【ActiveDirectory】AWS Managed Microsoft AD のスキーマを拡張して、hostObject クラスを追加してみた

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はじめに

AWS Microsoft AD (以下 AWS MMAD ) のスキーマを拡張する機会があったので備忘録です。

今回は、オブジェクトクラス hostObject クラスをスキーマに追加します。

記事目安...10分

hostObject クラスとは

Ldapns.schema にて定義された補助型オブジェクトクラスです。

この objectClass は 以下属性を含みます。

  • host

余談ですが AWS MMAD スキーマでは、host 属性がすでに存在します。

しかし、この属性を持つオブジェクトクラスが構造型の account クラスのみのため、 今回はこのオブジェクトクラスを新しく定義します。

今回のゴール

以下できることがゴールです

  • hostObject クラスを AWS MMAD のスキーマに追加できる

hostObject クラスをスキーマに追加する手順

hostObject を追加する LDIF ファイルの作成

hostObject クラスを追加する LDIF ファイルは こちらをご参考ください。

LDIF ファイルを使った AWS MMAD のスキーマの拡張

スキーマを拡張するためには以下を実施します。

  1. AWS マネコンの DirectoryService コンソールを開き、スキーマ拡張を行いたいディレクトを指定します。
  2. [ メンテナンス ] を選択します。
  3. スキーマ拡張ペインの [ アクション ] を開いた後、[ スキーマのアップロードと更新 ] を押します。
  4. ポップアップが開いたら、先ほど作成したLDIFファイルをアップロードし、[ 説明 ] 欄に "add-hostObject-and-update-schema-cache" と入力します。入力に問題ないことを確認したら、[ スキーマ更新 ] を押します。
    ※手動スナップショットを作成していない場合は作成されます。これは 30分 ~ 1h 程かかります。

hostObject クラスの確認

  1. AD 管理用サーバに、AD の管理者ユーザで RDP ログインしてください。
  2. Powershell プログラムを開きます。
  3. 以下コマンドを実行して hostObject クラスがあることを確認する(DCが "example.com" の場合)
$ get-adobject -Identity 'CN=hostObject,CN=Schema,CN=Configuration,DC=example,DC=com' -Properties *

ここまで確認出来たら、実際に User オブジェクトに追加出来るか確認してみてください!

まとめ

  • LDIFファイルを使用することで、AWS MMAD のスキーマを拡張できます
  • 上記のスキーマ拡張方法により、新しい ObjectClass を追加できます

以上ご覧いただきありがとうございました

参考

菅谷 歩 (記事一覧)