Amazon Connect Streamsのローカル実行手順【5分でできる】

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はじめに

こんにちは、サーバーワークスのディベロップメントサービス2課の池田です。
Amazon Connectを活用したコンタクトセンターの構築や運用において、ソフトフォンのカスタマイズ性と柔軟性は非常に重要です。 今回の記事では、ソフトフォンのカスタマイズに欠かせないAmazon Connect Streamsのローカル環境で実行する手順を解説します。

Amazon Connect Streamsとは

Amazon Connect Streamsは、既存のウェブアプリケーションとAmazon Connectを統合するためのJavaScriptライブラリです。
これを使用することで、Contact Control Panel(CCP)のコンポーネントをウェブページに埋め込むことが可能になります。
また、エージェントやコンタクトの状態変化をイベント処理することもでき、カスタムなエージェント体験を構築する際に非常に有用です。

前提条件

  • Node.jsがインストール済みであること(今回はv20.16.0を利用)
  • connectのインスタンスが作成済みであること

手順

1. 必要なパッケージのインストール

まずは、amazon-connect-streamsライブラリをプロジェクトに追加します。 今回はローカル起動するために、http-serverもインストールします。

npm init -y
npm install amazon-connect-streams http-server

2. HTMLファイルの作成

index.htmlファイルを作成して下記に編集します。

<!DOCTYPE html>
<html>
    <head>
        <meta charset="UTF-8">
        <script type="text/javascript" src="node_modules/amazon-connect-streams/release/connect-streams-min.js"></script>
    </head>
    <!-- Add the call to init() as an onload so it will only run once the page is loaded -->
    <body onload="init()">
        <div id="container-div" style="width: 400px; height: 800px;"></div>
        <script type="text/javascript">
            var containerDiv = document.getElementById("container-div");
            // initialize the streams api
            function init() {
                // initialize the ccp
                connect.core.initCCP(containerDiv, {
                    ccpUrl: "[connectのAccess URL]/connect/ccp-v2/", // ConnectインスタンスのURL
                    loginPopup: true,        // ログインポップアップを有効にする
                    loginPopupAutoClose: true,  // ログイン完了後にポップアップを自動で閉じる
                    region: "ap-northeast-1",   // リージョンの設定
                    softphone: {
                        allowFramedSoftphone: true // ソフトフォンの埋め込みを許可
                    }
                });
            }
        </script>
    </body>
</html>
`connectのAccess URL`には下記赤枠のconnectのアクセスURLを記入します。
<figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="connectのアクセスURL">[f:id:swx-tomoya-ikeda:20241107151633p:plain:w300]</figure>

3. 認証済みドメイン追加

aws コンソールのamazon connect画面にて承認済みドメインドメインを追加をクリックして下記ドメインを追加します。
ドメイン:http://localhost:8080

承認済みドメイン追加

4. ローカルサーバーの設定

http-serverを利用してサーバーを立ち上げます。

http-server .

5. 動作確認

ブラウザでhttp://localhost:8080にアクセスし、CCPが表示されるかを確認します。 正常にアクセスできていれば下記画像のように表示されます。

おわり

今回の記事では、Amazon Connect Streamsをローカル環境で実行する手順について解説しました。
実運用の際には、CCPのカスタムページをAmazon S3にホスティングし、CloudFrontを使用してキャッシュや配信の最適化をご検討ください。
また、Amazon Connect Streamsは豊富なカスタマイズが可能です。具体的なカスタマイズ方法については、公式のDocumentationもご参照ください。ソフトフォンのレイアウト変更など、柔軟に設定を行うことができます。

弊社では、Amazon Connect Streamsを利用したカスタムCCPとしてクラウドコンタクトワークスペースを提供しております。 コンタクトセンター構築の際に、ミニマムスタートプランと合わせて、ご検討ください。