こんにちは、エンタープライズクラウド部クラウドリライアビリティ課の呉屋です。
re:Inventに現地参加し、展示会「EXPO」で話を聞いた中で気になったブースを紹介します。
EXPOとは
AWS re:Invent の EXPO(エキスポ)は、AWSパートナーやスポンサー企業が最新技術やソリューションを展示する場です。
製品やサービスのデモ体験ブースでは、クラウド技術を活用した製品やサービスのデモが行われています。直接体験したり、担当者から詳細な説明を受けることができます。
EXPOの雰囲気や歩き方を知りたい方は、弊社エンジニアのブログを参照してください。
各ブースを回った中で、個人的に一番驚いたサービス「Miro」を紹介します。
Miroとは?
Miro(ミロ)は、オンラインホワイトボードを提供する企業です。
2011年設立、サンフランシスコ本社で、8,000万人以上が利用しています。 リアルタイムにチームのアイデア共有や作業効率化を支援します。
私もMiroはマインドマップを作成するサービスだと思っていましたが、EXPOに参加して初めて、AWSにも関わることが分かりました。
Miroのサービス
ブースでお話を聞くことができましたので、内容を記載します。
AWSサービス
AWSクラウド移行において、Miroが提供するのは「シンプルかつ強力なAI支援」。
「AWSクラウド移行が複雑すぎて時間がかかる…」
多くの会社がコミュニケーションのズレや作業の重複で時間を浪費しています。
MiroはAIを活用したビジュアルなコラボレーションツールで、AWSプロジェクトの効率化を強力にサポートします。
Miroが選ばれる理由は次のとおりとのこと。
- チームの連携強化:同期・非同期どちらでも強力なコミュニケーション。
- AIによる自動化:手作業を減らし、時間を20%削減。
- テンプレートで標準化:移行プロセスを標準化し、手戻りを防止。
- シングルソースの真実:情報を一元管理し、ミスを防止。
Miroが解決できる課題
AWSアーキテクチャの可視化と共同作業
AWSアーキテクチャを即座にインポート:複雑なAWSサービスを視覚化し、つながりを一目で把握。
- リアルタイムで共同編集:DevOpsエンジニア、クラウドアーキテクト、FinOpsエンジニアが1つの画面で作業。
AWS Cloud View(ベータ版)
AWSアカウントとMiroを連携させることで、構成図をおこすことが可能です。 利用サービスを可視化したり、利用者と開発者の認識を一致させることができます。
→複雑な環境を 「見える化」
2.コスト試算と計画の最適化
- 手動コスト計算を排除:AIがアーキテクチャに基づき即座にコストを試算。
- 計画的な意思決定が可能:移行後のコスト管理まで一目瞭然。
通常、見積もりを作成する際、以下のステップで行いますよね。
- 要件定義から構成図を作成する
- AWS Pricing Calculatorを使用して利用料を算出する
この作業を「AWS コスト計算アプリ」を用いることで、Miroのボード上で直接AWSサービスのコストを簡単に見積もることができます。
例えば、EC2の場合。インスタンスタイプやストレージまでの項目をMiroのボード上で選択し、その場でコストを算出できます。
これにより、エンジニアが構成図・コスト算出は営業と役割分担されている会社は、効率よくプロジェクトを進めことになります。
まとめ
Miroは、AWSクラウド移行をシンプルに、そしてスピーディーに進めるための強力なツールです。
- チームのコミュニケーションを強化
- AIでタスクを自動化
- コストを最適化し、生産性を向上
構成図をもとに簡単にコストを算出できることに驚きました。また、今後のことも検討しているとのことです。
- 構成図の起こしたアーキテクチャーがAWS Well-Architected Frameworkに沿っているかチェック
- アーキテクチャーをCloudFormationにコード化
- AIを使ったアーキテクチャーの指摘
AWSプロジェクトの効率化に悩んでいるならMiroを検討してみるのも良いと思います。
今後に期待です。