Claude Code更新 Ultracode独立切替【9/25〜10/1】

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はじめに

サーバーワークスの池田です。

今週(9/25〜10/1)のClaude Codeは、v2.1.283からv2.1.287まで5バージョンが公開されました(欠番はありません)。日付と版は公式CHANGELOGの表記に合わせています。

新機能が並んだ週ではなく、以前に紹介した機能の仕様が変わった週です。Ultracodeは、推論の強さ(effort)と別々にオン・オフできるようになりました。/doctorには古い指示を点検するprompt-auditが加わり、Modsには公式のドキュメントとブログが出ています。

紹介済みの機能は、今週変わった部分だけを扱います。以前の記事の説明が今週の変更で古くなった箇所は、その旨も書きます。内容は2026年10月2日時点の公式ドキュメントと、筆者の環境のv2.1.287で確認しました。

この記事で分かること

  • Ultracodeが何をする設定で、v2.1.284でeffortとの結びつきがどう変わったのか。切り替え方と、effortと別々に選ぶ意味
  • /doctor prompt-auditが何を点検し、どんなレポートを返すのか
  • Modsに今週加わった公式の資料と、新しい組み込みModyou-should-know
  • シェルから使うclaude plugin configure・claude --desktopと、/mcp reconnect allの使い方
  • 管理者向けのdeniedModels・availableModelsMatch・allowedProviders
  • 起動時の既定が広がった環境と、背景コマンドの時間制限など動作が変わった機能

今週の主要アップデート一覧

アップデート バージョン 内容 参照
Ultracodeの独立切替 v2.1.284 effortをxhighに固定せず、どの段階でもオン・オフできる Releases v2.1.284、Model configuration
/doctor prompt-audit v2.1.283 CLAUDE.mdやスキルの古い指示・存在しない参照・矛盾を点検する Releases v2.1.283、Memory
Modsの公式資料 v2.1.287 CHANGELOGとdocs、公式ブログが出た。組み込みModのyou-should-knowが加わった Releases v2.1.287、Mods overview、公式ブログ
claude plugin configureほか v2.1.284〜285 シェルからプラグインの設定を確認・保存できる。/mcp reconnect allも加わった Releases v2.1.285、Plugins reference
管理者向けのモデル・プロバイダ制限 v2.1.283〜285 deniedModels・availableModelsMatch・allowedProvidersが加わった Settings reference
起動時の既定と動作の変更 v2.1.283〜287 auto modeの既定が広がった環境、背景コマンドの30分制限など Permission modes、Tools reference

Ultracodeがeffortと別々に切り替えられるようになった

5月に登場したUltracodeは、v2.1.284でeffortとの結びつきが外れました。以前はオンにするとeffortがxhighに固定されましたが、今はeffortを選んだままオン・オフできます。

Ultracodeとは何か

Ultracodeは、Claudeに作業を分担させて進めるかどうかを決めるClaude Codeの設定です。オンにすると、Claudeは中身のある依頼ごとに動的ワークフロー(dynamic workflows)の計画を立てます。動的ワークフローは、Claudeがスクリプトを書き、複数のサブエージェント(作業を分担するAI)を同時に動かして進める仕組みです。

1つの依頼が、コードを理解する、変更する、確認するという複数のワークフローに分かれることもあります。公式ドキュメントは、そのぶん使用量と時間が増え、サブスクリプションでは使用上限に早く届くと説明しています。

Ultracodeは、2026年5月28日の動的ワークフローの発表で紹介されました。以前の記事では、5月のOpus 4.8のリリース記事と6月のキーワード変更の記事で取り上げています。当時はxhighの推論と自動ワークフローを組み合わせた設定と説明しましたが、v2.1.284からこの説明は当てはまりません。

effortとUltracodeは、決めることが違います。公式ドキュメントの説明をもとに整理すると次のとおりです。

項目 effort Ultracode
決めること モデルが各ステップでどれだけ深く考えるか Claudeが作業をワークフローに分けて進めるか
選択肢 low・medium・high・xhigh・max オン・オフ
位置づけ モデルの推論の設定 Claude Code側の設定で、effortの段階ではない

何が変わったのか

v2.1.284のCHANGELOGには、Ultracodeを/effortの中の独立したトグルに変えた、という趣旨の記載があります。Tabまたは/effort ultracodeのオン・オフで切り替えられ、xhighを強制せず、どのeffortでもオンのままになります。

変更前の動作は、公式ドキュメントのModel configurationに、v2.1.284より前の仕様として明記されています。オンにするとxhighに固定され、別のeffortを選ぶとオフになり、effortの上限がxhigh未満だと使えませんでした。

