【2026/2/15〜21】Claude Code更新情報 Desktop大幅更新・Claude Code Security登場

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はじめに

サーバーワークスの池田です。

今週(2/15〜2/21)の Claude Code は v2.1.43 から v2.1.50 までリリースされました。 さらに 2/20 には Anthropic から大きな発表が2つありました。Desktop Code タブに App Preview・Code Review・PR Monitoring・Session Continuity の4機能が追加されたことと、AI がコードベースのセキュリティ脆弱性を自律的にスキャンする Claude Code Security の登場です。 本記事では、これらの注目アップデートを中心に解説します。

この記事で分かること

  • Desktop Code タブに4機能が追加され、App Preview(埋め込みブラウザでのプレビュー)、Code Review(diff へのインラインコメント)、PR Monitoring(CI 監視・Auto-fix・Auto-merge)、Session Continuity(デバイス間のシームレス移行)が利用可能になったこと。
  • Sonnet 4.6 が Claude Code で利用可能になり、SWE-bench 79.6% のコーディング性能を Sonnet 価格帯で使えるようになったこと。
  • Claude Code Security が発表され、Enterprise / Team プラン向けのリサーチプレビューとして、AI がコードの脆弱性をスキャン・パッチ提案する機能が登場したこと。
  • CLI 改善として --worktree フラグ追加、claude.ai MCP コネクターの CLI 共有、Simple mode の大幅強化が行われたこと。
  • tree-sitter / Yoga WASM のメモリリーク修正や O(n2) メッセージ蓄積の解消など、長時間セッションの安定性が改善されたこと。

今週の主要アップデート一覧

カテゴリ 主な変更点 バージョン 参照
Desktop App Preview / Code Review / PR Monitoring の3機能追加 2026/2/20 発表 ブログ記事
セキュリティ Claude Code Security(AI コードスキャン)発表 2026/2/20 発表 ブログ記事
モデル対応 Sonnet 4.6 が /model から選択可能に v2.1.45 Releases
モデル対応 Sonnet 4.5 1M コンテキスト廃止 → Sonnet 4.6 1M へ移行 v2.1.49 Releases

注目アップデート1: Desktop Code タブ大幅アップデート

2026年2月20日、Anthropic は Claude Desktop アプリの Code タブに4つの大きな機能追加を発表しました。

App Preview でアプリの動作確認を自動化

Claude がコード編集後に dev サーバーを起動し、Desktop 内の埋め込みブラウザでアプリをプレビューできるようになりました。 Claude はスクリーンショットの取得、DOM の検査、要素のクリック、フォーム入力を自動的に行い、問題を検出すると修正まで試みます。

プレビューパネルでは以下の操作が可能です。

  • 埋め込みブラウザでアプリを直接操作
  • Claude が自動検証する様子をリアルタイムで確認
  • Preview ドロップダウンからサーバーの起動・停止
  • Persist sessions でクッキーやローカルストレージを維持

サーバー設定は .claude/launch.json で管理します。

{
  "version": "0.0.1",
  "configurations": [
    {
      "name": "my-app",
      "runtimeExecutable": "npm",
      "runtimeArgs": ["run", "dev"],
      "port": 3000
    }
  ]
}

右上の Preview ボタンを押してサーバーを選択すると、埋め込みブラウザでアプリが表示されます。

右上の Preview ボタンからサーバーを選択

カウンターアプリが埋め込みブラウザに表示されている

埋め込みブラウザの右上にある 要素選択ボタン(カーソルアイコン)をクリックすると、プレビュー内の UI 要素を直接選択できます。 選択した要素に対して「このボタンの色を青にして」のようにフィードバックを送ると、Claude がその場でコードを修正します。

要素選択ボタンでリセットボタンを選択し、「このボタンの色を青色にして」と依頼

Claude がリセットボタンの色を青色(#3b82f6)に変更した

Code Review で差分にインラインコメント

diff ビューの右上ツールバーにある Review code ボタンをクリックすると、Claude が変更内容を分析し、インラインコメントを付けます。

検出対象 非検出対象
コンパイルエラー スタイル
ロジックエラー フォーマット
セキュリティ脆弱性 既存の問題
明らかなバグ リンターで検出可能なもの

コメントに対して返信したり、Claude に修正を依頼したりできます。

PR Monitoring で CI 監視・Auto-fix・Auto-merge

PR を作成すると CI ステータスバーが表示され、GitHub CLI を使って CI チェック結果を自動的にポーリングします。

機能 動作
Auto-fix CI 失敗時に Claude が自動的に修正を試みる
Auto-merge 全チェック通過後に PR をスカッシュマージ

CI ステータスバーの Auto-fixAuto-merge トグルで個別に有効化できます。

前提条件:

