Amazon Connectのソフトフォンの通話音声トラブル対応方法としてWindowsの設定を変更して対応する内容が公開されています。
具体的な設定手順を紹介します。
概要
Amazon Connectのソフトフォン(以下CCP)はWebブラウザを使用します。
Google Chrome/Microsoft Edgeを使用した場合の通話音声トラブルの原因・対処方法が下記ドキュメントページへ記載されています。
実際の設定変更方法を紹介します。
注意
システム設定を変更する手順となりますので、PC/OSが起動しない等の事態を想定し、復旧できるよう準備をする等については各自ご検討ください。
手順
ドキュメントへは変更が必要なサービス(Windowsのサービス)として5つ挙げられています。
一般的な利用者には分かりにくい内容と思いますので、一つずつ手順を紹介します。
(設定内容の都合で順序は異なります)
- qWAVE
- ndisuio.sys
- dmwAppushSvc
- SstpSvc
- RasMan
1. qWAVE
Quality Windows Audio/Video Experience (qWAVE)サービスを自動起動に設定します。
(オーディオ/ビデオのストリーミング関連機能のサービスのようです)
「services.msc」を実行し、サービスリストから「Quality Windows Audio Video Experience」を探してスタートアップの種類を"手動"→"自動"へ変更します。
2. SstpSvc
Secure Socket Tunneling Protocol Serviceサービスを自動起動に設定します。
「services.msc」を実行し、サービスリストから「Secure Socket Tunneling Protocol Service」を探してスタートアップの種類を"手動"→"自動"へ変更します。
3. RasMaAn
Remote Access Connection Managerサービスを自動起動に設定します。
「services.msc」を実行し、サービスリストから「Remote Access Connection Manager」を探してスタートアップの種類を"手動"→"自動"へ変更します。
4. ndisuio.sys
ndisuio.sysを自動起動に設定します。
レジストリエディタ(regedit.exe)を起動し、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Ndisuio」→「Start」の値を"3"→"1"に変更します。
("1"=システムの起動時にドライバーを起動)
5. dmwAppushSvc
DMWapPushSvcを自動起動に設定します。
レジストリエディタ(regedit.exe)を起動し、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\dmwappushservice」→「Start」の値を"3"→"2"に変更します。
("2"=自動的に開始)
Windowsを再起動します
上記5つの設定が完了したらWindowsを再起動します。
100%再現する現象ではないことが多く、実際に利用しながら経過観察することになると思います。
関連リンク
- 問い合わせコントロールパネル (CCP) の問題 - Amazon Connect
- Quality Windows Audio/Video Experience (qWAVE) | Microsoft Learn
- Windows 10 にサインインした後にコンピューターを使用しないと、ネットワークが切断される - Windows Client | Microsoft Learn
最後に
利用者側ではなく、OSやブラウザアプリケーション側で解消されることがベストではありますが、音声トラブル時においては緊急回避方法として検討しても良いと思います。 ご参考になれば幸いです。