はじめに
本記事はre:Invent2020で行われたセッション「State of media security: A discussion with industry leaders」 のレポートになります。
当該セッションはこちらのリンクから御覧ください。
セッション概要
FOX、HBO max、MGMそれぞれのCISO（Chief Information Security Officer 最高情報セキュリティ責任者）がメディア業界におけるセキュリティ、特にAWSを利用したクラウドでのこれ迄の経験と展望を語ってくれています。有名企業のCISOが何を考え、どう感じながら対応してきたかの生の声を聞ける貴重な機会となっています。
以下にセッションに記載されている説明を引用します。
Over the last year, there has been a shift to a remote, disbursed workforce, all while viewers are consuming more media in more ways, which has changed how content is created, delivered, and consumed. In this session, Chief Information Security Officers from HBO Max, Fox, and MGM join an AWS security expert to discuss how the AWS Cloud helps media organizations scale and secure content through the entire supply chain—from the camera to the cloud and then to the customer. Hear these studio and streaming services leaders discuss their experiences with the recent evolution of media security standards and share their thoughts on the future of digital content security.
印象に残った言葉や聞き所
AWSが業務に活かされていることへの実感を改めて得た
普段の私が担当する業務の中で、沢山のお客様環境の設計構築を行ってきて、自身の生活にもAWSがしっかり根付いている事を理解しています。
ですが今回のセッションの中で交わされるAWSを用いた取り組みや改善のあれこれを聴いていたら、「本当にAWSを通して生活が変わっているんだ」という、矛盾に近い納得感が得られました。
何故だか私の中で、普段の業務と、資格試験の問題に出てくるようなシチュエーション(あなたは健康食品関係のスタートアップ企業にソリューションアーキテクトとして雇われています、みたいな)とで別物と捉えてしまっていたのですが、日本から離れた場所かつ有名企業の方々の体験談という程よい非現実感がそれらの橋渡しになってくれたのやも知れません。
対談の最後の2つのポイント
最後の締めくくりとして司会のEric Iverson氏から3人に、視聴者に伝えたい2つのポイントを話して欲しいと伝えられました。この2つのポイントがどれも経験から培われた印象深いものだったのでご紹介します。
- Brian Lozada, CISO - HBO Max
- 他の人の基準や期待に惑わされずに自分が正しいと思うことを恐れるな
- 周りの人を巻き込み、影響力を持つことを恐れるな
- Melody Hildebrandt, EVP Engineering and CISO - Fox
- 失敗を恐れないこと
- 失敗を早くすること
- Steve Tran, Chief Information Security Officer - MGM
- 仕事仲間を成功に導くワークフローを理解し尊重すること
- 人が何をしでかすかわからない事を認識すること
AWSは失敗を早くすることに役立つと話されていたのですが、この考え方は当社の4つの行動指針の1つである「スピード」でも同様の話がされていて、良いシンクロニシティを味わうことができました。
感想
私は積極的に、そして貪欲に技術的なイベントに出向いたり交流を深めたりするタイプでは無いので、今回のセッションを通してそうしたアグレッシブな方々の力の源の一端を覗けたような気がして少し嬉しくなりました。なるほど、こういう楽しみ方もあるんだなと皆様にも伝わりましたら幸いです。
そんなre:Invent2020は今回オンライン開催となりますので誰でも自由に参加することが可能ですので是非！
AWS - re:Invent
aws.amazon.com