要件 詳細
GitHub CLI (gh) インストール済み・認証済みであること
GitHub リポジトリ設定 Auto-merge がリポジトリ設定で有効になっていること

PR を作成した後、セッション上部に CI ステータスバーが表示される

CI ボタンをクリックすると「CI モニタリング」パネルが開き、自動修正(Auto-fix)と自動マージ(Auto-merge)のトグルで個別に有効化できる

注意点

  • Desktop Code タブは macOS / Windows のみ対応です。Linux では利用できません。
  • Agent Teams は Desktop では利用できません。CLI または Agent SDK を使用してください。
  • サードパーティプロバイダー(Bedrock、Vertex、Foundry)は Desktop では利用できません。Anthropic の API に直接接続されます。

注目アップデート2: Sonnet 4.6 対応と 1M コンテキスト移行

何が変わったのか

v2.1.45 で Claude Sonnet 4.6 が /model コマンドから選択可能になりました。 /model を実行すると表示されるモデル選択画面で、Default (recommended) が Sonnet 4.6 を指しています。

Default (recommended) が Sonnet 4.6、Sonnet (1M context) で 1M コンテキスト版が選択できる

v2.1.49 では、Max プランの Sonnet 4.5 1M コンテキストが廃止され、Sonnet 4.6 の 1M コンテキストへ移行されました。 既に Sonnet 4.5 1M を利用していたユーザーは、/model から Sonnet (1M context) を選択し直す必要があります。

Sonnet 4.6 の性能

Sonnet 4.6 は、Sonnet 価格帯でありながら上位モデルに迫る性能を実現しています。

ベンチマーク Sonnet 4.6 備考
SWE-bench Verified 79.6% Opus 4.6 の 80.8% に迫る
OSWorld(コンピュータ操作) 72.5% Sonnet シリーズで大幅な改善

Claude Code 内部テストでは、Sonnet 4.5 と比較して 70% のユーザーが Sonnet 4.6 を好んだとされています。 価格は Sonnet 4.5 と同じ $3 / $15 per 1M tokens で据え置きです。

1M コンテキストの利用条件

1M コンテキストウィンドウは現在ベータ版です。 利用条件はアカウントタイプによって異なります。

ユーザータイプ 利用条件
API / 従量課金ユーザー フルアクセス
Pro / Max / Teams / Enterprise extra usage の有効化が必要

extra usage は claude.ai の Settings > Usage から有効化できます。

Settings > Usage で extra usage を有効化する画面

200K トークンまでは通常料金で課金されます。 200K を超えた分は long-context pricing が適用されます。

1M コンテキストモデルを選択するには、以下の方法を使います。

# モデルエイリアスで選択
/model sonnet[1m]

注意点

v2.1.45 リリース直後に、Max プラン($200/月)ユーザーで Sonnet 1M コンテキストが /model の選択肢から消えるリグレッションが報告されています(#26428)。 この問題が発生した場合は、セッションを再起動することで解消される可能性があります。

注目アップデート3: Claude Code Security

筆者注: 筆者は Team / Enterprise プランではないため、Claude Code Security の実際の画面は確認できていません。以下は公式ブログ記事およびドキュメントに基づく情報です。

何が変わったのか

2026年2月20日、Anthropic が Claude Code Security を発表しました。 GitHub リポジトリを接続し、コードベースのセキュリティ脆弱性を自律的にスキャンして修正パッチまで提案するツールです。

従来の静的解析ツール(ルールベースのパターンマッチング)とは異なり、人間のセキュリティ研究者のようにコードを「推論」するアプローチを取ります。 Claude Code on the web の限定リサーチプレビューとして提供が開始されました。

仕組み

Claude Code Security は多段階検証(adversarial verification)を採用しています。 Claude 自身が自分の発見結果に反論を試みることで、誤検知を削減します。 各発見には信頼度スコアと重大度レーティングが付与され、ダッシュボードでレビュー・パッチ承認が可能です。

自動適用はされず、人間の承認が必須です。

項目 内容
検出手法 AI 推論ベース(パターンマッチングではない)
検証プロセス 多段階(adversarial verification で誤検知フィルタリング)
出力 重大度レーティング、信頼度スコア、パッチ提案
適用 人間の承認が必要(ダッシュボードでレビュー)
使用モデル Opus 4.6

