【AWSアプデ 04/15】AQUAforAmazonRedshiftが一般提供開始 他5件【#毎日AWS #182】

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はじめに

今回は、 04/15のアップデートについて紹介していきます。 こちらの内容については、YoutubeやPodcastでもアップロードしているので、気になる方はぜひチェックしてください。


■ Youtube での配信

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では、さっそく最新1日のアップデートを見ていきましょう。
今回は 04/15、6件のアップデートがありました。

アップデート内容

AQUA for Amazon Redshift が一般提供開始

re:invent 2020 でも発表されていた Advanced Query Accelerator(AQUA) が一般提供開始しました。

AQUA(アクア) とは、コンピューティング機能を含む RedShift の新しいキャッシュレイヤーです。

今まで RedShift ではコンピューティング機能が含まれないキャッシュレイヤーが提供されていたので、 キャッシュされたデータをクエリ加工する場合は計算ノードで行う必要がありました。

これが AQUA を使用すると、削除クエリ・集計クエリによるデータ加工をキャッシュレイヤーで実行できるようになるので、計算ノードは、クエリ加工済みのデータをそのまま取得できます。

■ メリット

  • キャッシュレイヤーでデータを事前にクエリ加工することで、計算ノードに送信するデータ量を最大 95 % カットし、全体的なクエリパフォーマンスを最大10倍向上します

■ 料金

無料で利用することができます

■ リージョン

東京リージョンでも使用可能

■ 注意点

* 既存のRA3クラスター、またはRA3クラスターを新規に作成する際に有効化することができます。 * ただ、それ以外のRedShift クラスターは対応していないのでご注意ください

コードの改修も必要なく、無料で利用できるというすごい機能なので、ぜひ使ってみてください!

Amazon RDS for PostgreSQL が AWS Lambda の呼び出しをサポート

RDS for PostgreSQL DB インスタンスが ストアドプロシージャまたは、ユーザ定義関数を介して、Lambda 関数を呼び出せるようになりました。
呼び出しは、「同期/非同期」呼び出し両方に対応しています。

呼び出すためには、 ①aws_lambda エクステンションのインストールおよび、② Lambda へのアクセスが許可された IAM ロールを DB インスタンスにアタッチする必要がございます。

■ メリット

  • RDS for PostgreSQL と Lambda が直接連携できるので、開発者はより少ない手間でシステム開発を行えます。

■ ユースケース

  • データベース内の顧客のメールアドレスが更新されるたびに、Lambda 関数をトリガーして、SNS で顧客に確認メールを送信する

■ 料金

  • 今回の呼び出し機能は無料でお使いいただけますが、
  • Lambda はリクエスト数および、実行時間で課金されるので、ご注意ください。

Amazon SageMaker Studio が ノートブックへの自動タグ付けとコスト配分タグをサポート

アップデート内容に入る前に、Amazon SageMaker Studioおよび、SageMaker Studio Notebook について補足すると、

● Amazon SageMaker Studio とは

  • インフラリソースの構築から モデルのトレーニング・デプロイまですべての ML 開発ステップを実行できる完全統合開発環境ツール。

● SageMaker Studio Notebook とは

  • データセットからモデルを構築する ML プロセスを実行するインスタンスのこと。
  • Amazon SageMaker Studio からワンクリックでデプロイできます。
  • メリットは、データサイエンティストや ML 開発者がインフラ構築を省略して、素早く ML に取り組むことができる点です。

参考: https://docs.aws.amazon.com/sagemaker/latest/dg/notebooks.html


今回のアップデートでは、大きく2つに分かれています。

① SageMaker Studio が 「自動タグ付け機能」 をサポートし、SageMaker Studio Notebook ローンチ時にタグを自動コピーしてくれるようになりました。

元々 SageMaker Studio は、「SageMaker Studioドメイン」および、「ドメインへのアクセスユーザ」のリソース単位でそれぞれタグ付けが可能ですが、これらのタグが自動的に Notebook ローンチにコピーされるそうです。

■ メリット

  • タグによって SageMaker Studio Notebook をユーザや部署ごとなど、細かいグループ単位で分類できます。

② SageMaker Studio が 「コスト配分タグ」 をサポートしました。

■ メリット

  • 先ほどの Notebook へのタグ付けと組み合わせることで、分類したグループ単位で Notebook の利用料を可視化することができる。

■ ユースケース

  • 部署ごとのタグを SageMaker Studio ドメインへアクセス可能なユーザごとに付与しておき、ユーザが Notebook をローンチした時に、各 Notebook に部署タグを自動コピーする
  • コピーした部署タグを利用して、コスト配分タグで部署ごとの利用料を可視化する

■料金

  • 両方の機能とも利用料はかかりません。

■リージョン * 全ての SageMaker Studio 対応リージョンでお使いいただけます。

AWS CodeCommit が 大阪リージョンで利用開始

AWS CodeCommit が大阪リージョンでも利用できるようになりました。

● CodeCommit とは

  • プライベート Git リポジトリがホストされる、マネージドなバージョン管理サービスであり、
  • ユーザは、Github と同じようにコード管理などを行えます。

個人的には、CodeCommit は単体で使うよりも、CI/CD 環境を構築するために CodePipeline 上で CodeBuild や CodeDeploy と連携することが多いと思うのですが、   CodePipeline や CodeBuild はまだ大阪リージョンに来ていないので、はやく利用開始してくれると嬉しいですね。

Amazon Connect の Contact Control Panel で設定をカスタマイズできるように

クラウドコンタクトセンターサービス、Amazon Connect に関するアップデートです。

最初に Contact Control Panel(CCP) について簡単に補足すると

● CCP とは

  • Amazon Connect で、外部との通話やチャットを行う際に使用するウィジェットのこと

参考: https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/connect/latest/adminguide/agent-user-guide.html

今回のアップデートで、管理者は CCP の設定ページのオプション表示をカスタマイズできるようになりました。

■ ユースケース

  • 「電話の種類」設定を非表示にして、会社のポリシーに違反する可能性のある電話の種類を選択できないようにできます。

■ リージョン AmazonConnectが提供されているすべてのAWSリージョンで利用できます

■ 注意点

この機能は、Amazon Connect StreamsAPIを使用している、もしくは、Salesforce用の Amazon Connect Computer Telephony Integration アダプターの最新リリースを使用しているお客様しか利用できない点ご注意ください。

Amazon Connect が Contact Control Panel でオーディオデバイス設定をサポート

こちらも Amazon Connect に関するアップデートです。 CCP をカスタムすることで、オーディオデバイス設定を行えるようになりました

オーディオデバイス設定を使用すると、①スピーカ切り替え②マイク/音声出力デバイスの選択ができます。

■ 注意点

  • ひとつ前のアップデートでも話した通り、CCP がカスタマイズ可能なお客様には条件があるのでご注意ください。

以上6件、04/15のアップデートでした。

最後に

過去の放送やSNSもやっているのでフォローしていただけると嬉しいです!

また来週!


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■ 過去の放送一覧はこちら
https://www.youtube.com/playlist?list=PLCRz5JqTKzfmHYSSSQhs2Y-qPFU201s3p

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