こんにちは、マネージドサービス部 大城です。
New Relic Infrastructure Agent使っていますか?ワンライナーで導入でき手軽にOSのメトリクスが取得できます。良いですよね
2024年9月にリリースされた New Relic Infrastructure Agent v1.57.0 からプロセスの除外設定が可能になりました
実際に動かして挙動を確認しました
参考
New Relicさんの blog
リリースノート
New Relic ドキュメント
これまで
New Relic Infrastructure Agent をインストール後 /etc/newrelic-infra.yml にて enable_process_metrics: true
に設定すると全プロセスのメトリクスがデフォルトで取得されます
/etc/newrelic-infra.yml
# <省略> license_key: xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxNRAL enable_process_metrics: true # この設定 # <省略>
特定のプロセスだけ絞りたい場合は include_matching_metrics:
を設定することで実現できました。例えば squid のプロセスのみ取得したい場合は下のようになります
/etc/newrelic-infra.yml
# <省略> license_key: xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxNRAL enable_process_metrics: true include_matching_metrics: process.name: - squid # <省略>
取得したいプロセスが明確に決まっている場合、これまで通り include_matching_metrics:
を設定したほうが良いです
今回追加されたプロセス除外設定
特定のプロセスを除外することが出来ます。たとえば s、p、a から始まるプロセスを除外したい場合、下のようになります
/etc/newrelic-infra.yml
# <省略> license_key: xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxNRAL enable_process_metrics: true # ここから下の設定 exclude_matching_metrics: process.name: - regex "^s" - regex "^p" - regex "^a" # <省略>
利用用途としては、基本的には全プロセスを取得するが、特定のプロセスのみ除外したい場合に活用できます
include_matching_metrics、exclude_matching_metrics 両方設定したときの挙動
少し注意が必要な点です。New Relicのドキュメントに記載がありました
Infrastructure agent configuration settings | New Relic Documentation
If both include_matching_metrics and exclude_matching_metrics are present for the same item, the inclusion takes precedence.
include_matching_metrics
設定が優先されるようです。例えば下のような設定をした場合、squid のプロセスのみ取得がされます
/etc/newrelic-infra.yml
license_key: xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxNRAL enable_process_metrics: true exclude_matching_metrics: process.name: - regex "^s" - regex "^p" - regex "^a" include_matching_metrics: process.name: - squid
上記の挙動から分かる通り include_matching_metrics
に絞ったものを exclude_matching_metrics
で除外するということは仕様で出来ないのでご注意ください
さいごに
短い記事でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。プロセスのメトリクスは地味に容量が多いので、うれしい機能追加でした
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大城 慶明 (記事一覧)
マネージドサービス部
2022年10月サーバーワークスに入社、沖縄からリモート勤務。AWSを勉強中。沖縄では大城が多いので「よっさん」と呼ばれています。AWS14冠。NRUG沖縄支部運営。X @yo_ohshiro