検出対象は、メモリ破損、インジェクション、認証バイパス、複雑なロジックエラーなど高重大度の脆弱性です。

実績

Opus 4.6 を使用して本番環境の OSS コードベースから 500 件以上の脆弱性を発見しています。 数十年間にわたって専門家のレビューをすり抜けていたバグも含まれており、メンテナーへの責任ある開示が進行中です。

利用条件

ユーザータイプ 利用可否
Enterprise / Team 限定リサーチプレビューとして利用可能
OSS メンテナー 無料で優先アクセスあり
Pro / Max 現時点では未対応

申し込み: claude.com/contact-sales/security

株式市場への影響

発表当日、CrowdStrike や Okta をはじめとするサイバーセキュリティ関連株が軒並み下落しました。 AI がセキュリティ市場を侵食するのではないかという投資家の懸念が反映された形です。

注意点

  • 現時点ではリサーチプレビューであり、限定的な提供です。
  • Claude Code on the web からの利用であり、ローカル CLI から直接利用する機能ではありません。

その他の変更点

新機能・CLI 改善

変更点 バージョン 参照
--worktree-w)フラグで Git ワークツリー分離起動 v2.1.49 Releases
エージェント定義に isolation: "worktree" 追加 v2.1.50 Releases
claude.ai MCP コネクターを CLI で自動共有 v2.1.46 CHANGELOG.md
Simple mode にファイル編集ツール追加 v2.1.49 Releases
Simple mode で MCP・hooks・CLAUDE.md 等も無効化 v2.1.50 Releases
claude agents CLI コマンド追加 v2.1.50 Releases
Opus 4.6 (fast mode) が 1M コンテキスト対応 v2.1.50 Releases
CLAUDE_CODE_DISABLE_1M_CONTEXT 環境変数追加 v2.1.50 Releases

--worktree フラグ: claude -w <name> で Git ワークツリーを自動作成し、隔離された環境で Claude Code を起動できます。セッション終了時に変更がなければ自動削除、変更ありなら確認プロンプトが表示されます。

Simple mode 強化: v2.1.50 で MCP ツール、hooks、CLAUDE.md、スキル、セッションメモリ、カスタムエージェントも無効化されるようになり、CI/CD パイプラインやスクリプト自動化に最適な完全ミニマルモードになりました。

メモリ・パフォーマンス改善

変更点 バージョン 参照
tree-sitter WASM の無制限メモリ成長を修正(パーサーの定期リセット) v2.1.49 Releases
Yoga WASM リニアメモリの無制限成長を修正 v2.1.49 Releases
O(n2) メッセージ蓄積による長時間セッションのメモリ使用量を修正 v2.1.47 Releases
SessionStart フック遅延実行で起動が約 500ms 短縮 v2.1.47 Releases
MCP 認証失敗のキャッシュで起動時の冗長な接続試行を回避 v2.1.49 Releases
非インタラクティブモード(-p)の起動時に不要な API コールをスキップ v2.1.49 Releases
シェルコマンド出力による RSS メモリの無制限成長を修正 v2.1.45 Releases
CircularBuffer のクリア済みアイテム保持によるメモリリーク修正 v2.1.50 Releases
LSP diagnostic データ未クリーンアップのメモリリーク修正 v2.1.50 Releases
完了タスク出力の未解放メモリリーク修正 v2.1.50 Releases
ファイル履歴スナップショット上限追加のメモリリーク修正 v2.1.50 Releases
シェルコマンド実行後の ChildProcess / AbortController 参照保持修正 v2.1.50 Releases
compaction 後の内部キャッシュクリアによるメモリ改善 v2.1.50 Releases
Agent Teams 完了タスクの GC 未実行メモリリーク修正 v2.1.50 Releases
headless モード起動時の Yoga WASM / UI インポート遅延化 v2.1.50 Releases

今週はメモリリーク修正が特に多く含まれています。 v2.1.49 での tree-sitter / Yoga WASM 修正に加え、v2.1.50 では CircularBuffer、LSP diagnostic、完了タスク出力、ファイル履歴スナップショットなど広範なメモリリークが修正されており、長時間セッションの安定性が大幅に改善されています。

