WorkSpacesの通信量について

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こんにちは。高橋@技術4課です。

皆様は普段 WorkSpacesを利用されていますでしょうか!? WorkSpacesはラップトップだけでなく、iPadや Android Tablet(Fire Tablet 含む)からも利用ができます。
Amazon WorkSpaces クライアントヘルプ

いろいろな端末から利用できるのは嬉しいことですが、問題はネットワークです。常時ネットワークに接続できる環境であればいいですが、テザリングやモバイルWifiを利用している環境では、通信量を気にされるケースが多いかと思います。

そこで今回、WorkSpace利用にあたって必要となる通信量を概算でご紹介します。サーバーワークスでは一日中 WorkSpacesを利用して働いているメンバーもいるため、そのメンバーの端末の通信量から、時間あたりどれくらいの通信量が発生するかを計算します。

AWSが公表している値ではないため、あくまで概算です。その点ご注意ください。

WorkSpaces接続の仕組み

WorkSpacesのホワイトペーパー(Best Practices for Deploying Amazon WorkSpaces)に記載されている通り、ユーザはWorkSpacesを利用するため、Streaming Gatewayと PCoIPのストリーミングを行います。

通信量を求める

WorkSpacesを使って仕事をしているメンバーの端末の通信量を基に、WorkSpaces使用にあたって必要な通信量を求めます。

ちなみにですが、PCoIPは画面の更新にあわせてクライアントに送信を行うものですので、どのくらい帯域幅が必要になるかはアプリケーションやユーザの使い方によって変わります。画面が頻繁に更新されればされるほど帯域が必要となるので、音声や動画を扱ったりすると、単にテキスト更新するよりも多くの帯域が必要になります。つまり画面が頻繁に更新されるようなアプリケーションを使ったり、Skypeを使ったりするとデータ通信量が大きくなるということです。

今回計測に利用された WorkSpacesは主に Officeの作業に利用されています。GPOによる各種帯域制限等は行っていない、デフォルトの状態です。

こちらが計測結果です。Merakiというネットワーク機器を利用して、WorkSpaces利用端末の通信量を取得したものです。

  • 7時間利用 : 437.5 MB (↓344.2 MB, ↑93.3 MB) 
    →437.5 / 7 = 62.5 MB/hr
  • 2時間利用 : 118.3 MB (↓91.9 MB, ↑26.4 MB)
    →118.3 /2 = 59.15 MB/hr


おおよそ平均して 60 MB/hr でした。

外出中に 3時間ほどモバイルWifiを使って Officeを利用して仕事をするくらいでしたら、60*3 = 180MB くらいです。これくらいであれば、通信制限が気にならないのではないでしょうか。

あくまでこちらの値は概算です。上述の通りユーザの使用方法によって帯域幅も変わりますので、ご注意ください。

ではでは