こんにちは。😺
カスタマーサクセス部の山本です。
アップデートの紹介です。
Amazon Elastic Container Registry (ECR) では、アカウントごとのリージョンあたりのリポジトリ数のデフォルト制限が、以前の 10,000 から 10 倍の 100,000 に増加されました。この変更により、成長のニーズにさらに適合し、100,000 リポジトリまで制限の引き上げをリクエストする必要がなくなるため、時間を節約できます。
考えるユースケース
Amazon Elastic Container Registry(ECR)のリポジトリ数が 1つのリージョンで 10 万を超えるユースケースは非常に特殊であり、多くの組織では一般的ではないと思います。
しかし、ある特定の状況や業界でそのような規模が必要になる可能性があります。以下にいくつかの例を考えて挙げてみます。
ECR リポジトリをある1つの AWS アカウントの1つのリージョンにまとめているような場合:
- セキュリティ管理やコンテナのイメージスキャンを効率的に行うために、 ECR リポジトリをある1つの AWS アカウントの1つのリージョンにまとめているような場合が、ありそうです。
大規模なマイクロサービスアーキテクチャ:
- 1 の状況に加えて、数千のマイクロサービスを持ち、それぞれが独自のコンテナイメージを持つ場合を考えてみます。各マイクロサービスの異なるバージョンや環境(開発、テスト、本番)ごとに独立したリポジトリを持つことがありそうです。
SaaSプロバイダー:
- 顧客ごとにカスタマイズされたソリューションを提供しているSaaS企業を考えてみます。各顧客のために個別のリポジトリを作成し、カスタマイズされたイメージを管理することがありそうです。
確認してみた
Service Quotas の画面を見てみましょう。
Registered repositories
の値が、 10 万になっています。
実際にリポジトリを 10 万個作ってみました。
まだ作れるかなと思い、作り続けていると 11 万個までは作れました。
そして 11 万 1 個目でエラーになりました。
CLI 実行時のエラー文:
Failed to create repository repo-110001: An error occurred (LimitExceededException) when calling the CreateRepository operation: The registry with id '123456789012' already has the maximum allowed number of repositories which is '110000'
他のリージョンでの無影響確認
リージョンでの制限なので、他のリージョンではリポジトリを作成できることを確認します。
上の実験は東京リージョンで行ったもので、バージニア北部リージョンではまた別にリポジトリを作成できました。
上限緩和も可能
11 万個よりも多くリポジトリが必要な場合は、Service Quotas の画面から引き上げも可能です。
バージニア北部リージョンでの申請画面:
まとめ
ECR のリポジトリ数のリージョン毎の上限値が、今までの 10 倍の 100,000 (10万)になりました。
実際に試すと 11 万個ほど作成できました。
引き上げも可能です。
大規模な環境で、ECR リポジトリをある1つの AWS アカウントにまとめているような場合、上限を気にすることなく使えそうです。
余談
最近はちょっとした時間に、近場の里山をランニングしてリフレッシュしています。
山本 哲也 (記事一覧)
カスタマーサクセス部のエンジニア。2024 Japan AWS Top Engineers に選んでもらいました。
今年の目標は Advanced Networking – Specialty と Machine Learning - Specialty を取得することです。
山を走るのが趣味です。今年の目標は 100 km と 100 mile を完走することです。 100 km は Gran Trail みなかみで完走しました。OSJ koumi 100 で 100 mile 砕け散りました。どこかで 100 mile やりたいです。
基本的にのんびりした性格です。座右の銘は「いつか着く」