マネージドサービス部 佐竹です。
AWS re:Inforce 2025 に現地参加してきましたので、そのログを順番に記述しています。
- はじめに
- Get Building with AWS ブース
- PC と準備
- SimuLearn のうちのどれを受けるか悩む
- 自由会話モードを選択する
- 何をしたらいいのかを把握する
- 全然わかんない
- AWS WAF が解放される
- CloudFront が解放される
- 最後がわからない
- 時間切れ
- 関連情報
- フィードバック等
- 感想と考察とまとめ
はじめに
2025年6月16日から18日にかけて、ペンシルベニア州フィラデルフィアで AWS のセキュリティに特化したカンファレンス「AWS re:Inforce 2025」が開催されました。
体験した内容の全てを「1日のまとめ」に書いていこうとしたらあまりにも文章量が増えすぎてしまったので小分けにしています。
本ブログは「【AWS re:Inforce 2025】現地参加レポート 1日目 6月16日(月) 佐竹版」より「Self-paced」の学習コンテンツ AWS SimuLearn 体験談です。
Get Building with AWS ブース
AWS re:Inforce 2025 では「Self-paced learning and interactive skill-building」として、自己学習型のコンテンツもありました。
「これは現地でしかできないこのなのかも」と思い、時間を見つけて参加しました。結果的に、コンテンツが楽しく、私はここに1時間以上いました*1。

画像は会場内のブース入口です。PC は備え付けのものを利用するため、ラップトップを持っていく必要はありません。
ここでは、以下の3つをそれぞれ試すことができました。
- SimuLearn: シミュレーションの世界に没入する
- Builder Labs: 実際に手を動かして練習する
- Jam Journeys: クイズや課題に挑戦する、ゲーム感覚のコンテンツ
「公式サイト」の以下の3つが同じ場所で提供されている、ということなのでしょう。

PC と準備
案内された席に座ります。私が来たときは7割くらいの席は埋まっていました。
なお、PC を使うにあたって、特にアカウントなどは必要がありません。私は「AWS Builder ID」でサインインし、先に進みました。
SimuLearn のうちのどれを受けるか悩む
無事にログインができたら、私は SimuLearn のコンテンツを探し始めました。
昨今の情勢もあり「AWS WAF」が良いなと思って「waf」と入れて、その中から決めました。私が選択したのは一番上のコースです。
日本語の表示だと「エッジの保護」ですね。
自由会話モードを選択する
SimuLearn には2つのモードがあります。

- スクリプトモード
- 事前に定義されたストーリーラインと会話は、構造化されたコンテキストを提供するように設計されています。
- スクリプト化されたダイアログでビジネス上の問題を概説します。
- 自由会話モード (プレビュー/英語のみ対応)
- キャラクターとの動的な会話には、生成AI が使用されています。
- AI との会話を活用して解決策を導きます。(現在 AI アシスタントは英語でのみ質疑応答可能となっています。)
「学習コンテンツで自由会話モード!?」と驚きを隠せませんでした。英語とはいえ、これは試してみるしかありません。
自由会話モードを選択して「開始」です。
何をしたらいいのかを把握する
先に進めるとこのような画面に落ち着きます。私は基本的にほとんどゲームをしないので、よくわからないのですが、なんとなくゲームっぽい気がします。
この画面の右上はダンジョンマップに見えなくもないですが、これは「AWS 環境構成図」の下地ですね。
とりあえず、まずやることは左側のダイアログ(対話)を進めていくことと理解しました。英語しか使えないので、ひとまず雑な英文を打っています。
全然わかんない
頑張って英作文をしつつダイアログを進めますが、なかなかに仕様が決まっているようで、ハチワレのごとく「全然わかんない」の状態になりました。
チュートリアルを時短のために飛ばしたのでイマイチやることがわかないものの、とりあえず会話を続ければなんとかなるだろう、と。
一旦 AI と会話してわかったのは「1回の発話につき、1回の AWS サービスについて会話する必要がある」ということでした。
情報ありがとうございます。私はAWSの新規顧客として、一度に一つのサービスを理解することに集中したいです。他のサービスに移る前に、まずAWS CloudFrontかAWS WAFのどちらかについて、より詳しく議論していただけませんか?潜在的な解決策を検討する前に、各サービスの機能とユースケースを完全に把握しておきたいのです
先の画面では、AI (Li Juan) は上記のことを伝えています。
AWS WAF が解放される
1回につき1サービス。ということで図の入り口は明らかに AWS WAF っぽいので WAF の話をすることにしました。英語はだんだんと辛くなってきたので、iPhone で Google 翻訳を使ってその通りにタイピングするという状態です。
AWS WAF is a web application firewall, a fully managed service at the L7 layer. Plus it is suitable for blocking external attacks, and a protective function. In order to respond to a wide range of things, I think it is safe for those who are not familiar with WAF to use it with AWS WAF by using it.
上記 Script を打つことで、正しく顧客を導けたようです。AWS WAF の実績?が解放されました。
AWS WAF が構成図につも追加されています。
サービスの実績を解除すると、簡単な質問が挿入されます。これは「ちゃんと理解しているのか?」の確認に良いですね。

