こんにちは。アプリケーションサービス本部ディベロップメントサービス2課に配属となりました、濱田と申します。
先週の日曜日、知人の手引きもあり、日本海まで車を出して本格的な釣りにチャレンジしてきました🎣
42cmのハネを釣り上げた時の感覚が今でも忘れられず、ついつい釣りの動画を見てしまう毎日です。
はじめに
24年度の新卒として入社してから1年強の時間が経ちました。
サーバーワークスならではの1年間研修を通じてAWSサービスについての知識・経験を得てきましたが、その第一歩となったのは、社内で行われたAWS公式のトレーニングでした。
このトレーニングは、弊社がお客様向けに提供しているもの(以下リンク参照)と同内容となっています。
この記事では、一年の研修を終えたタイミングで、AWSについて学ぶファーストステップとなったトレーニングについて振り返ります。私の記事を通じて、同トレーニングの内容が気になる方の参考になれば幸いです。
- はじめに
- 受講したトレーニングの概要
- AWS Cloud Practitioner Essentials
- AWS Technical Essentials
- Architecting on AWS
- おわりに
受講したトレーニングの概要
以下の3つを5日間かけて受講しました。
AWS Cloud Practitioner Essentials(1日) https://aws.amazon.com/jp/training/classroom/aws-cloud-practitioner-essentials/
AWS Technical Essentials(1日) https://aws.amazon.com/jp/training/classroom/aws-technical-essentials/
Architecting on AWS(3日) https://aws.amazon.com/jp/training/classroom/architecting-on-aws/
後述しますが、座学が中心のものもあれば、ハンズオンが中心のものもあります。
しかし座学の時間であっても、一方通行的な時間にならないよう、定期的にナレッジチェック(学んだ内容についての数問のクイズ)が挟まっています。気が抜けませんね。
動画視聴ではなく、トレーナーにプレゼンをしていただくような形でトレーニングは進みます。
今回はAWS認定トレーナーの小倉大さんに担当していただきました。5日間とも、いつでも質疑応答が可能だと感じられるような、オープンな雰囲気で進めていただきました。
AWS Cloud Practitioner Essentials
概要
AWS認定試験クラウドプラクティショナーレベルの内容が展開されるトレーニングです。すなわちAWSクラウドのメリット・AWSサービスに関する基本的な知識のインプットが中心となります。
個人的なことですが、実は私はこのトレーニングを受講した時点で既にクラウドプラクティショナー試験に合格していました。なので、このトレーニングからは大きく学べる事はあまりないかも? と予想していました。
しかし実際に受講してみると、意外にも細かな設定やプランのバリエーションについても丁寧な説明を施してくれるトレーニングであったため、大変勉強になりました。
ここを学んでおけてよかった! なポイント
受講一年後の観点から振り返ってみると、S3のストレージクラスや、AWSのサポートプランの違いといった、基礎的ながらもやや複雑な設定についてここで理解できたことはかなりプラスに働いていました。
クラウドプラクティショナーの勉強を行っている時、私はとにかく多くのAWSサービスの名前とその概要を頭に叩き込むことに集中していました。そこで、例えばサポートプランごとの違いについては「そんなものもあるんだな」と読み飛ばしていたし、私の場合はそれで試験にも合格してしまいました。
トレーナーと時間を共有しながら、ゆっくりと進められるトレーニングという場だからこそ、こういった複雑な設定も飛ばさずに理解を進めることができます。
特にサポートプランについては、トレーナーの小倉さんとゆっくり質疑応答させていただけたことで、よく記憶に残っています。1年経った今でも、サポートプランについて思い出そうとする時には、この講座で行った質疑が知識を引き出すトリガーになっています。
AWS Technical Essentials
概要
「ラボ」と呼ばれるハンズオンがあるのが特徴的です。座学の時間とハンズオンの時間を織り交ぜながら進むトレーニングのため、記憶に定着しやすいものとなっております。
ハンズオンが挟まることで、概要を理解しているだけの状態よりはるかに確かな知識になります。これは誰しも経験のあることでしょう。
