はじめに
みなさん、こんにちは!愛猫リンゴちゃん大好きのローです。2024年4月に入社してから1年が経ちました。 サーバーワークスでは新入社員に対して1年間の研修期間を設けており、自分はこの1年で仕事だけでなく、AWSについても同期と一緒に勉強してきました。 おかげでAWS Summit Japan 2025(以下、Summit)で「2025 Japan All AWS Certifications Engineer」として表彰されました!
2025 Japan All AWS Certifications Engineers の発表 | AWS JAPAN APN ブログ
自慢話はここまでで、本ブログではみなさんに「新卒2年目のローが今年のSummitで何を得られたか」を共有したいと思います。 セッションの内容や考察については含まれませんので、気になる方はぜひオンデマンド視聴(2025年7月11日まで)してみてください~!
Summitで参加したセッション
160を超える(AWS ・事例・パートナー)セッションの中、時間制約で以下セッションのみ参加しました。
| セッションタイプ | テーマ | セッション名 |
|---|---|---|
| 事例 | AI | 製造業での Agentic AI による改革推進: 三菱電機のエンタープライズアジャイルと Amazon Bedrock 事例 |
| AWS | AI | 生成 AI のためのデータ活用実践ガイド |
| AWS | AI | デモで学ぶ!Amazon Q Developer エージェントで実現する開発効率化 |
| AWS | AI | 法務が語る!AWS の生成 AI サービスの利用 |
| AWS | AI | Amazon Bedrock によるコスト最適化とスケーラブルなエンタープライズワークロードの実現 |
| 基調講演 | - | スペシャルセッションビルダーのための AWS テクノロジー:その深化と進化 |
| 事例 | AI | 生成 AI が読み解くコンテンツの作風と感性 ~スカパー! LYNKS による新次元のメタデータと業界横断活用の未来~ |
| パートナー | AI | AI エージェントによる業務変革とそれを支える GenAI プラットフォーム |
| AWS | - | AWS サーバーレスにおける Simplexity 戦略 |
| AWS | AI | AI を使う?AI に使っていただこう。AI が考えた次の行動と実アクションの実践的 Agent アプローチ |
| AWS | - | アーキテクチャ道場 2025 - 実践編! |
ご覧の通り、私が参加したセッションはほとんど「AWSのAIセッション」です。 それは、「生成AI技術はどう進展され、世の中の企業が如何に活用できているかを知る」とSummitに参加する前にテーマを決めたからです。 Summit参加して学んだことを記録していきたいと思います。
学んだこと
① 生成AI技術の進展速さと方向
2022年3月からパブリックに公開された初めてのチャット型生成AIであるChatGPT 3.5から3年3か月が経ちました。2025年6月時点では「Agent with Model Context Protocol (MCP)」、「マルチエージェント」、「AI CoE」など高度な概念がどんどん紹介されました。ここでは特に私の中で響いた1つの事例について簡単に紹介して感想を残します。
製造業での Agentic AI による改革推進: 三菱電機のエンタープライズアジャイルと Amazon Bedrock 事例
三菱電機は全社規模で生成AI活用を推進し、多領域で生成AIユースケースを展開されております。社内から業務改革に関してニーズを収集してカタログにし、インパクト指標や実現容易性をもとに推進計画を進められております。最終的には業務効率化を図り、余った時間をコア業務に還元されることでDX・生成AI活用を実現することを目指されております。
感想
生成AIのユースケースがまだ探られている現状でそれを支える基盤づくりという視点は新鮮でした。さらに、マルチエージェントを用いたAIエージェントを高度化する仕組みから、三菱電機は生成AI領域においてかなり先端的に進められていると感じました。
エージェント開発プロセスの中でMCP as a Judgeによるエージェント評価やAgentic AIカタログ、さらに改善プロセスでもAgentic AIを利用して生成結果や処理過程を評価し、生成結果の品質を強化する取り組みがどれも刺激的でした。
オンデマンド視聴期間中に何回か見直していますが、見直すたびに検証したい気持ちが高まりました。
② アーキテクチャ設計の心得
私がAWSを勉強し始めたころはクラウドの凄さだけ覚えてベストプラクティスに沿った構成すれば最強!みたいな感覚でアーキテクチャ設計に携わっていました。「アーキテクチャ道場 2025 - 実践編!」を参加して、この考えが大いに変わりました。
アーキテクチャ設計の目的は「課題解決」にあります。 現実ではコストや時間などの制約がある中で如何に設計することこそ、ソリューションアーキテクトの腕前が試されるところです。まず課題の背景を理解し、問題の範囲を把握して具体的な課題と制約を定義します。 その後、定義された制約下に課題解決につながるアーキテクチャを設計します。
一見簡単そうに見えますが、現実では幅広く深い知識が必要なんだなと思いました。 「AWS資格を勉強し、うまく使いこなせればいい」と思った自分は学習すべき課題の本質をつかめてないと気づきました。 AWSの各種サービスについてよく勉強しましたが、それらサービスは過去の課題に対しての解決策であり、「なぜその課題があったか」、「どうやって解決につながったか」を理解することこそがソリューションアーキテクトとしての成長すべき道だと思いました。
まとめ
いかがでしょうか。私は仕事をしていく中で、技術にキャッチアップする大切さをSummitに参加して改めて感じました。 最新技術に触れるたびに発想が広がり、より働きやすい世界を実現していきたいと思います。 まだまだ未熟な私ですが、今後はたくさん発信していきたいと思いますのでこれからもよろしくお願いいたします!
ロータッヘイ(執筆記事の一覧)
24卒入社の香港人です。
2025 Japan All AWS Certifications Engineers
リンゴちゃん(デボンレックス)にいつも癒されています。