Savings Plan が有効期限と予約期限の通知アラートに対応しました

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SRE部 佐竹です。
本日は Savings Plan (Savings Plans) のアップデートがありましたのでお知らせします。

はじめに

本日は以下のアップデートに関してのご連絡です。

aws.amazon.com

Starting today, you can subscribe to Savings Plans Alerts to be notified of Savings Plans expirations and upcoming queued Savings Plans purchases. You can configure settings to receive alerts 1, 7, 30, and/or 60 days prior to the end date of the existing Savings Plan or the start date of the queued purchase.

以下、上記内容を翻訳して掲載します。

本日より、Savings Plan のアラートをサブスクライブし、Savings Plan の有効期限前とキューイングされている(予約されている) Savings Plan の購入前にその通知を受けることができるようになりました。既存の Savings Plan 有効期限日もしくはキューイングされている(予約されている)購入開始日の1日前か、7日前、30日前、60日前にそれぞれアラートを受信するように設定が可能です。

上記の通り Reserved Instance と同様に Savings Plan もその有効期限切れ前に通知を送信できるようになりました。さらに、予約した Savings Plan が有効化される(予約の期限)前にも通知が送信されるようになっており、これは Savings Plan 独自の良い機能だと思います。

この機能は様々なお客様からもご要望を頂いており、かつ弊社でも社内検証環境のコスト削減のため望んでいた機能になります。今回、この機能を実際に設定し、どのようなメールが送信されるのか確認しました。

なお、Savings Plan の概要や機能については合わせて以下のブログをご参考ください。

blog.serverworks.co.jp

検証

以下のブログに記載した通りなのですが、2019年11月19日に弊社では検証環境のコスト削減のために Savings Plan をコミットしています。ちょうど有効期限を迎える直前ですので、本設定を実施しました。

blog.serverworks.co.jp

Savings Plan の通知アラートを設定する

こちら」の AWS Cost Management > Savings Plans > Overview ページの画面右上にある「Manage alert subscriptions」を押下して設定画面を表示します。

次に上画像が表示されます。1日前、7日前、30日前、60日前にそれぞれ通知をするのかというチェックボックスがあるので、必要数チェックします。あて先はメールアドレスを直接入力します。メールアドレス直接入力のため SNS 連携ができないのは Reserved Instance と同様です。

なお、「有効期限切れ」と「予約期限」の通知アラート設定は、それぞれが共通の設定となっており「同時にオン」にするしかありませんでした。私個人的には予約期限の通知アラートは不要なのですが、オフにできなくて残念です。

設定が完了すると、画面上部に緑色の「Your changes have been saved.」というバーが表示されます。なお、設定が完了してもこの画面から画面が遷移しませんので「Cancel」で設定から抜けてください。

「有効期限切れ」のアラート

実際に送信された通知を以下に貼り付けます。1つ目は「有効期限切れ」のアラートです。

  • From: alerts@costalerts.amazonaws.com
  • 件名: Your Savings Plan(s) are nearing their expiration date

You requested that we notify you when your Savings Plan(s) are nearing their expiration date. There are 4 Savings Plan(s) that will expire on or before 2020-12-06. If you would like to view all or renew any Savings Plan(s), please visit the Inventory details page.

上記の表記ですが、本日2020年11月6日ですので、 2020-12-06 の文面から「30日前」のアラートが通知されたことがわかります。このように設定を行ったタイミングで期限を迎えてしまっている場合(今回であれば60日前と30日前に抵触)即通知が来るのですが、この場合記載される日付は実際に Savings Plan の有効期限とはズレてしまいます。そのため End Date (UTC) を合わせて確認してください。一度設定した後に送信される通知アラートは、正常に本文と実際の有効期限の日付が一致します。

ちなみに Reserved Instance の期限切れアラートには End Date (UTC) はメール本文に掲載されないため、Savings Plan の通知アラートのほうがより優れている印象です。

補足となりますが、メール本文にある Savings Plan ID のURLリンクは残念なことに正常に機能しておらず AWS Cost Management のHomeへとジャンプしてしまう点は念のため記載させて頂きます。2020年11月9日 現在、正常に機能するよう修正されていました。

「予約期限」のアラート

2つ目は「予約期限」のアラートです。

以下のブログでご紹介した通り、Savings Plan でも購入予約が可能です。

blog.serverworks.co.jp

今回既に削除済の Queued-Deleted の Savings Plan しか予約された Savings Plan は存在していなかったのですが、残念なことに現時点では削除済のキューに対してもこの「予約期限」のアラートが送信されてしまいます。実際に送信された通知を以下に貼り付けます。

  • From: alerts@costalerts.amazonaws.com
  • 件名: Your queued Savings Plan(s) are nearing their purchase date

これらの通知に掲載されている Savings Plan の ID ですが、以下の通り削除済のものです。

この通知については「削除済のものは通知されないで欲しい」ですね。ただ「予約期限」のアラートも正常に通知されることは確認できました。AWS には改善要望を出しておこうと思います。

なお Savings Plan のキューイング(予約機能)は、「購入予定の Savings Plan の設定が正しいのかダブルチェックを行う」にあたりバッファを設けられるという企業の購入オペレーションに沿った機能で、その締め切りを通知できるのはそのオペレーションを後押しする良い機能だと感じます。

まとめ

Savings Plan が「有効期限切れ」と「予約期限」の通知アラートに対応しました。また、検証した結果以下のことがわかりました。

  1. 「有効期限切れ」と「予約期限」の通知アラート設定は、それぞれが共通の設定となっており「同時にオン」にするしかない
  2. 「予約期限」の通知アラートは、 Queued-Deleted ステータスの Savings Plan についても通知されてしまう

有効期限切れの通知アラートは要望も多い機能で実装されたことはありがたいのですが、ご利用にあたっては上記2点に注意された上で設定を頂けますと幸いです。

最後にですが、コスト削減サービスについて再度ご紹介させてください。

blog.serverworks.co.jp

ではまたお会いしましょう。

佐竹 陽一 (Yoichi Satake) エンジニアブログの記事一覧はコチラ

マネージドサービス部所属。AWS資格全冠。2010年1月からAWSを利用してきています。2021-2022 AWS Ambassadors/2023 Japan AWS Top Engineers/2020-2023 All Certifications Engineers。AWSのコスト削減、最適化を得意としています。