【身分チェック失敗あり】Terraform Associate(003)受験記

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こんにちは!terrraformコマンドのエイリアスはtfにしているサービス開発部の布施です。

本ブログは先日取得したTerraform Associate(003)という資格の受験記録です。

どんな試験なの?

詳しい概要は公式サイトや各種ブログをご覧いただければと思いますが、HashiCorp社が出している認定資格の一種です。

HashiCorpの認定資格は「Infrastructure Automation Certifications」と「Security Automation Certifications」という2つのジャンルに分類することができます(これらはあくまでジャンルであって、試験そのものではありません)。そしてInfrastructure Automation Certificationsとして2025年1月現在Terraformの資格が2つ存在しており、それぞれ「Terraform Associate(003)」と「Terraform Authoring and Operations Professional」です。

要はTerraformの試験は2つあって今回受験したのは簡単な方

それは試験直前の出来事…

Terraformの資格はAWSの資格とは異なり、テストセンターでの受験ができません。自身のPCを使って人のいない静かな部屋で受験することになるのですが、どうやら試験前にカンニング防止のためにカメラで部屋の様子を撮影するとの事前情報を得ていました。なるほどそれなら物の少ないオフィスの会議室で受験するか思い、その日は出社をしていました。

試験10分前に会議室に入り、試験開始のボタンを押しました。すると試験官とのチャットが始まり、事前確認が始まりました。

以下は英語だったので大体こんなことを話したというイメージです。

そうです。Terraform Associateは英語での受験で、試験の申し込み時にアルファベットで名前を登録したのです。

試験そのものの運営はHashiCorpではなく、Certiverseという資格受験を専門に運営する会社でした(日本のテストセンターに近そう)。そのため試験官はおそらくCertiverseの方です。ただし、Terraform Associateでは受験に際してHashiCorpとCertiverseのどちらでもアカウント登録が必要で、HashiCorp側に登録した名前(英語)と身分証の名前(日本語)に整合性がないといけなかったみたいです。

つまりこういう関係性です。

それからこんなやりとりもしました。

おそらく返金対応のために聞かれたのだと思います(個人と会社で返金方法にどんな違いがあったのかはわかりません)。試験に対して不備があったのはこちら側なので不合格になっておかしくない・返金されなくても仕方ないと思っていたのですが、とてもありがたいことに後日きちんと返金されていました。

試験のhistoryは以下の通り「キャンセル」になっていました。

再受験の流れ

試験官からは「HashiCorpにはメールで確認してね」ということを伝えられていました。 試しにHashiCorpのアカウント設定から名前を日本語に変更できないか確認したのですが、どうやらName欄は変更できない仕様になっていました。

disableになっており選択できません

ということでわざわざメールするくらいならパスポートを使うかということで、再受験の際にはパスポートを用意して受験に臨みました。そのため登録名を日本語に変更できるのかどうかは最後まで分からずじまいです。悪しからず。

再受験の申し込みにあたって特別必要なプロセスはありませんでした。

どんな勉強したの?

ここからは準備の話をします。

そもそも筆者のTerraform歴ですが、

  • オライリーの「詳解 Terraform 第3版」をざっくり読んでいる
  • 並行して0→1のプロジェクトでTerraformの構成を1通り作った
    • リソース定義を書いたもはもちろんですが、以下のような経験もしていました
      • remote backendの設定
      • workspaceを使う/使わないの判断
      • ディレクトリとmodule構成の検討
      • CI/CDをGitHub Actionsで作成

という感じです。 HCP Terraformは利用経験がなく、なんなら概念さえ知らない状態でした。

この状態から試験の勉強を始めました。勉強期間は丸2日です。

まずは各所で書かれている体験記を読み、試験の範囲を確認しました。 developer.hashicorp.com

そして試験に向けてUdemyの問題集を買いました。 www.udemy.com

300問近くあるのですが、試験までに解いたのは60問ほど(ちゃんと全部やれ!)で、体感7, 8割はわかるかな〜という感じでした。あとは「これ概念は知ってるけどどういう仕様だっけ?」と「HCP Terraform全くわからん」が半々くらいでした。本番の試験はこの問題集よりも若干難しいかもな〜という体感です。

その他に「○○の状態で○○のコマンドを実行するとどういう挙動なるんだ...?」みたいな概念は手元に簡易的なリポジトリを用意して、手を動かしつつ確認をしていきました。HCP Terraformはざっくり何ができるのかを調べました。

試験は英語だと書いたのですが、英語の勉強はしていないですし、ほぼ英語力は必要ないです。「explicit」と「implicit」だけは公式ドキュメントにも頻繁に記載があったのですが、パッと意味が出なかったので調べました。

終わりに

試験は無事にパスすることができたので一安心です。 皆さんもTerraformの資格試験を受験する際は身分チェックにお気をつけください。

ふせ ゆきひろ(執筆記事の一覧)

サービス開発部 2022年新卒入社

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