【入門】基本的なCloudWatchダッシュボードの作成

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はじめに

こんにちは!
花粉舞うこの季節、洗濯物を外に干したらめっちゃ怒られたCC課の滝澤です!

今回はCloudWatchのダッシュボード機能を使った可視化方法についてご紹介します。
AWSにはさまざまな可視化ツールはありますが、まずはCloudWatchネイティブのツールを使用した可視化をしたい方におすすめです。

目次

CloudWatchダッシュボードの作成

CloudWatchのダッシュボードは、ダッシュボード本体とウィジェットで構成されます。
まずはウィジェットを配置するためのダッシュボードを作成しましょう!

  1. [CloudWatch] - [ダッシュボード] - [ダッシュボードの作成]を選択する。

    ダッシュボードの作成1

  2. [新しいダッシュボードの作成]で、任意のダッシュボード名を入力し、[ダッシュボードの作成]を選択する。

    ダッシュボードの作成2

ダッシュボード自体の作成はこれで完了です。
続いて、ダッシュボードにウィジェットを追加してみましょう!

ダッシュボードの作成3

ウィジェットの追加

追加可能なウィジェット

ウィジェットの追加の前に、CloudWatchで追加可能なウィジェットを見てみましょう!
CloudWatchダッシュボードではさまざまな形式のウィジェットが追加可能です。
以下に追加可能なウィジェットの一覧を示します。

データソースタイプ データ型 ウィジェットのタイプ 概要
CloudWatch メトリクス 経時的にメトリクスを比較
数値 メトリクスの最新の値を瞬時に表示
スタックされたエリア 経時的に合計を比較
パーセンテージまたは比例データを表示
データテーブル メトリクスを時系列で比較して表にまとめる
ゲージ 範囲内のメトリクスの最新値を確認
データのカテゴリを比較する
エクスプローラー 複数のタグベースのグラフを含む1つのウィジェット
ログ 経時的にメトリクスを比較
データのカテゴリを比較する
ログテーブル ログインサイトから結果を調べる
スタックされたエリア 経時的に合計を比較
パーセンテージまたは比例データを表示
アラーム アラームのステータス グリッドビューでアラームのステータスを瞬時に表示
その他のコンテンツタイプ - テキスト/画像ウィジェットを追加 Markdownを使用してテキストや画像などを表示します
- カスタムウィジェット Lambda等を使用したコードウィジェット
データソースを作成 - - Amazon OpenSearch、Amazon RDS、Amazon S3、Prometeus
などのメトリクスデータソースをさらに作成

今回は上記のウィジェットからいくつかピックアップして追加してみようと思います。

線ウィジェットの追加

CloudWatchで標準取得可能なCPUUtilization(CPU使用率)で線グラフを追加してみましょう!

  1. ダッシュボード画面右上の[+ボタン]を選択し、ウィジェットのタイプから[線]を選択し、[次へ]を選択します。

    線ウィジェットの追加1
    線ウィジェットの追加2

  2. メトリクスグラフの追加画面で[EC2] - [インスタンス別メトリクス] - [CPUUtilization]をグラフに含めたいインスタンス分、チェックボックスでチェックし、[ウィジェットの作成]を選択します。

    線ウィジェットの追加3

  3. ダッシュボードに線ウィジェットが追加されていることを確認します。

    線ウィジェットの追加3

ゲージウィジェットの追加

続いてゲージウィジェットを追加してみましょう。こちらも同じくCPUUtilization(CPU使用率)で作成します。

  1. 線ウィジェットの追加同様に、ダッシュボード画面右上の[+ボタン]を選択し、ウィジェットのタイプから[線]を選択し、[次へ]を選択します。
  2. メトリクスグラフの追加画面で[EC2] - [インスタンス別メトリクス] - [CPUUtilization]をグラフに含めたいインスタンスにチェックを入れます。

    ゲージウィジェットの追加1

  3. [オプション]タブでゲージレンジの[最小]と[最大]を入力する必要があります。 この時、しきい値を追加することで視覚的に異常の判断がしやすくなります。

    ゲージウィジェットの追加2

  4. ダッシュボードにゲージウィジェットが追加されていることを確認します。

    ゲージウィジェットの追加3

テキストウィジェットの追加

例えば、追加したウィジェットの上部にタイトルなどを付けたい場合や、固定のメッセージを表示させたい場合は以下の手順で追加が可能です。

  1. ダッシュボード画面右上の[+ボタン]を選択し、データソースタイプから[その他のコンテンツタイプ]を選択、ウィジェットのタイプから[テキスト/画像ウィジェットを追加]を選択し、[次へ]を選択します。

    テキストウィジェットの追加1

  2. マークダウンの入力フォームに表示したい文字列を入力し、[ウィジェットの追加]を選択します。

    テキストウィジェットの追加2
    この際、[ウィジェットの透明な背景]のトグルスイッチを有効にすると、ウィジェットの枠が消えて見栄えがよくなります。
    ウィジェットの透明な背景を有効課した場合の比較

  3. 追加したテキストウィジェットを任意の場所に配置したら完了です!

    テキストウィジェットの追加3

ウィジェットの編集

作成したウィジェットを変更したい場合は次の手順で変更可能です。

  1. ウィジェットの右上[…] - [編集]を選択します。

    ウィジェットの編集1

  2. 今回の例では、グラフにタイトルをつけてみましょう! 左上の[タイトルなしのグラフ]横の鉛筆マークを選択し、任意の名前をつけた後、[適用]を選択します。

    ウィジェットの編集2

  3. グラフタイトルが更新されたら、[ウィジェットの更新]を選択します。

    ウィジェットの編集3

  4. ウィジェットに反映されていることを確認して完了です!

    ウィジェットの更新4

Tips

見やすいダッシュボードについて

ダッシュボードの作成方法について説明してきましたが、ただ作成作成すればいいというわけではありません!!
せっかく作っても見ずらいダッシュボードでは悲しいですよね。
以下にダッシュボードを作る上でのTipsを示します。

6個程度のウィジェットが常に映るように

ダッシュボードの利点は1つの画面で、複数の情報を確認できることです。
そのため、スクロールをした時に6個程度のウィジェットが常に映るようにすることで、
可視性とダッシュボードの利点が活かせます。

ダッシュボードの左上には重要な情報を最小限で

ダッシュボードの左上は一番最初に目が行き、一番目立つ場所です。
そのため、そこに一番重要な内容を最小限の情報で表現することが重要です。
「エラー〇件」「ステータがエラー」など誰が見ても同じ解釈になる情報だけで伝えることが良いでしょう!

ダッシュボードの上部にグラフで概要、下部にテーブルで詳細

情報集める際、まずは全体の概要を掴んだ上で、必要な情報だけ詳細に調べる流れになると思います。
そのため、上部にグラフを配置し下部にテーブルなどで詳細を配置することで、
情報収集の動線が整い、スムーズな調査が可能になります。

上記をまとめると以下のような配置が理想的な配置になります。

ダッシュボードの理想配置

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回CloudWatchダッシュボードでの内容でしたが、他のツールを使った可視化にも通じる部分があったかと思います。
可視化はデータ探索を効率化するだけでなく、異常の検知等にも役立つツールです。
ぜひこの記事を参考に、ダッシュボードでの可視化に挑戦してみてください!!

この記事が積極的な可視化に貢献できたら幸いです!

kento.takizawa(記事一覧)

妻と娘をこよなく愛すエンジニア