項目 v2.1.283まで v2.1.284から
オンにしたときのeffort xhighに固定される 変わらない(mediumのままでもオン)
effortの段階を選び直したとき Ultracodeがオフになる Ultracodeはそのまま
effortの上限がxhigh未満のとき 使えない 上限の段階のままオンにできる
オフにする操作 effortを下げる(/effort highなど) /effort ultracode off、またはスライダーでTab
/effortでの見え方 メニューの選択肢の1つ スライダーの横に独立したトグル
/modelピッカーでの扱い 9月24日時点のdocsでは、effortのスライダーをUltracodeまで動かして選べた 現在のdocsの切り替え経路の一覧には載っていない。effortの段階を選んでも、Ultracodeは変わらない

9月24日時点のdocsは、effortの表でUltracodeを、xhighでの推論とワークフローの計画を組み合わせた設定として説明していました。現在のdocsは、どのeffortでも使えるワークフロー計画の設定、という説明に書き換わっています。

実機(v2.1.287)で/effortを開くと、スライダーの右にUltracodeのトグルが表示されました。筆者は個人設定の影響を避けるため、claude --effort medium --settings '{"ultracode": false}'で起動してから開いています。この画面では、effortはmedium、Ultracodeはオフです。

筆者の環境で/effortを開いた画面。effortとは別に、Ultracodeのトグルが右端に出ている

Tabを押すと、トグルがonに変わりました。effortの目印はmediumのままで、スライダーの下に「Ultracode: dynamic workflows on every task」と表示されます。

Tabを押した直後の画面。effortはmediumのまま、Ultracodeだけがonに変わった

←キーでeffortの目印をlowまで動かしても、Ultracodeはonのままでした。変更前の仕様では、xhigh以外の段階を選ぶとオフになっていました。

effortをlowにしても、Ultracodeはonのまま。以前は選べなかった組み合わせ

なお、スライダーでEnterを押すと、選んでいるeffortの段階が既定として保存されます(sならこのセッションのみ)。筆者は設定ファイルを書き換えないよう、スライダーではEnterを押さずEscで閉じました。

設定キー"ultracode": trueで起動時からオンにしている場合も影響します。9月24日時点のdocsは、trueにするとセッションがxhigh effortで始まると説明していました。現在のdocsは「The key doesn't change the session's effort level」と書いていて、起動時のeffortは保存済みの段階かモデルの既定に従います。筆者はこの設定での起動を試していないため、docsの記述に基づく説明です。

切り替え方

切り替えの経路は次の6つです。範囲と保存の扱いは、公式ドキュメントのmodel-configとworkflowsの記述に合わせています。

方法 動作 範囲 備考
/effortのスライダーでTab、Enterで適用 Ultracodeのオン・オフ docsの手順 v2.1.284から
/effort ultracode on//effort ultracode off オン・オフ このセッションのみ onとoffの形はv2.1.284から。/effort ultracodeだけならオン
claude --effort ultracode 起動時からオン。effortはxhigh このセッションのみ v2.1.203から。従来どおり両方を設定する。Agent SDKのeffortLevel: "ultracode"も同様(未実機検証)
設定キー"ultracode": true 起動時からオン。effortは変えない 設定ファイル Claude Codeはこのキーを読むだけで、書き込まない
プロンプトにultracodeと書く そのタスク1回だけワークフローで実行 そのプロンプトのみ セッションのeffortは変えない。-pや予約実行では働かない
VS Code拡張のスイッチ Effortスライダーの下のオン・オフ 拡張の画面 v2.1.284から。モデル名のボタンに「· Ultracode」と出る

/effort ultracode onを実行すると、「Ultracode on (this session only): dynamic workflows on every task. Effort stays medium.」と返りました。effortが変わらないことが、メッセージにも明記されています。入力欄の枠にはultracodeのラベルが付きます。

/effort ultracode onの実行結果。このセッションだけに効き、effortはmediumのまま

claude --effort ultracodeで起動すると、effortはxhighになり、フッターに「xhigh · ultracode」と出ました。この起動フラグは、従来どおりオンとxhighを同時に設定します。Agent SDKのeffortLevel: "ultracode"も同様だと公式ドキュメントは説明しています(筆者は未実機検証です)。

claude --effort ultracodeで起動した直後の画面。フッターにxhighとultracodeが並ぶ

/effortのスライダー操作は、キー割り当てで変えられるようになりました。v2.1.284で次の3つのアクションが追加されています。

アクション 既定のキー 動作
effortSlider:decreaseEffort ← effortを1段下げる
effortSlider:increaseEffort → effortを1段上げる
effortSlider:toggleUltracode Tab Ultracodeのオン・オフを切り替える

effortとワークフローを別々に選ぶ意味

以前は2つがUltracodeのオンで結びついていたので、ワークフローを使いたいだけの場合でも、effortはxhighになりました。今は2つを別々に選べます。Opus 5.5とSonnet 5.5の既定はmediumです。公式ドキュメントは、mediumを「明確なスコープの日常的な開発」に、highを「検証が重要な作業やエッジケースが多い作業」に勧めています。

