【AWSアプデ 5/31】Amazon CloudWatchでResource Healthが使用可能に 他5件 【#毎日AWS #208】

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はじめに

こんにちは!サーバーワークスの古川です。 今回は、 5/28のアップデートについて紹介していきます。

こちらの内容については、YoutubeやPodcastでもアップロードしているので、気になる方はぜひチェックしてください。


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では、さっそく最新1日のアップデートを見ていきましょう。
今回は 5/28 、6件のアップデートがありました。

アップデート内容

①Amazon CloudWatchでResource Healthが使用可能に

Amazon CloudWatch Resource Healthが提供開始されました。

Resource Healthは何ができるのかというと、アプリケーションで使用中のAmazon EC2の状態やパフォーマンスに関する問題を自動で発見したり、またダッシュボードにて可視化することができます。

具体的にいうと、例えば、Amazon EC2のCPUやメモリのステータスをマップビューで可視化することができます。また、タグやインスタンスタイプ、インスタンスの状態、ステータスチェックなどを条件に指定すれば、フィルタリングやグループ化、ソートして表示することもできます。

これにより、パフォーマンスを発揮していないEC2を簡単に発見することができ、トラブルシューティングがしやすくなります。

CloudWatchコンソールからResource Healthを選択するだけで、追加設定、追加料金なしですぐに使用できます。

EC2インスタンスを多数使用した大規模なワークロードを実行されている方は、Amazon CloudWatch Resource HealthでEC2インスタンスを一元管理してみてはいかがでしょうか

また、AWS公式ブログのURLを概要欄に記載しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/mt/introducing-cloudwatch-resource-health-monitor-ec2-hosts/

②Amazon CloudWatch Logsで、Metric FiltersのDimensionサポートが使用可能に

こちらもAmazon CloudWatchに関わるアップデートです。

CloudWatch LogsのMetric Filtersは、CloudWatch Logsのログイベントで使用される用語、フレーズ、値を検索してマッチさせるフィルターパターンを作成し、これらをCloudWatch Metricsでグラフ化したり、CloudWatch Alarmに使用可能なメトリクスに変えることができます。

今回は、そのMetric Filtersでディメンションを使用することができるようになりました。

ディメンションとは、メトリクスを一意に識別することができるキー、バリューのペアのことです。簡単にいうとメトリックスの種類を識別するタグの様なものです。

例えば、複数のEC2インスタンスのCloudWatchログに共通のディメンションを設定することで、それらのEC2インスタンスの統計情報を取得し、カスタムメトリクスとしてCloudWatch Metricsでグラフ化することが可能となります。

こちらもAmazon CloudWatch Resource Healthと同様に、大規模なワークロードを実行されている方にとって有用なアップデートとなりますので、ぜひご確認ください。

③Amazon SageMaker Autopilotがクロスバリデーション機能を追加

SageMaker Autopilot は未加工のデータを検証し、機械学習モデルを自動的に構築、学習、調整することで、高いパフォーマンスを備えたモデルをデプロイすることができます。

今回のアップデートにより、Autopilotは50,000行以下の全ての入力データセットに対して、クロスバリデーションを実行することができるようになりました。

クロスバリデーションを行うことで、データに含まれる誤差の部分を無視するいわゆるモデルの汎化性能を評価することが可能です。これによりモデルの品質が最大で35%向上します。

Amazon SageMaker Autopilotは、先週のアップデートでGAされたAmazon RedshiftMLでも使用されている様です。

Amazon SageMakerをお使いの方は、ぜひご確認ください。 

④AWS Launch WizardがAmazon FSx for Windows File Server上に配置されたSQL Server Always On Failover Cluster Instancesのサポートを追加

サードパーティ製品をAWS上で簡単に立ち上げることができるAWS Launch Wizard、こちらでAmazon FSx for Windows File Server(以下、Amazon FSx)の共有ストレージを使用したMicrosoft SQL Server Always On Failover Cluster Instances(以下、FCI)を展開できるようになりました。

Amazon FSxは、フルマネージドな共有ストレージを提供し、2つのアベイラビリティー・ゾーンにわたってストレージを自動的に同期して複製します。

AWS Launch Wizardに共有ストレージとしてAmazon FSxを使用することで、SQL Serverの運用コストを軽減し、SQL Server FCIの高可用性環境を実現できる様です。

AWS Launch Wizard for SQL Serverをご使用中の方はご確認くさだい。

⑤AWS Toolkit for JetBrains IDEにてAWS App Runnerをサポート

アプリケーションのソースコードやコンテナイメージを使用するだけで、インフラ周りの設定を気にすることなく、簡単にデプロイをしてくれるサービスAWS App Runnner。

AWS Toolkit for JetBrains は、JetBrains社が提供する 統合開発環境 (IDE) 用のオープンソースプラグインで、ツールキットを使用することで、開発者はAWSを使用するサーバーレスアプリケーションの開発、デバッグ、デプロイを簡単に行えます。

今回のアップデートによりAWS Toolkit for JetBrainsがAWS AppRunnerに対応しました。

IDEにIAMロールを1つ追加するだけで、JetBrains IDEを使用している開発者の方は、IDE上からアプリケーションのデプロイ、デプロイ状況の追跡、状態の監視を行うことができます。

JetBrains社が提供するIDEを使用されている方は、AWS AppRunnerを使用する際に、AWS Toolkit for JetBrainsを導入してみてはいかがでしょうか

⑥Amazon RDS for Oracleが、Oracle Database 12.1の2021年4月のパッチセットアップデートをサポート

Amazon RDS for Oracleは、Oracle Database 12.1の2021年4月のパッチセットアップデート(PSU)に対応しました。Oracle Database 12.2、18c、19c向けの2021年4月のリリース・アップデート(RU)はすでに開始されています。

Amazon RDS for Oracleで、Oracle Database 12.1を使用されている方は、ご確認ください。

以上6件、5/28のアップデートでした。

引き続き、毎日AWSではアップデート情報をお届けします。 応援よろしくお願いします。


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古川敏光 (執筆記事の一覧)

アプリケーションサービス部・ディべロップメント課

AWSによるサーバレス開発をメインに日々研鑽しております。 最近ハマっている趣味はサーフィンです。