セールスエンジニアの加藤です。 カタールで開催されているサッカーのワールドカップでは、ABEMA TVでの配信が話題ですね。インターネットのコンテンツは日々リッチ化していくので、インフラの強化が重要視されます。
さて先日、コンテンツの静的配信が期待出来るソフトウェア「NGINX」の勉強会に参加したので、その様子をレポートします。
勉強会の目的
ニッチな情報や、困りごとやベストプラクティスのシェア、情報交換が目的
コアメンバーはF5ネットワークスの松本さん
日本語でのコミュニティ Slackチャンネルを開設しました
- 以前からslackでのコミュニティは存在していたが、この度日本語でのチャンネルが開設されました
参加者からコメント「日本語チャンネル多すぎでどこで発言したらいいか迷いますね笑」 松本さん「元あるチャンネル全部移植したので。。。まずは自己紹介からぜひ!」
そもそもNGINXって何ですか?
Webサーバや、リバースプロキシ、ロードバランサーとしても利用出来るソフトウェアで、
特徴は、処理性能の優秀さ、メモリの使用量の少なさ。この為、コンテナ環境でも多く活用されている。
ユーザからは、速い、安定、追加が容易で良いね、などの感想が多い。
基本はオープンソースだが、F5ネットワークス社が有償サポートやバグフィックスも行っている。
ソフトウェアの構成
- NGINX OSS:プロキシとして利用
- NGINX Plus:OSSの機能に加え、WAFやDOSなどの機能を追加することが可能
NGINX Unit:アプリケーションの動作に特化している。Pythonなども実行可能
NGINX Ingress Controller:k8sの環境で様々なモジュールを動かすことが可能
NGINX ServiceMesh:サービスメッシュ機能で、暗号化や負荷分散などが可能
NGINXはOSSがベースとなるため、基本はコミュニティサポートですが、NGINX Plusより右の構成については、サブスクリプション型で、F5ネットワークス社の有償サポートを受けることが出来ます。
インシデントが無制限なのは嬉しいですね!英語対応の場合は応答時間(シビラティ)の設定が可能ですが、日本語の場合はベストエフォートになるとのことでした。
リリースサイクル
OSSに
比べ、有償版の方が細かくアップデートがあるようです。
スキルアップ支援について
NGINXでは、豊富なラボが用意されていました。
ハンズオン形式で、インストールの方法や、パフォーマンス測定、チューニング方法などの手順が確認できるようです。
活用方法として、概要ではなく、更にNGINXへの理解を深めるというタイミングで活用が有効とのこと。
例えばk8sのクラスタ環境を開発者分用意するのは難しいですが、そんな場合に活用して、技術を習得して欲しいとのことでした。
興味ある方は無料のオライリー本が入手可能だそうです!
今後について
第2回については、更にDiveDeepする内容が予定されているそうです。楽しみですね!
感想
NGINXについては、「速いWebサーバ」という理解でしたが、セキュリティ関連のモジュールも追加できることに驚きました。
また、OSSベースでありながらF5ネットワークス社の有償サポートが受けられるとのことなので、商用システムにも活用しやすいんじゃないかと思いました。
それでは、また。