しかし初心者にとっては、ハンズオンをやろうにも「このやり方であっているのかな」「何かのミスをして料金が爆発したらどうしよう」となかなか手が動かしづらいものです。
そんな中、いつでも質疑やトラブルシュートに付き合ってくださるトレーナーとともにハンズオンを行えるのは、かなりの魅力です。
ここを学んでおけてよかった! なポイント
具体的には、アプリケーションの可用性を高めるため、Application Load Balancer + EC2 Auto Scaling でのスケーリングの実験を行ったことが印象に残っています。
このハンズオンでは一台のEC2インスタンスに実際に負荷をかけることでスケーリングを促し、その挙動を確認するところまでを体験できます。
AWSサービスの設定だけではなく、その設定が機能しているかを確かめるために、どのような検証を行えばよいのかを理解できたことが、かなりの学びでした。
ハンズオンを行う前から、EC2 Auto Scaling がどのようなもことをしているのか、どのような意味があるのか、すでに知っているつもりではありました。ただし、実際に自分でその設定を行ってみたり、その設定が機能しているかを確かめてみたりすると、設定や検証のために、意外と多くの判断事項があることに気づきます。
一人で勉強していると、選択肢の多さやトラブルシュートの難しさにくじけてしまいがちですが、AWS公認のトレーニングは手順も確立されているため、ここでは安心して手を動かすことができます。トレーナーさんにいつでもヘルプが出せることも大変ありがたかったです。
Architecting on AWS
概要
以上、2つのトレーニングがそれぞれ1日ずつのものだったのに対し、こちらのトレーニングは3日間かけて行われるボリューミーなものです。「アーキテクティング」という名の通り、実際に構築を行う時間を多く含んでいます。
先ほど紹介した「AWS Technical Essentials」の方にもハンズオンは含まれていましたが、こちらのトレーニングでは「特定のサービスに焦点を当てたハンズオン」にとどまらず、サービスを使う土台となるネットワークの設定、セキュリティーのためのファイアウォールの設定、各AWSサービスの連携といった、より実際的・包括的なハンズオンを行うことができます。
ここを学んでおけてよかった! なポイント
単純に、実務でも全く同じような構築をすることがあるという点で、成果に直結しているトレーニングでした。
多くのハンズオンを行いましたが、ここではその基礎となるネットワークのハンズオンについて紹介します。
AWSで何かサービスをデプロイしようと思うとき(完全にサーバレスな構成をするのでなければ)まずはVPCを作り、プライベートサブネットを作り、パブリックサブネットを作り……といったネットワーク系のリソースの設定を行うところから始めることになると思います。
私は当時すでにAWS認定クラウドプラクティショナーおよびソリューションアーキテクトアソシエイト試験に合格していましたが、VPCや各種サブネットの作り方、それらのルーティングの仕方といった設定を最後まで完遂できたのはこのハンズオンが初めてでした。
実際に手を動かすまでは「パブリックサブネット」「プライベートサブネット」は、それぞれ別々のサービスとして、クリックすれば作成できるものだと思っていました。しかし実際にこれを設定するには、「VPC」「サブネット」「ルートテーブル」「インターネットゲートウェイ」といった各コンポーネントについて概念的に理解し、一つ一つのコンポーネントの設定を曖昧さなく行う必要があります。
こういった基礎的な内容をゆっくり丁寧に、いつでも質問できる環境で行えた事は、その後の研修や実務に入っていくにあたってかなり効いているのではないかと思います。
おわりに
以上、実務に入り始めているこのタイミングで、新卒入社後2ヶ月のタイミングで受講したAWSトレーニングについて振り返ってきました。
実務に入りつつ思うのは、トレーナーと一緒にじっくり1日中AWSの基礎を学ぶ機会がかなり貴重だった、ということです。実務に入るとそういう時間の使い方は難しくなるからです。
質問をいつでも受け付けてくれるトレーナーさんと、丁寧に時間をかけて理解を深め、手を動かす経験を提供してくれるものだったという点で、大きな意義があるものだったと感じています。
この記事でご興味をいただいていただけたなら、ぜひ弊社の公式トレーニングページを先輩や上司、人事担当の方にご紹介ください。ご参加お待ちしております!
濱田 明日郎(執筆記事の一覧)
アプリケーションサービス本部ディベロップメントサービス2課
ベルクソン哲学研究で博士号(人間・環境学)取得ののち、2024年にサーバーワークスに新卒入社。
IT未経験で入社後、1年でAWS認定資格12冠達成。
奄美大島出身。