリティを受験する予定があったのでそっちが忙しかった
試験ガイド(英語)を読む
以下、当時のBeta版のものをテキストでメモしていました。これをみて「Workload-Specific Database Design」の26%はかなり重たいと思ったことを覚えています。
Domain 1: Workload-Specific Database Design 26%Domain 2: Deployment and Migration 20%Domain 3: Management and Operations 18%Domain 4: Monitoring and Troubleshooting 18%Domain 5: Database Security 18%Domain 1: Workload-Specific Database Design1.1 Select appropriate database services for specific types of data and workloads1.2 Determine strategies for disaster recovery and high availability1.3 Design database solutions for performance, compliance, and scalability1.4 Compare the costs of database solutionsDomain 2: Deployment and Migration2.1 Automate database solution deployments2.2 Determine data preparation and migration strategies2.3 Execute and validate data migrationDomain 3: Management and Operations3.1 Determine maintenance tasks and processes3.2 Determine backup and restore strategies3.3 Manage the operational environment of a database solutionDomain 4: Monitoring and Troubleshooting4.1 Determine monitoring and alerting strategies4.2 Troubleshoot and resolve common database issues4.3 Optimize database performanceDomain 5: Database Security5.1 Encrypt data at rest and in transit5.2 Evaluate auditing solutions5.3 Determine access control and authentication mechanisms5.4 Recognize potential security vulnerabilities within database solutions
参考にした資料
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[AWS Black Belt Online Seminar] Amazon RDS 資料及び QA 公開
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[AWS Black Belt Online Seminar] Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility 資料及び QA 公開
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[AWS Black Belt Online Seminar] Amazon Aurora MySQL 資料及び QA 公開
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20190625 AWS Black Belt Online Seminar Amazon DocumentDB
あとは途中で読むのをやめてしまいましたが、「RDB技術者のためのNoSQLガイド」を自腹で購入して少し読みました。以下にリンクを紹介しておきます。これはRDBしか知らない私のような人がNoSQL(と言われるDB群)について概要を知るにはとてもよかったです。
参考になった資格試験
正直なところ、以下の2つをしっかり勉強していることでこの資格試験はかなり楽になります。
この2つを受けることで、セキュリティ面の基礎知識を得つつ、またどのようなものが「RDSに向いていないか」、また反対に「データベース(RDS)の活躍の場所はここだ」ということがわかります。これから「AWS 認定データベース – 専門知識」を受けたいと考えられている方は先にこの2つをクリアされることをお勧めします。特に「AWS 認定セキュリティ – 専門知識」だけでも受けてください。
参考になった経験
最も参考になったのは、結局自分の過去の経験でした。RDSの運用はAurora含めて5年以上あります。また、以下のブログを記載してきました。これらを記載してきたことで脳内に記憶がうまく定着してくれたようでした。
- Amazon Auroraのバックアップ利用料が2020年3月1日から請求されるようになります
- RDS for Oracle 12c Release 2 (12.2) で発生する ORA-28040 を回避する
- Amazon AuroraのDB インスタンスクラス変更方法まとめ
- RDSを本番環境で停止運用しないほうが良い理由について
- [運用Tips] EC2やRDSのメンテナンス通知をSlackに連携する
- 【RDS Update】最大ストレージサイズが拡張、Multi-AZの停止が可能となりました
この5年間、RDSの公式ドキュメントを追いかけたことは数知れずで試験中も「あーこれかー」ということが何回もありました。
試験に登場したAWSのサービス
以下のサービスが登場した記憶があります。上に行くほどよく出てくると思ってもらって問題ありません。
RDS with MySQL, PostgreSQL, Oracle and SQL Server
Aurora both PostgreSQL and MySQL interfaces (and Server-less)
DynamoDB (and global tables)
CloudFormation
DMS
AWS Schema Conversion Tool
Elasticache Redis
KMS
Amazon Neptune
Amazon DocumentDB
これから受験する方へ
現在は、「サンプル問題」もありますし、「Practice Exams(模擬試験)」も準備されています。言語も日本語が選べます。「AWSの認定試験に合格すると貰える特典を有効活用しよう」にも記載していますが「模擬試験」は資格を1つでも持っていたら無料で購入できます。この2つを受けた結果を反芻することで、RDSの経験が長い人は比較的容易に合格点をクリアできると思います。
反省
私が自分で思った弱点を以下に記載します。
RDSとAuroraは実務でかなり触っていますが細かいところがわかっていないと気づけました。例えばKMSによる暗号化やクロスリージョンの対応などはまだまだ自身が甘いと思いました。他にもAuditの対応などは実務でなかなかやらないため、勉強の必要アリと感じました。クロスリージョンも経験が乏しいですし、Aurora Serverless は実は触ったことすらありません。
DynamoDBとElastiCacheも実務ではまったく触ることがないため、ここもウィークポイントでした。CloudFormationを使ったDeployはRDSでは経験が薄すぎました。
DMSとSCTは使わないまでもお客様への提案は複数していたためになんとなくわかっていた感じです。前職で、DumpのDB移行ばっかりやっていたので、ある程度移行は経験値がありました。
英語の問題ってどう?
英語は、私はまずTOEICが700点くらいなのでそんなに得意ではないです。ただし、日々RDSのAWS公式ドキュメントを探すときに英語で探すという癖がついているので、おおよその英単語がなんとなくわかってしまうという状態でした。それが幸いとなり受かっただけで、全然知らない経験のないフィールドで英語で解けと言われると単語がわからなくて困ると思います。
あとは、230分(実際は220分で10分は説明やアンケート調査の時間となっています)で85問の英語を解くというのが凄まじく根気のいる作業でして、これが耐えられるかどうかが1つのポイントかと思いました。
最後に
Beta試験に合格すると、取得日が受験日まで巻き戻ります。なので今回2020年1月10日になっていました。
ですが、以下の通り有効期限は試験がGAした3月10日から3年間となっておりました。安心ですね。
最後に、これで取得したAWSの資格試験は10個となりました。あと2個の取得を頑張りたいのですが「機械学習」も「Alexaスキルビルダー」もクリアする必要があるのかちょっとだけ悩んでいます。
このブログがお役に立てば幸いです。
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マネージドサービス部所属。AWS資格全冠。2010年1月からAWSを利用してきています。2021-2022 AWS Ambassadors/2023-2024 Japan AWS Top Engineers/2020-2024 All Certifications Engineers。AWSのコスト削減、最適化を得意としています。