組み合わせは次の4通りに整理できます。表は設定の意味を整理したもので、品質や使用量を測った結果ではありません。

Ultracodeオフ Ultracodeオン
effortが低め(low・medium) ワークフローは頼んだときだけ。考える深さは浅め〜標準 依頼ごとにワークフローで分担する。各ステップの考える深さは浅め〜標準
effortが高め(high・xhigh・max) ワークフローは頼んだときだけ。考える深さは深め 依頼ごとにワークフローで分担する。各ステップも深く考える

effortの使い分けは、Anthropicの開発者向けブログ「Using Claude Code: Spending your effort」(9月25日)にまとまっています。要点は、effortを上げるとエッジケースの見落としによる失敗は減りやすい一方、モデルの方針そのものが誤っている場合は直らない、という点です。このブログはUltracodeには触れていません。

公式ドキュメントがワークフローの例に挙げるのは、「src/routes/ 配下の全APIエンドポイントで認証チェックの漏れを調べる」ような作業です。広い範囲に同じ確認を繰り返す作業が、分担の向く場面だとわかります。

ここから、目的で使い分けられると考えられます。広い範囲を調べて回る作業はUltracode、1つの難しい判断はeffortを上げる、という分け方です。両方を上げると使用量が最も大きくなるため、必要なときだけにするのが無難です。ただし筆者は、同じ課題で組み合わせごとの品質と使用量を比べていません。実際のタスクで測ってから決めるのが確実です。

注意点・制約

  • Ultracodeをオンにしている間は、Large workflowの警告、同時サブエージェント数の上限、autoモードでの最初のワークフロー承認が働きません。公式ドキュメントは、オンにした時点で大きな実行を許可したものとして扱うため、と説明しています。
  • 依頼ごとに使用量と時間が増え、サブスクリプションでは使用上限に早く届きます。
  • ワークフローが無効なとき、またはモデルがxhighに対応していないときは、Ultracodeを使えません。
  • 保存されるeffortLevelと環境変数CLAUDE_CODE_EFFORT_LEVELは、ultracodeを受け付けません。環境変数やeffortの上限で段階が決まっている場合は、その段階のままUltracodeがオンになります。
  • スライダーや/modelでeffortの段階を選んでも、Ultracodeの状態は変わりません。
  • 以前の記事の、xhighの推論と自動ワークフローを組み合わせた設定という説明と、/effort highに下げて戻すという説明は、v2.1.284から当てはまりません。オフにするには/effort ultracode offを使います。

/doctor prompt-auditで古い指示を点検できる

何が変わったのか

v2.1.283で、/doctorにprompt-auditが加わりました(別名/checkup prompt-audit)。CLAUDE.mdやスキルなど、Claudeに読ませている指示ファイルを点検する機能です。

公式ドキュメントは、探す問題を3つ挙げています。旧モデル向けに書かれた指示、存在しないファイルやコマンドへの参照、互いに矛盾するファイルです。結果は指摘と修正案のレポートで返り、頼むまでファイルは変わりません。

土台のprompt-auditは、8月4日(v2.1.221)に/claude-apiスキルの機能として入っていました。8月の週次記事で表の1行、Opus 5.5の記事で1段落だけ触れています。今週の差分は、/doctorから、Claude Code自身の指示ファイルを点検できる入口が増えた点です。名前が似たコマンドが並ぶので、違いを表にまとめます。

コマンド 対象 何をするか
/doctor(引数なし) インストールと設定 健康診断をして、直せるものは直す(v2.1.205から)
/doctor prompt-audit [パス] CLAUDE.md・CLAUDE.local.md・AGENTS.mdと、.claude/・~/.claude/のルール・スキル・コマンド・サブエージェント・出力スタイル 古い指示などを点検してレポートを返す(v2.1.283から)
/claude-api prompt-audit APIアプリのプロンプトとツール説明 点検してレポートを返す(v2.1.221から)
claude doctor(シェル) インストール 読み取り専用の診断を表示する。セッションは開かず、prompt-auditは含まれない