セキュリティ・権限

変更点 バージョン 参照
bash 権限分類器がハルシネーションした説明文で不正に権限を付与する問題を修正 v2.1.47 Releases
disableAllHooks が managed 設定のフックまで無効化してしまう問題を修正 v2.1.49 Releases
ConfigChange フックイベント追加(設定変更時のセキュリティ監査に利用可能) v2.1.49 Releases

bash 権限分類器の修正は、分類器が返す説明文が実際の入力ルールと一致するかを検証するようになったものです。 ハルシネーションによる不正な権限付与を防止しています。

バックグラウンドエージェント・Agent Teams

変更点 バージョン 参照
Ctrl+F でバックグラウンドエージェント停止に変更(ESC 二度押しから変更) v2.1.47 Releases
ESC はメインスレッドのみキャンセルに変更 v2.1.47 Releases
Agent Teams 環境変数の tmux プロパゲーション修正(Bedrock / Vertex / Foundry 対応) v2.1.45 Releases
エージェント定義に background: true 属性を追加 v2.1.49 Releases
WorktreeCreate / WorktreeRemove フックイベント追加 v2.1.50 Releases

バックグラウンドエージェントの停止方法が ESC 二度押しから Ctrl+F に変更されました。 ESC はメインスレッドのキャンセルのみに使われるようになり、バックグラウンドエージェントのライフサイクルをより細かく制御できます。

VS Code 関連

変更点 バージョン 参照
Plan Preview が自動更新されるようになり、コメント機能もプラン確定時のみ有効化 v2.1.47 Releases
AskUserQuestion ダイアログ表示中に会話メッセージが暗転する問題を修正 v2.1.47 Releases
権限設定の保存スコープ(project / user / session)がセッション間で永続化 v2.1.45 Releases
/extra-usage コマンドサポート追加 v2.1.50 Releases

セッション管理

変更点 バージョン 参照
/rename がターミナルタブタイトルも更新するように変更 v2.1.47 Releases
compaction 後にセッション名が失われる問題を修正 v2.1.47 Releases
/resume の初期表示件数を 10 件から 50 件に増加 v2.1.47 Releases
plan mode が compaction 後に失われる問題を修正 v2.1.47 Releases

セッション管理周りの修正が v2.1.47 に集中しています。 compaction 後にセッション名や plan mode が失われる問題が解消され、長時間作業の安定性が向上しています。

Windows 関連

変更点 バージョン 参照
CJK 文字(日本語等)のタイムスタンプやレイアウト要素のズレを修正 v2.1.47 Releases
hooks 実行を cmd.exe から Git Bash 経由に変更 v2.1.47 Releases
WSL2 で画像ペーストが動作しない問題を修正(BMP フォーマット対応) v2.1.47 Releases
ターミナルレンダリングの os.EOL\r\n)による行カウント不正を修正 v2.1.47 Releases
CWD トラッキング用一時ファイルが無限に蓄積する問題を修正 v2.1.47 Releases

Windows 環境の修正が多数含まれています。 CJK 文字のレイアウト修正は、日本語環境で Claude Code を使うユーザーにとって直接的な改善です。

その他の修正

変更点 バージョン 参照
macOS ターミナル切断後の孤立プロセスを修正 v2.1.46 CHANGELOG.md
Edit tool の Unicode カーリークォート破壊を修正 v2.1.47 Releases
PDF ドキュメント多数時の compaction 失敗を修正 v2.1.47 Releases
バックスラッシュ改行の bash コマンドで空引数が生成される問題を修正 v2.1.47 Releases
プラグインインストール後のコマンド・エージェント・フックの即時反映 v2.1.45 Releases
chat:newline キーバインディングアクション追加(マルチライン入力設定用) v2.1.47 Releases
Linux: glibc 2.30 未満でネイティブモジュールが読み込めない問題修正 v2.1.50 Releases

まとめ

今週のハイライトは、Desktop Code タブへの3機能追加(App Preview / Code Review / PR Monitoring)、Claude Code Security の発表、そして Sonnet 4.6 対応です。

筆者は普段 CLI バージョンを主に使っていますが、Desktop の Code タブは CLI とは独立した進化を遂げており、App Preview や Code Review、PR Monitoring のような Desktop 独自の機能が増えてきています。公式ドキュメントでは、ビジュアルな diff レビューやファイル添付、サイドバーでのセッション管理が必要な場合は Desktop、スクリプト自動化やサードパーティプロバイダー(Bedrock / Vertex / Foundry)の利用、ターミナルワークフローを好む場合は CLI という使い分けが推奨されています。両者は同じ設定ファイル(CLAUDE.md、MCP サーバー、hooks 等)を共有しているため、併用も可能です。

公式の CHANGELOG も合わせてチェックしてみてください。