右下はやり取りによって顧客満足度スコアが上下します。好感度だと思ったらいいかもしれません。
私は顧客を軽視しているようです(そんなばかな、私はカスタマーサクセスマネージャーだぞ)。
CloudFront が解放される
簡単な質問が4択で、Amazon CloudFront のキャッシュ削除機能について聞かれていました。簡単と言いながらちょっと難しいですね*2。
- Amazon CloudFrontのキャッシュ無効化機能の目的は何ですか?
- A: Automatically refresh the cache for all objects in the distribution. (ディストリビューション内のすべてのオブジェクトのキャッシュを自動的に更新する)
- B: Remove specific objects from the cache before their expiration time. (有効期限が切れる前にキャッシュから特定のオブジェクトを削除する)
- C: Prevent caching of any objects in the distribution. (ディストリビューション内のどのオブジェクトのキャッシュも防ぐ)
- D: Cache invalidation is not supported in CloudFront. (キャッシュの無効化は CloudFront ではサポートされていない)
最後がわからない
画面右上の構成図では「?」→「?」→「?」となっているところが、「AWS WAF」→「Amazon CloudFront」→「?」まで開放されました。
残りは1です。私ここでめっちゃ詰まりました。
「私たちのウェブアプリケーションを、スケーラブルなコンピューティング基盤上でホストできる AWS サービスを直接推薦していただけますか?」というセリフが繰り返されていたヒントです。
皆さん、オリジンって何だと思います?
私は「ELB」か「ALB」か「Amazon S3」だと考えて全部書いてみたんですが違いました。
「Lambda」?違います。
「全然わかんない」。これだけはちゃんと終わらせたい・・・。
ふと思いつきで「EC2 Instance」を書いてみたところ、「正解」でした。
・・・えぇ・・・?
この時はまだ「なぜELBやS3ではないのか?」と疑問だったのですが、この疑問は後の「AWS Jam - Security」で似たシナリオを体験したことで解消されました。
想像が入るのですが、背景として「Amazon CloudFront VPC オリジン」の機能実装があり、これによって EC2 を直接オリジンとすることが想定されているのでは、と感じました。
ですが、私はこのときはまだ「そんなことある!?」とかなり疑問に思い続けていました。
時間切れ
1時間経過してしまったので、ここで終了しました。
本当は、この後 AI とのチャットで出来上がった AWS 構成図の通りに、AWS アカウント内で各リソースの構築を行うところまでがセットですが、私は英語が拙いせいもあってここまで到達するのに予想外に時間がかかりすぎてしまいました*3。
先に進めば「EC2 を直接オリジンにするのか、EIP を付与して直接インターネットフェイシングさせるのか」の疑問が解消されたことでしょう。
関連情報

SimuLearn は https://skillbuilder.aws/ からアクセスが可能です。「AWS SimuLearn: Edge Protection」ももちろんあります。
AWS SimuLearn | Game-based learning
フィードバック等
最後、AWS SimuLearn を終えた後に、隣の席に水筒が置きっぱなしになっていたので、係の人に「忘れ物がある」と伝えました。
そのまま英語で雑談になったのですが、「英語が大変だった」と返すと「言語切り替えられるでしょ」と言われました。
「いや、AI との Chat は英語しかなかったので」というと「あー・・・」となりました。
「日本語でも提供があるといいな」みたいなことを言って会場を後にしました。
感想と考察とまとめ
はじめて自己学習型のコンテンツ AWS SimuLearn に触れました。
また、自由会話モードによるチャットが、選択式よりはるかに難しいということも体験できました。ですがそのほうが楽しいですね。
日本語でのチャットによる学習も恐らく近い将来提供されるのではないでしょうか?そうだとすると学習もとても楽しいものになりそうですし、期待大です。
というのも、こういう Slack やチケット管理システムを使ったときのように、相手ありきでコミュニケーションを取りながら技術をキャッチアップするというのは OJT 等では基本です。
ですが、この OJT におけるトレーナー側の負荷はかなりのものなんです。トレーナーの負荷は、正直それを受けるトレーニーの比ではないと感じます。
ですので、AI がある程度会話のスクリプトを投げてくれることは、将来的にトレーナーの「お客様役をやる」というロールプレイの負荷を大きく軽減してくれる可能性が高いです。
このような視点から、私はこの AWS SimuLearn を体験していました。
では、またお会いしましょう。
佐竹 陽一 (Yoichi Satake) エンジニアブログの記事一覧はコチラ
マネージドサービス部所属。AWS資格全冠。2010年1月からAWSを業務利用してきています。主な表彰歴 2021-2022 AWS Ambassadors/2020-2025 Japan AWS Top Engineers/2020-2025 All Certifications Engineers。AWSのコスト削減やマルチアカウント管理と運用を得意としています。