引数なしで実行すると、~/.claudeの個人設定も対象になります。パスを渡すと、そのファイルやフォルダだけを点検します。たとえば/doctor prompt-audit .claude/skills/deployのように指定します。内部では同梱の/claude-apiスキルが動きます。

実機で動かしてみた

筆者の環境(v2.1.287、Sonnet 5.5)で、デモ用のフォルダに古い書き方を詰めたCLAUDE.mdを置いて試しました。引数なしだと個人設定も対象になるため、パスを指定してファイル1つに絞っています。デモのCLAUDE.mdは、見出しと空行を含む7行です。指示は3〜7行目の5つです。

# Project rules

- You MUST ALWAYS think step by step before answering. NEVER skip this step.
- CRITICAL: Run `npm run lint:legacy` before every commit.
- Build with `./scripts/build-old.sh`.
- Always print the full contents of every file you change.
- Never print whole files. Show only the diff.

package.jsonのscriptsにはbuild・test・lintだけを置き、scripts/にはbuild.shだけを置きました。実行したコマンドは次のとおりです。

/doctor prompt-audit CLAUDE.md

約27秒で完了しました。Claudeは同梱ガイド(shared/prompt-audit.md、238行)を読み、CLAUDE.mdとpackage.json、scripts/の中身を確認してから、レポートを返しました。レポートは「前提」「要約」「指摘事項」「提案するdiff」の順に並びます。

指摘事項は、場所・根拠・パターン・理由・信頼度・対応の6項目で表示されます。

指摘事項の一覧のうち#1〜#3(全5件、筆者の実行結果をそのまま掲載)。存在しないコマンドとファイルは、package.jsonとscripts/の実際の中身と照らして指摘されている。行番号の扱いは後述

指摘は全部で5件、種類は3つでした。1つ目は「全文を表示せよ」と「diffだけ表示せよ」という矛盾です。2つ目は、package.jsonに無いnpm run lint:legacyと、存在しない./scripts/build-old.shです。3つ目は、「MUST ALWAYS think step by step」とCRITICAL:のような強調表現です。

3つ目には、現行モデルでは冗長で、思考の深さは文章ではなくeffortなどの設定側で決める、という理由が付きました。

提案するdiffは、ハンク(変更のまとまり)ごとに独立していて、選んで取り込めます。

提案するdiff。矛盾の解消には「要確認」が付き、どちらが正しい意図かは利用者の判断に委ねられた

矛盾の指摘は、どちらが正しいかを決めず、仮定を明記して採否を利用者に委ねていました。レポートの末尾には「ファイルは一切変更していません」とあります。筆者もdiffは適用していません。

注意点・制約

  • 点検結果は提案です。行番号を含めて、ファイルと照合してから反映してください。筆者の実行では、矛盾の指摘の場所が一覧で「7-8」、要約で「5-6行目」と出ましたが、実際の行は6〜7行目でした。要約のほかの行番号にもずれがありました。一覧のほかの指摘の行番号は合っていました。
  • 筆者が最初にHaiku 4.5で実行したときは、同梱ガイドのパスを読み違えて「File does not exist」となり、推測でレポートを書き始めました。1回の観察ですが、レポートの冒頭近くでReadがエラーになっていないかを確認し、出ていたらモデルを変えて再実行するのが安全です。
  • /claude-apiスキルをskillOverridesやdisableBundledSkillsで無効にしていると、使えません。
  • 実行すると、Claudeがファイルを読んで分析するため、通常のやり取りと同じように使用量を消費します。
  • v2.1.283の同じ版で、古いパス・古いコマンド・矛盾する指示ファイルをレポートの先頭に出す改善が入りました。CHANGELOGには、Claude Codeが公式に説明している思考キーワードは残す、とも書かれています(筆者は未確認です)。

Modsに公式の資料が出て新しい組み込みModが加わった

Modsは、プラグインがClaude Codeの内側で動く仕組みです。9月中旬の記事で、GitHubのソースと実体を解説しました。今週の差分は、公式の情報が出そろったことと、新しい組み込みModの追加です。仕組みや書き方の再解説はしません。

今週変わった点

9月中旬の記事は、Modsを「early access」の段階と書き、公式のCHANGELOGにもdocsにも記載がないとしていました。今週はその前提が変わっています。

