Amazon FSx for NetApp ONTAP の SVM ルートボリュームには何が入っているのか調べてみた
はじめに
FSx for NetApp ONTAP で SVM を作成すると、1GB のルートボリュームが自動的に作成されます。このルートボリュームの中身について、検証を行いました。
確認方法
NFS マウントでは隠しディレクトリは表示されないため、ONTAP REST API を使用して確認しました。 path パラメータを指定しない場合のみ隠しディレクトリが返されます。
curl -sk -u 'fsxadmin:<password>' \ 'https://<管理IP>/api/storage/volumes/<ボリュームUUID>/files'
SVM ルートボリュームの役割
1. SVM ネームスペースのルートディレクトリを提供する
SVM ルートボリュームは、SVM 内のすべてのボリュームにアクセスするための起点となるルートディレクトリ / を提供します。
データボリュームはジャンクションパスを指定してこのルートディレクトリ配下にマウントされます。クライアントはルートディレクトリ / を起点に各データボリュームへアクセスします。
/ ← SVM ルートボリューム(ネームスペースのルート) ├── dept_a ← データボリューム A(ジャンクションパス: /dept_a) ├── dept_b ← データボリューム B(ジャンクションパス: /dept_b) └── shared ← データボリューム C(ジャンクションパス: /shared)
2. SVM 管理設定データの格納
ルートボリュームには、NFS エクスポート設定ファイルやスナップショット領域、ログ用ディレクトリが存在していました。
ディレクトリ構造
REST API のレスポンス(JSON)を見やすいようにツリー形式に整形しています。
/
├── .snapshot/
└── .vsadmin/
├── log/
└── config/
├── etc/
│ └── exports.data
└── var/
まとめ
SVM ルートボリュームはユーザーデータの格納先ではなく、SVM ネームスペースのルートおよび管理用領域として使用されていることが確認できました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ルートボリュームの役割 | SVM ネームスペースのルートディレクトリの提供 + 管理設定データの格納 |
| 格納されているもの | NFS エクスポート設定ファイル、スナップショット領域、管理用ログディレクトリ |
| サイズ | 1GB(実使用量は数MB以下) |
参考情報
- Managing FSx for ONTAP volumes - AWS Documentation
- Namespaces and junction points - NetApp ONTAP Documentation
- Learn about ONTAP NAS namespace architectures
設樂 勲史 (記事一覧)