はじめに
こんにちは。
普段はNew Relic関連のブログばかり書いておりますマネージドサービス部の福田です。
12月のアップデートにてContainer Insightsでクラスター、サービスレベルまでのメトリクスのみ分析可能だったのが コンテナレベルまでの詳細なメトリクスを確認できるようになりました。
今回はNew Relic関連のブログではなくアップデートされたContainer Insights機能の料金回りと簡単な設定方法についてご紹介します。
ちなみに過去にこの機能がないのかな・・と思いメトリクスフィルターとカスタムメトリクスを利用してコンテナ単位のパフォーマンス情報を収集するというブログを書いたことがあるので 今回のアップデート情報を過去の私が知るとめちゃくちゃ喜ぶなーと思いました。
料金試算
料金体系について
Amazon CloudWatch Container Insights の料金は、以下の要素に基づいて計算されます。
- メトリクス料金: 各クラスター、サービス、タスク、コンテナごとに生成されるメトリクスの数に基づいて課金されます。メトリクスは、オブザーバビリティ機能の有無によって異なります。
- ログ料金: 取り込んだログの容量1GBにつき料金が決まります。
以下はメトリクス料金に関する試算情報になります。
前提
- リージョン: 東京 (ap-northeast-1)
- ECS クラスター: 1
- サービス: 1
- タスク: 1
- タスク定義: 1
- コンテナ: 2
オブザーバビリティ機能有無によるメトリクスの料金比較
項目 | メトリクス数 | メトリクス料金 (USD/月) |
---|---|---|
オブザーバビリティ機能あり | 164 | 11.48 USD/月 |
オブザーバビリティ機能なし | 38 | 11.40 USD/月 |
料金詳細
オブザーバビリティ機能なしの場合
項目 | メトリクス数 | メトリクス料金 (USD/月) ($0.30 per metric for first 10,000 metrics) |
---|---|---|
クラスター | 13 | 3.90 |
サービス | 15 | 4.50 |
タスク | 10 | 3.00 |
合計(メトリクス) | 38 | 11.40 USD/月 |
オブザーバビリティ機能ありの場合
項目 | メトリクス数 | メトリクス料金 (USD/月) ($0.07 per metric) |
---|---|---|
クラスター | 29 | 2.03 |
サービス | 31 | 2.17 |
タスク定義 | 26 | 1.82 |
タスク | 26 | 1.82 |
コンテナ | 52 (26 × 2) | 3.64 |
合計(メトリクス) | 164 | 11.48 USD/月 |
参考情報:ログの試算情報
ログ料金もクラスター、サービス、タスク、コンテナの数に応じて変動します。
料金を試算する上での以下参考情報からログの月額費用は
「ログの月額費用: 0.5USD*取り込むLosのデータ量」になります。(東京リージョンの場合)
- 1メトリクスあたり、1時間で13KBのログが取り込まれます。
- ログの取り込んだログの容量1GBにつき0.50 USDとします。
既存のECSで試してみた
Container Insightsが有効化されている既存のECSにてオブザーバビリティ機能を有効化してみました。
ECSクラスターからクラスターを更新をクリック
「オブザーバビリティが強化された Container Insights」にチェックをつける
オブザーバビリティ機能 が有効化されたContainer Insightに変更されていることを確認する
CloudWatchでコンテナのメトリクスが取れていることを確認する
New Relicでもメトリクスが取れていることを確認する
まとめ
Amazon ECSのContainer Insightsが強化され、コンテナレベルの詳細なメトリクスを収集できるようになりました。
これにより、クラスター、サービス、タスクだけでなく、コンテナ単位での情報も収集できるので詳細なパフォーマンス監視が可能になり
運用効率の向上や問題の早期発見に活かせると思います。
個人的な思い
New RelicのECS Integrationもコンテナ単位でのパフォーマンスが監視できるのでContainer Insightsの違いも知りたいので今度以下構成にて
運用工数の違い含めて調査してみようと思いました
- New Relic ECS Integration+New RelicAPM
- Container Insights + New RelicAPM
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