みなさんこんにちは。マネージドサービス部の塩野です。 最近急に寒くなって体調を崩しやすくなっていますが、体調管理には気を付けたいところです。
最近New Relicの検証をおこなうことがありまして、色々試したことを記事にまとめたいと思います。
経緯
監視したいメトリクスの中にRDSのイベントが含まれていなくてちょっと困ったなという状況になりました。
その際にどうやったら送信できるのかというのを色々調べてみた結果、以下のパターンで送信できることがわかりました。
RDS イベントサブスクリプションを使用して送信する
特徴
イベントサブスクリプションを使用する場合の送信先は、EメールトピックまたはSNSなどのARNを選択します。余談な話ですが、Eメールの送信先にSlackチャンネル専用のメールアドレスを指定するとEメール経由でSlackに通知することもできます。
- Slackチャンネルにメールで通知した場合
受信したいチャンネルの詳細を開き、インテグレーション項の「このチャンネルにメールを送信する」より専用アドレスを取得します。取得したアドレスをEメールの送信先に設定することでSlackチャンネルにメール形式で送信することができます。
メリット
SNSトピック経由で外部サービスを使用した場合のメリットは、外部サービス側で送信するイベントログを加工できることです。
設定について
Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)イベントサブスクリプションの設定方法は下記をご参照ください。 blog.serverworks.co.jp
CloudwatchLogsを使用して送信する
特徴
DatadogやNew Relicなど、SaaSの監視サービスを提供しているベンダー側でCloudwatchログを取得するためのLambda関数が用意されていることがあります。この方法はその関数を使用してイベントをログ転送しちゃお~という方法です。
メリット
Cloudwatchログを使うメリットは、RDS以外のAWSイベントをNew RelicなどのSaaSベンダーへ送信することができること、テキストログ扱いになるためメトリクスフィルタでログを絞ることができることです。後述するEventBridge経由で送信する方法とログ出力項目が異なりますので、ログのメッセージを一覧で表示する際は「Add Column」のメニューより「detail.Message」など、該当する項目を表示する必要があります。
設定について
Cloudwatchログを使う場合の設定方法は下記をご参照ください。 blog.serverworks.co.jp
EventBridgeのAPIをを使用して送信する
特徴
構成として最もシンプルなものになります。パートナーの送信先としては、New Relic以外に、SalseforceやDatadog、Splunk、Zendeskなどがあります。
メリット
構成がシンプルなため、イベントログを無加工でSaaSベンダーへ送信するだけならこの方法がよいのかもしれません。こちらもCloudwatchログ経由で送信する場合と同じく、ログの出力項目の調整が必要となりますのでログのメッセージを一覧で表示する際は「Add Column」のメニューより「detail.Message」など、該当する項目を表示する必要があります。
設定について
New Relicの場合の公式ドキュメントはこちらになりますが、設定方法に少しクセがあるようでした。 docs.aws.amazon.com
そのため、EventBridgeのAPI送信を使用してNew Relicにログ形式で送信する設定をこちらの記事にまとめてみました。 blog.serverworks.co.jp
総括
当初はRDSのイベントログをNew Relicで受信するための設定を確認する目的のために調べていたのですが、EventBridgeのルールを使うCloudwatchLogsやEventBridgeのAPI経由の場合はAWSのほとんどのサービス(例えばAWS HealthやAWS EC2など)のイベントをSaaSベンダーへ送信したり、SNS経由でEメールなどに送信できるため、EventBridgeをうまく使えば、基盤側の状態を検知、他サービスへの連携だけでなく、その後アクションを組み込んで対処までしやすくなるのではないかと思います。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。
さいごに
弊社はAWSパートナーネットワーク(APN)の最上位の「プレミアコンサルティングパートナー」に認定されており、AWSの導入以外に運用のサポートもしております。AWSのインフラ基盤運用で「人が少なくて夜中障害が起きた時に毎回電話対応もツライし、障害時に手順に沿ってサービスやインスタンスを再起動してもらえたらうれしいなぁ・・」といったような運用まで手が回らなくてお困りの方がいらっしゃったら、弊社AWSの運用代行サービスで運用のサポートをお受けすることもできますのでお気軽にご相談ください。
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