概要
当エントリーでは、Nutanix Clusters on AWS (以後NCA)の構築からシステム稼働までのプロジェクトにてよくあるステークホルダーとその連携作業についてご紹介します。
- 概要
- よくあるステークホルダーと線引き
- 連携フローのイメージ
- (A).NCA構築に必要な My Nutanixの権限をAWSインフラ構築担当へ付与
- (B).UVM用Subnet作成およびPrism内のネットワーク関連付け作業
- まとめ
- 関連エントリー
よくあるステークホルダーと線引き
NCAの場合は一般的にAWSインフラ環境の担当と、Nutanixレイヤー以上の担当は異なるスキルセットが求められる事から分かれるケースも多いかと思います。
チームやら部門はおろか他社となる場合もある事でしょう。
今回は、以下表の線引きにて担当が異なる想定で発生する連携作業について記載します。
No | 担当レイヤー | 詳細 |
---|---|---|
1 | AWSインフラ | AWSアカウント初期設定〜NCA構築 (Prism起動確認まで) |
2 | Nutanixインフラ | Prism内で既存Nutanix Clusterとの連携やNutanixインフラの構築 |
3 | OS,ミドルウェア | VM上のOS,OSSの構築や設定 |
4 | アプリケーション | アプリケーション導入および設定 |
No.3と4は古の時代からよくある話なので割愛しますが、No.1と2のレイヤーの狭間に主な連携作業が2つあります。
- (A).NCA構築に必要な My Nutanixの権限をAWSインフラ構築担当へ付与
- (B).UVM用Subnet作成およびPrism内のネットワーク関連付け作業
連携フローのイメージ
よくあるフローの例 (インフラ担当にフォーカス)
(参考) NCAの構築作業はどの担当が実施すべきか
「NCA構築作業を誰が実施するか?」は 決めの問題
であり、どちらでも良いのですが
My Nutanix画面にて AWSアカウントの登録作業では、「My Nutanix画面」 <-> 「AWSマネジメントコンソール」を行ったり来たりする作業も存在する事に加え、NCA構築画面ではAWSインフラの構成を理解している方が各種パラメータを指定する必要がある事から、一般的にAWSインフラ担当が実施する方がスムーズなケースが多いと思われます。
当エントリーはその役回り想定で記載します。
(A).NCA構築に必要な My Nutanixの権限をAWSインフラ構築担当へ付与
My Nutanix.comの管理者にて、AWSインフラ担当がNCA構築作業を実施する為の権限を一時的に払い出す
といった内容となります。
1. My Nutanixへサインイン
管理者ユーザーにて My Nutanixへサインインします
2. Admin Centerを開く
画面下にあるAdmin Center の [Launch] を押下
3. ユーザーの追加
ユーザーの一覧画面が表示されるので、[+ Invite] を押下
4. 追加するユーザーの指定
Email address 欄に追加するユーザー(AWSインフラ担当者)の有効なEmailアドレスを入力し、Clusters の権限としては Admin のラジオボタンを選択した状態で [Invite]を押下
(参考) 追加されたユーザーに届くEmail
以下のようなEmailが届くので、[Log In] を押下して認証を実施します。
正常であれば、My Nutanixにログイン出来て Nutanix Clusterの構築権限が付与されています。
From: mynutanix@nutanix.com Subject: Welcome to Nutanix
(参考) ユーザーの削除
NCA構築完了後は、AWSインフラ担当へ一時的に払い出した権限は不要となる為、削除対応します。
3.の画面と同様のユーザー一覧画面にて対象ユーザー右のハンバーガーマークより [Remove User] を押下する事で削除を実施。
(B).UVM用Subnet作成およびPrism内のネットワーク関連付け作業
NCA構築後にUVMでPrivateネットワーク接続を活用するために必要な初期設定ともいえる内容となります。
詳細は以下blogに纏めて記載していますのでご参照ください。
まとめ
NCA構築プロジェクトにてよくあるステークホルダーの連携について纏めてみました。
どなたかの参考になり作業の円滑化に繋がれば幸いです。