こんにちは!
現在、テクニカルサポート課でOJT研修中の日高です。
CloudWatchは機能が多くて混乱してしまう方が多いと思います。
私もその中の1人です(笑)
ですので、本記事ではCloudWatch の仕組の中の1つである「CloudWatch Metrics」の概念についてのイメージをまとめてみます。
CloudWatch Metricsの概要を掴む手助けになれば幸いです。
CloudWatchの仕組み
以下の画像は、AWSユーザーガイド Amazon CloudWatchの仕組みを抜粋したものになります。
本ブログでは赤枠で囲っているCloudWatch Metricsについて見ていきます!
【参考資料】 docs.aws.amazon.com
CloudWatch Metricsの概念
簡単にイメージとしてCloudWatch Metricsは1番大きい「データの入れ物」だと考えてください。
図のように、CloudWatch Metricsの中にデータがたくさん入っているイメージです。
このCloudWatch Metricsという大きい「データの入れ物」の中で、名前空間や、ディメンション、メトリクスなどによりグループ分けされています。
先に今回最終的に理解していただきたいイメージ図を張っておきます。
名前空間
概要
名前空間とは、「CloudWatch Metricsの次に大きい入れ物」だと考えてください。
正確には、「CloudWatch メトリクスのコンテナ」のことを名前空間と呼びます。
これをイメージ図で見てみると、 CloudWatch Metricsという大きい入れ物の中に、名前空間という「中ぐらいの入れ物」があるイメージです。
種類
上の図で先にちらっと書いちゃいましたが、名前空間は大きく分けて以下の2つに分けられます。
①AWSが作成する「AWS名前空間」
②個人が作成する「カスタム名前空間」
1.「AWS名前空間」について
AWSが作成する名前空間で、EC2, ECSなどのAWSのサービス名を指します。
イメージとしては、そのサービスのデータを入れる箱だと考えてください。
通常、命名規則として AWS/(サービス名) となっており、現在は下記リンクの種類があります。
【参考資料】AWS名前空間の種類
2.「カスタム名前空間」について
ユーザーが個人で作れる名前空間の事を言います。
今回は、CloudWatch Metricsの概念を理解していただきたいので触れないことにします。
ディメンション
名前空間でサービスごとに箱が分かれているのが分かったと思います。
ディメンションは、名前空間という中ぐらいの大きさの箱の中に入っているさらに「小さい箱」をイメージしてください。
この小さい箱であるディメンションがインスタンスごとにデータを分けてくれています。
文字だと分かりにくいので下記の図を見てください。
このようにAWS/EC2という名前空間の中に、各インスタンスのデータを入れる箱であるディメンションがあります。
メトリクス
メトリクスはリソースやアプリケーションに関して測定できる項目のことです。
例としては、CPUの使用率、メモリの使用率、エラー発生数などがあげられます。
これも文字だと分かりにくいので下記の図を見てください。
このようにディメンションの中にメトリクスがあり、このメトリクスを元にマネジメントコンソール上に表示しています。
画像だとマネジメントコンソール上でEC2instance②のメモリ使用率と、リクエスト数のグラフを見れます。
※メモリ使用率のメトリクスは、標準メトリクスでは取得できずCloudWatchエージェントを導入してカスタムメトリクスの設定をする必要があります。
詳しくは弊社の松田さんのブログに書いてあるので読んでみてください!
まとめ
大まかにCloudWatch Metricsの概要をつかめたのではないでしょうか。
CloudWatch Metricsという大きい箱に、名前空間という中ぐらいの箱、さらに小さいディメンションがあります。
そしてディメンションの中にメトリクスがあり、それを元にマネジメントコンソール上に表示されていることもわかったと思います。
気が向いたらCloudWatchの他の機能もまとめてみようと思います!
最後までご覧いただきありがとうございます。
日高 僚太(執筆記事の一覧)
2024 Japan AWS Jr. Champions / 2024 Japan AWS All Certifications Engineers
EC部クラウドコンサルティング課所属。2022年IT未経験でSWXへ新卒入社。
記事に関するお問い合わせや修正依頼⇒ hidaka@serverworks.co.jp