項目 9月中旬の記事での扱い 今週の状況 参照
公式CHANGELOG 記載なし v2.1.287に「Added Claude Mods: plugins may now modify deeper behavior」の行と、You should knowの追加が初めて載った Releases v2.1.287
公式ドキュメント 該当ページなし(URLは404) plugins/mods/配下に9ページ(概要・作り方・リファレンス・管理者向けなど)が公開された Mods overview
公式ブログ なし 10月1日に「Customize Claude Code with mods」が公開された 公式ブログ
有効にする条件 ロールアウトフラグで決まり、環境変数で上書きできると説明 docsは「they're on by default」と記載。CLAUDE_CODE_ENABLE_FUNCTION_HOOKSはv2.1.287以降は無視される Mods overview

ブログの表現は「Today we're introducing mods」と「available today in the Claude Code CLI and desktop app」です。docsも既定でオンと書いています。early accessの終了やGA(一般提供)と明記した記述は、筆者が確認した範囲では見つかりませんでした。以前の記事の「early access」を、そのまま「正式提供になった」と読み替えることはできません。

組み込みModの一覧

公式ドキュメントは、Claude Code自身の機能の一部がModだと説明しています。/pluginのInstalledタブに「Built-in」として並び、名前はcc-plugin-で始まります。

名前 何をするか どこで有効か
cc-plugin-agents-md AGENTS.mdをプロジェクト指示として読み込む AGENTS.mdを読めるセッション
cc-plugin-diff /diffを引き受けてペインを描く 対話型のターミナルセッション
cc-plugin-plugin-authoring Modを書くためのplugin-authoringスキルをClaudeに渡す(Modのコードは含まない) Anthropicが遠隔でオフにしていない限り
cc-plugin-sec-default 組織が管理する設定を、利用者が入れたModから守る ガードが読み込まれる環境
cc-plugin-telemetry Claude CodeとModが記録する分析レコードを送る Claude Codeの分析が有効な環境
cc-plugin-you-should-know 長い作業中に脇で見張るサイドエージェント 既定でオフ

筆者の環境で/pluginのInstalledタブを開き、検索欄にcc-pluginと入れて絞り込みました。4つが有効で、cc-plugin-you-should-knowは「disabled · builtin」と表示されます。cc-plugin-sec-defaultは一覧に出ませんでした。

筆者の環境の組み込みMod。cc-plugin-you-should-knowだけが無効の状態で並ぶ

you-should-knowとallowManagedModsOnly

cc-plugin-you-should-knowは、今週初めて公式に載った組み込みModです。docsは、長い作業の間に脇で見張るサイドエージェントだと説明しています。見落としそうなことを見つけると、入力欄の上にメモとして表示します。

有効にするコマンドは/plugin enable cc-plugin-you-should-know@builtinです。CHANGELOGには、first-partyのセッションでテレメトリがオンのときが対象とあり、docsは「if available for your org」と条件を付けています。筆者は設定を変えないため有効にしておらず、通知の中身は確認していません。

管理者向けには、allowManagedModsOnlyが加わりました。利用者が持ち込んだModを、一括で読み込ませない設定です。docsの管理者向けページに載っていて、CHANGELOGには記載がありません。managed settingsのpluginConfigsに、次のように書きます。

{
  "pluginConfigs": {
    "cc-plugin-sec-default@builtin": {
      "options": {
        "allowManagedModsOnly": true
      }
    }
  }
}

設定すると、利用者がインストールしたプラグインのMod、--plugin-dirで読み込んだMod、セッション中にClaudeが書いたModのどれも読み込まれません。同じ設定を利用者・プロジェクト・ローカルの設定ファイルに書いても効きません。筆者の環境には管理設定がないため、動作は未確認です。

注意点・制約

  • Modは、Claude Codeと同じ権限でマシンにアクセスします。公式ブログは「They aren't sandboxed」と明記しているので、信頼できる出所のものだけを入れてください。
  • 以前の記事の「ロールアウトフラグで決まる」「環境変数で上書きできる」という説明は、v2.1.287以降は当てはまりません。docsは、環境変数を0にしてもModはオフにならないと書いています。
  • 設定キーの表記が、docs内で揺れています。memoryのページはagents-md@builtin、管理者向けのページはcc-plugin-sec-default@builtinと書いています。旧名のキーが改名後も効くかは、筆者は未確認です。

今週の新コマンドと管理者向けの設定

今週の新コマンド

ここで取り上げる新コマンドは、いずれもシェルから使うものです。/doctor prompt-auditと/effort ultracodeのオン・オフは、前の注目アップデートで詳しく扱ったため割愛します。公式CHANGELOGに記載があり、実機で確認しました。claude --desktopだけは、アプリを開く動作のため--helpの表示までの確認です。

