【New Relic】New Relicをご活用いただくために社外向けのトレーニングを実施しました

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はじめに

こんにちは、サーバーワークスの福田です。

弊社ではお客様へのご提案機会も増えている New Relic ですが、「どう活用できるのか分からない」「自社の環境に最適化するには時間がかかりそう」といったお声もいただくことがあります
先日、お客様へNew Relicの活用を目的としたトレーニングを実施しましたので、本日はその内容についてご紹介します。

トレーニングの主な内容

本トレーニングのゴールとしては以下を目指していきました。

  • オブザーバビリティの基本的な考え方からNew Relicの主要な機能、さらに実践的な使い方のノウハウまでを体系的に理解していただくこと
  • お客様自身がNew Relicを使いこなしてオブザーバビリティ環境を実現できるようなきっかけになれること

基礎編

応用編

その他

  • 項目としては上記の通り8回ですがNRQL、ダッシュボードの内容は4回実施しました(トレーニング実施総数としては10回になります)
  • トレーニングを通して生じた疑問点、相談等はトレーニング実施中以外でもSlackにて受け付けることで可能な限り解消させていただきました。

基礎編の概要

基礎編では、New Relicを使い始める上での以下のような基本的な知識を学べる内容で実施しました。

オブザーバビリティとNew Relicの基礎

なぜオブザーバビリティが重要なのかを学びます。

  • そもそもシステム運用って何?それがビジネスにどう影響するの?
  • 「監視」と「オブザーバビリティ」って何が違うの?
  • オブザーバビリティを導入すると、どんな課題が解決できるの?

障害調査の考え方と障害時のNew Relic活用方法

New Relicの機能を活用して、障害調査をスムーズに進める具体的なステップや実際のトラブルシューティングに役立つ実践的な考え方を学びます。

  • 障害が起きた時、どうすれば効率的に原因を見つけられる?
  • 場当たり的ではなく、順序立てて対応するための考え方(5W1Hなど)
  • New Relicではどのような機能を利用して障害調査を進めていくのか(あくまでも一例の紹介)

New Relicに収集された情報の「見える化」

New Relic に収集された情報をどのようにわかりやすく見える化(ダッシュボード)するのかを学びます。

  • New Relicに集まる膨大なデータ、どうやって活用する?
  • データの検索・分析に使う「NRQL」って何?どうやって書くの?

受講者にハンズオンとして作成いただいたダッシュボード

全体を通して座学だけでなく座学で学んだNRQLやダッシュボード作成を 実際に手を動かして ハンズオン形式で体験していただきました。
これにより、知識を定着させ、どんな情報をどう「見える化」すれば日々の業務に役立つかを体感的に学んでいただけました

応用編の概要

基礎編でNew Relicの全体像と基本操作を学んでいただきました。

応用編ではより実践的にNew Relicを活用するイメージを持っていただくために実際にNew Relicへ情報を収集(エージェント等の利用)し、活用するまでの内容を体感的に学んでいただきました。
なおAPMエージェントをインストールするEC2およびEC2を配置するために必要なVPC周りは、弊社が用意したCloudFormationにより作成させていただきました。

New Relic APMの導入方法

New Relic APMの概要や活用方法を改め学んでいただき、実際のサーバにAPMを導入していただきました。

  • アプリケーションの内部を詳しく監視・分析するAPM(Application Performance Monitoring)ってどんな機能?
  • パフォーマンスの問題やエラーの原因特定にどう役立つの?

New Relic APMの活用方法

APMエージェントの各種機能を活用して、アプリケーションのパフォーマンスのボトルネックをどう見つけるかを体感的に学んでいただきました。

New Relic Browser、Syntheticsの概要と導入

Browser、Syntheticsの必要性及び活用方法を学んでいただきました。

New Relic シナリオ監視(Step Monitor)、Website Performance Monitoringの概要と導入

Step MonitorやWebsite Performance Monitoring機能の概要および活用方法を学んでいただきました。

参加者からいただいたコメント

多くの方が「New Relicへの理解が大変深まった」と回答され、特にハンズオン形式が「クエリ作成や監視設定の理解に繋がった」「理解度に合わせた進行で演習時間を十分確保できた」と好評でした。

一方で、「初心者向けの内容も充実させてほしい」「応用編や各機能のハンズオンにもっと時間を割いてほしい」「週1回のため前回の復習があると助かる」といったご意見や、「具体的なユースケースや他社事例、ベストプラクティスを知りたい」という要望も寄せられました
また、「NPM関連、新規機能、MAP機能など、より多くの機能をハンズオンで学びたい」「AIを活用した問題解析・対応提案に興味がある」といった意見もいただきました。

総じて、「非常にためになった」などポジティブなご感想をいただきました。
いただいたご意見は今後の改善に活かしてまいります。

実施した感想

このようなトレーニングを実施させていただいたことがなかったのでまずは参加いただいた方のNew Relicを学べるいい機会になったようで安心しております。
またオブザーバビリティのあり方は組織によって異なるのでトレーニングの内容を考えるのは私自身もオブザーバビリティについて学べるいい機会になりました。

最近はAIを活用するのが必要不可欠になってきておりますし今後はオブザーバビリティ×AIのような活用方法も取り入れていきたいなと思いました。

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システム運用において、New Relicのようなオブザーバビリティツールを使いこなすスキルは今後ますます重要になってきます。
サーバーワークスでは、お客様の課題に合わせてNew Relicの導入支援や活用サポートを行っております。
New Relicにご興味をお持ちの方、活用にお悩みの方は、こちらのお問合せフォームよりお問合せ頂けましたら幸いでございます。

・福田 圭(記事一覧)

・マネージドサービス部 所属
・X(Twitter):@soundsoon25

2023 New Relic Partner Trailblazer。New Relic Trailblazer of the Year 2025受賞。New Relic User Group運営。