本稿は、AWS re:Invent 2024 にご参加されている方向けに、見どころを共有致します。
技術の話しかしない1週間に幸せを感じています。
内村でございます。
AWS re:Invent 2024 は技術セッション以外にも見どころはたくさんあります。
その中でもこのページでは、Sustainability Showcase について共有致します。
Sustainability Showcase
AWS re:Invent 2024 では、Sustainability(持続可能性)をテーマにした技術展示会場がご用意されています。
ここでは AWS サービスを用いて、持続可能性に関するテーマ・課題に対する技術的なアプローチを展示、ご説明いただけます。
AWS が提供するビデオ説明はこちらです。
www.facebook.com
どこにあるの?
会場は Caesars Forum になります。
ちょうど Sports Forum の目の前にあります。
Sustainable Building Management
私は、AWS ジャパンのソリューションアーキテクトがご説明いただけるブースにお伺いしました。
ブースタイトルは「Sustainable Building Management」です。
一軒家を模したミニチュアで二酸化炭素濃度、室温を計測し、自動でドアの開閉を行ってくれるシステムを再現されています。
ミニチュアは例えば冬のご自宅やビルのイメージです。
部屋を温めるために暖房をつけますが、必ず換気はしなければなりません。
しかし窓やドアを開けっ放しだと暖房の効果は薄れ、消費電力は高まります。
そこで二酸化炭素濃度のセンサーを取り付け、暖房が効いていて二酸化炭素濃度が高くなったら自動でドアを開放、低くなったら閉めるを自動的に実現しています。
自動でドアが開閉する動きもあって面白かったです!
これにより、二酸化炭素排出量を削減することができます。
これはまだミニチュアですが、システムの発想と構想は商業ビルでも応用することが可能です。
収集
データ収集の機材はみんな大好きラズパイ (Raspberry pi) です。
前述のデータ、二酸化炭素濃度と室温を計測できるセンサーを取り付けて稼働させています。
はんだごて、おつかれさまです。(久々にやりたい)
データ収集先はもちろん AWS IoT Core、そして Amazon S3 に保存です。
数秒単位の一定時間ごとにデータをクラウドに収集されます。
可視化
可視化ツールには Grafana を採用されています。
Amazon QuickSight という選択肢ももちろんあります。
しかし Amazon QuickSight は一定の期間の比較(例えば1ヶ月前と今月の比較など)には優れていますが、リアルタイム可視化では Grafana に軍配が上がります。
今日の展示には Grafana をご用意されていました。
ミニチュアの室内二酸化炭素濃度や温度がリアルテイムで変わることがわかります。
アクション(IoT)
前述までの情報に一定のしきい値を設けます。
しきい値を超えたら室温と二酸化炭素濃度を下げるために、ドアを開放します。
このドア(ミニチュアの)が自動的に開けられるよう、Switch bot を取り付けられています。
クラウドからの指示に基づき、ドアが自動的に開閉することろまで再現されています。
このドアの開閉で、電気使用量/二酸化炭素排出量/電気料金がリアルタイムでの変化を把握することができます。
公開済みの情報
この取り組みは AWS の公式ページに公開されています。
そちらもぜひご参照ください。
また会場ではこのソースコードを公開されている Github をご案内いただけます。
ぜひ会場でご確認ください。
まとめ
このシステムはミニチュアとはいえ、条件が揃えば極めて短期間で実現することができます。
私達がそれこそ AWS re:Invent で学んだ知識を用いてビジネスを発展することが使命です。 しかしその技術を用いることで、地球規模の環境問題や課題を解決することができる。そう実感ができるブースでした。 ご興味ある方は会期中にぜひお立ち寄りください。 新しい気付きや、課題解決に役立てることができますと幸いです。
撮影ご協力とご説明頂戴いただけた、アマゾン ウェブ サービス ジャパンの戸塚さん。 ありがとうございました!!
内村 和博 (Kazuhiro Uchimura) エンジニアブログの記事一覧
EC サイトなど提供する企業で18年 Web インフラで従事。
2020年からサーバーワークスにJoin。
アプリケーションサービス部所属。
技術営業、プロジェクトマネージャーなどに従事。
生まれも育ちも福岡。
好きなAWSサービスは、AWS IoT Core, AWS Glue, Amazon Athena。
好きなふくやの明太子は、あえもの明太子「いか」。