コマンド 何をするか バージョン 参照
claude plugin configure <plugin> プラグインの設定項目と、未設定のものを表示する。--values-stdinで値を保存できる v2.1.285 Plugins reference
claude --desktop Claudeデスクトップアプリを、いまのディレクトリで開く。--continueや--resume <id>と併用できる v2.1.285 Releases v2.1.285

claude plugin configureは、インストール済みプラグインのuserConfig(利用者が設定する項目)を、シェルから確認・保存するコマンドです。セッション内の/plugin configure <plugin>は、v2.1.147から使えました。今週入ったのは、同じ内容をシェルから扱える形です。

claude plugin configure --helpの出力。値は標準入力からJSONで渡す

フラグは次の2つです。プラグインのidは、claude plugin listが表示するname@marketplaceの形で渡します。名前だけでは受け付けません。

フラグ 説明
--values-stdin 標準入力から、1行の文字列だけを持つJSONオブジェクトで値を読み込んで保存する。省いた項目は保存済みの値のまま
--json 結果を1つのJSONオブジェクトで出力する。機密扱いの項目の値は出さない

オプションを持たないプラグイン(eli5@claude-community)に実行すると、「has no options to set.」と返りました。値を保存する経路は、設定を書き換えるため試していません。

あわせてclaude plugin installには、同梱の.mcpb MCPサーバーの設定を--config <server>.<key>=<value>で渡せるようになりました。インストール時に設定でき、/pluginのConfigureを開かずに起動します。

claude --desktopは、claude --helpに「Open in the Claude Desktop app instead of the terminal」と表示されます。

既存コマンドのアップデート

v2.1.284で/mcp reconnect allが加わりました(Releases v2.1.284)。サーバー名を指定する/mcp reconnect <name>は以前からありました。今回は、接続に失敗した、または認証待ちのMCPサーバーを、対話ターミナルでまとめて再試行できます。

手元のMCPサーバーに触れないよう、必ず接続に失敗する偽のサーバーを1つだけ読み込ませて試しました。

接続できない1台のサーバーに対する実行結果。再接続の成否が件数で返る

「Reconnected 0 of 1 MCP server (1 still not connected — run /mcp to check)」のように、再接続できた台数と、まだ接続できていない台数が返ります。失敗したサーバーを/mcpで確認する流れです。

管理者向けのモデルとプロバイダの制限

管理者向けに、使えるモデルとプロバイダを絞る設定が3つ加わりました。いずれもmanaged settings専用です。

設定 何をするか バージョン
availableModelsMatch availableModelsの照合方法を選ぶ。既定は"prefix"で、"claude-opus-5"はOpus 5.5も許可する。"exact"にすると、書いた版だけを許可し、新しい版は載せるまで使えない v2.1.283
deniedModels 指定したモデルを禁止する。availableModelsで許可していても禁止が優先し、/modelの一覧からも消える v2.1.283
allowedProviders 使えるプロバイダを"anthropic"・"bedrock"・"vertex"などの一覧で絞る。外れたプロバイダは、起動時・ログイン時・次のAPI通信時に拒否される v2.1.285

deniedModelsは、マイナー版を省くと範囲が広がります。"claude-opus-5"と書くとOpus 5.5など後続のマイナー版も禁止され、Opus 5だけを禁止するなら"claude-opus-5-0"と書きます。docsの例は、OpusとSonnetを許可しつつOpus 5.5だけを禁止する形です。

{
  "availableModels": ["opus", "sonnet"],
  "deniedModels": ["claude-opus-5-5"]
}

allowedProvidersの例は、AnthropicのAPIとAmazon Bedrockだけを許可する形です。

{
  "allowedProviders": ["anthropic", "bedrock"]
}

availableModelsMatchとdeniedModelsは、ユーザー・プロジェクト・ローカルの設定と--settingsでは無視され、警告が出ます。allowedProvidersもmanaged settings専用です。空の一覧や認識できない名前だけの一覧にすると、すべてのプロバイダを拒否して起動できなくなります。筆者の環境には管理設定がないため、動作は未検証です。公式docsとCHANGELOGの記述に基づきます。

起動時の既定と動作が変わった機能

auto modeの起動時の既定が広がった環境

auto modeが既定の権限モードになったのは、8月14日です。Pro・Max・Teamの新規セッションが対象で、公式の週次ダイジェストにも「Starting August 14」と書かれています。8月の記事で詳しく書いたとおり、設定を自分で決めている人の挙動は変わりません。

今週の差分は、それ以外の環境に広がったことです。CHANGELOGでは、3つの版に分かれています。

バージョン 対象 CHANGELOGの記述
v2.1.283 サードパーティプロバイダ、またはテレメトリをオフにした環境の対話セッション 権限モード未設定なら、auto modeで始まる
v2.1.284 ターミナルとVS Codeの対話セッション 「on every plan and provider」。プランとプロバイダを問わず、auto modeで始まる
v2.1.285 サードパーティまたはテレメトリオフの環境のclaude -pとPython Agent SDK 権限モード未設定なら、auto modeで始まる

v2.1.285では、ユーザー設定の既定が別のモードのとき、auto modeを既定にするかを尋ねる一回きりの確認も、サードパーティやテレメトリオフの環境で表示されるようになりました。

Pro・Max・Teamの個人は8月14日から既にauto modeで始まっているため、今週の変化は主に、管理者とサードパーティプロバイダの利用者に関わります。いずれもpermissions.defaultModeが優先され、claude -pは--permission-modeで上書きできます。

注意したいのは、docsとCHANGELOGで版の区切りが食い違うことです。Permission modesの表は、ターミナルとVS Codeを「v2.1.283以降はauto」と一括で書いています。CHANGELOGは283をサードパーティとテレメトリオフ、284を全プランと分けています。

EnterpriseプランやAPIキーの環境が283と284のどちらで変わったかは、筆者が確認した一次ソースだけでは確定できませんでした。

動作が変わった機能

既定の挙動が変わった主な項目です。環境によって影響が出るので、運用している設定と照らして確認してください。

変更点 内容 バージョン 参照
背景コマンドの時間制限 背景のBash・PowerShellコマンドは、30分(run_in_backgroundのtimeoutで最大2時間)で止まり、Claudeに通知される。前景から背景へ移したコマンドも、移した時点から30分 v2.1.285 Tools reference
1Mコンテキストが既定に Bedrock・Vertex・Foundry・Claude apps gatewayで、Opus 4.7以降とFableが[1m]なしで1Mコンテキストになる。200Kに戻すにはCLAUDE_CODE_DISABLE_1M_CONTEXT=1 v2.1.287 Releases v2.1.287
カスタムのベースURL ANTHROPIC_BASE_URLを指したセッションで、1Mコンテキストを持つモデルは1Mを使う。ゲートウェイが200Kまでなら/autocompact 200k v2.1.285 Releases v2.1.285
--bareの絞り込み コマンドラインで指定したMCPサーバーだけに接続し、システムリマインダーを送らず、バックグラウンドタスクも起動しない。時間切れのシェルコマンドは背景へ移らず止まる v2.1.286 Releases v2.1.286
即送信キーの扱い Ctrl+Enterは、スキルのシェルコマンドを終了させず背景へ移す v2.1.286 Releases v2.1.286
MCPのalwaysLoad: false そのサーバーのツールをすべて、ツール検索の後ろへ回す v2.1.287 Releases v2.1.287
プラグインのインストール元 gitリポジトリやフォルダを指すnpmのソースを拒否する。依存関係はレジストリのパッケージからだけ入れる v2.1.286 Releases v2.1.286
安全上のモデル切替 検知されたメッセージの後に自動でモデルが切り替わるとき、新しいモデルの既定ではなく、いまのeffortを保つ v2.1.287 Releases v2.1.287

背景コマンドの30分制限は、以前の扱いを筆者が確認できていないため、「新たに設けられた」とは断定しません。CHANGELOGの過去の記述には、サブエージェントが起動した背景コマンドの1時間制限を外した、という履歴もあります。

Claude・Anthropic周辺の動き

Claudeのプラグインを提出するポータルが公開された

9月25日、Anthropicがプラグインの提出ポータルを公開しました。「The directory submission portal is open to developers on paid Claude plans」とあり、有料プランの開発者が使えます。単体のMCPコネクタか、MCPサーバーとスキルを束ねたプラグインのどちらかを提出できます。

提出すると検査と安全性スキャンがすぐに走り、公開後はインストール数を製品面とバージョン別に確認できます。詳細は公式ブログ「Build plugins for Claude」にあります。

NVIDIAとClaude Managed Agentsで安全策を重ねる

9月28日、NVIDIAがOpen Agent Safety Platformを発表し、AnthropicがClaude Managed Agentsとの組み合わせで協力しました。OpenShellはNVIDIAのオープンソースのランタイムで、Apache 2.0ライセンスです。

Managed Agentsは「available today」で、利用者が管理するサンドボックスで動かせます。詳細は公式ブログ「Giving companies more control over their AI agents, with NVIDIA」にあります。

Claude for Governmentが一般提供になった

9月30日、Claude for Governmentが連邦・州政府機関向けに一般提供になりました。FedRAMP High認可の環境でClaudeを提供するとしています。Claude Codeは同じ環境で「rolling out in early access」で、一般提供ではありません。

料金は、上限つきの固定刻みでの従量課金です。詳細は公式ブログ「Claude for Government is now generally available」にあります。

Claude Sonnet 5.5が公開された

9月28日にClaude Sonnet 5.5が公開され、v2.1.284から既定のSonnetモデルになりました。CHANGELOGは、Anthropic APIでの既定のSonnetモデルになったと書いています。モデルの性能や使い方は別の記事にまとめているため、ここでは触れません。

その他の変更点

変更点 バージョン 参照
CLAUDE_CODE_DISABLE_WEB_FETCHでWebFetchツールを無効にできる v2.1.285 Releases v2.1.285
CLAUDE_CODE_NONSTREAMING_TIMEOUT_RETRIESで、タイムアウトしたノンストリーミングの再送回数に上限を付けられる v2.1.285 Releases v2.1.285
CLAUDE_CODE_GATEWAY_HINT_HEADERS=1で、LLMゲートウェイがプロンプト単位で通信をまとめられるヘッダx-claude-code-prompt-idが付く v2.1.283 Releases v2.1.283
OpenTelemetryのuser_promptイベントにprompt_textを追加。promptと同じ内容なので、マスクや除外も同じ扱いにする v2.1.287 Releases v2.1.287
agents viewに、セッション名とタスクに一致するn:<text>フィルタを追加 v2.1.287 Releases v2.1.287
MCPサーバーからのURLプロンプト(2025-11-25プロトコル)に対応。接続できなくなったら、設定に"bareElicitationCapability": trueを足す v2.1.287 Releases v2.1.287
/ultrareviewのアップロード仕様を変更。macOSとLinuxでローカルのリポジトリを上げるにはgit 2.31以上が必要 v2.1.285 Releases v2.1.285
claude plugin evalは、gitが入っている環境ではgit 2.31以上が必要 v2.1.283 Releases v2.1.283
/rate-limit-optionsが/helpとコマンドメニューに載った(claude.aiの契約者向け) v2.1.284 Releases v2.1.284
許可プロンプトに「2 of 5」のような件数が付き、コマンドを破線で挟む表示になり、待機中のプロンプトは古い順に並ぶ v2.1.286〜287 Releases v2.1.286、Releases v2.1.287
/help・/hooks・/copy・/memoryなどの一覧画面が、ページ送り・マウスホイール・クリックに対応した v2.1.283 Releases v2.1.283
出力スタイルのピッカーが、いまのスタイルで開くようになった。/hooksは設定済みのフックをイベント別の1つの一覧で開く v2.1.286 Releases v2.1.286
/configで、値を切り替える項目が←/→で両方向に動き、狭い端末では値がラベルの下に並ぶ。/memoryでも←/→でAuto-memoryなどを切り替えられる v2.1.287 Releases v2.1.287
危険なrmの常時確認が、~やワイルドカードへのリダイレクトを伴うと外れる不具合を修正 v2.1.287 Releases v2.1.287
ログやトランスクリプトで、一部のURLのパスワードや認証情報が伏せ字にならない不具合を複数修正 v2.1.285〜286 Releases v2.1.286
Claude apps gatewayに、Bedrock Mantle用のupstreamとload_test_mode(v2.1.283)、Google Cloud向けのテレメトリ転送(v2.1.284)を追加 v2.1.283〜284 Releases v2.1.283、Releases v2.1.284
VS Code拡張に、応答を保存するブックマーク、質問と回答の記録、選択肢のプレビュー、実行中のコマンドを背景へ移す操作を追加 v2.1.286〜287 Releases v2.1.286、Releases v2.1.287
Claude Tagに、「Opus (latest)」のようなモデルファミリーの選択を追加 v2.1.284 Releases v2.1.284
スクリーンリーダーモードの不具合を多数修正(カーソル位置、承認プロンプトの読み上げなど) v2.1.287 Releases v2.1.287

まとめ

今週は、新機能より仕様変更が目立つ週でした。Ultracodeはeffortと切り離され、ワークフローで分担するかと、各ステップでどれだけ深く考えるかを別々に選べるようになりました。以前の説明が古くなった方は、/effort ultracode offが正式なオフの操作です。

/doctor prompt-auditは、CLAUDE.mdやスキルの棚卸しに使えます。出力は提案なので、ファイルと照合してから反映する前提で使うのが安全です。Modsは公式の情報が出そろいましたが、サンドボックスなしで動く点は変わりません。

池田 智耶(執筆記事の一覧)

ディベロップメントサービス2課

生成AI関連の記事を中心に執筆!