【AWSアプデ 6/11】Amazon LexがIntentとSlot Typeの制限を強化 他4件【#毎日AWS #217】

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はじめに

こんにちは!サーバーワークスの古川です。 今回は、 6/11のアップデートについて紹介していきます。

こちらの内容については、YoutubeやPodcastでもアップロードしているので、気になる方はぜひチェックしてください。


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では、さっそく最新1日のアップデートを見ていきましょう。
今回は 6/11 、5件のアップデートを紹介します。

アップデート内容

①Amazon Lexがインテントとスロットタイプの制限をアップデート

Amazon Lexとは、音声やテキストを使用した会話型インターフェイスを構築するためのサービスです。

Alexa と同じ会話エンジンを活用しており、高性能の音声認識および言語理解の機能が備わっているため、アプリケーションにチャットボットを追加することができます。

今年の4/2に日本語にも対応されたのですが、今回のアップデート対象は英語のみです。

具体的には、インテントとスロットタイプのデフォルトのサービス制限が増えました。

まず、インテントとはボットに実現させるアクションのことで、ボットには複数のインテントを設定できます。例えば、"チケット予約" ボットを用意したい場合、予約、予約キャンセル、予約確認のインテントを設定できます。

また、スロットタイプとはスロットの種類を示しており、チケット予約ボットでいうと、チケット予約に必要なパラメータをスロットと呼び、事前に定義するパラメータの種類をスロットタイプと呼びます。具体的には、日付に対応するAMAZON.DATE、時間に対応するAMAZON.TIMEなどがあります。

今回のアップデートによりインテントは最大100個から1,000個、スロットタイプは最大100個から250個まで作成できるようになました。

Amazon Lexは日本語にも対応しておりますので、使ったことない人は是非使って遊んでみてください。

②Amazon EC2で新しいAMIプロパティを追加

Amazon Machine Images(通称AMI)はインスタンスを起動するとき使用するディスクイメージです。

今回のアップデートで「DeprecationTime」という新しいプロパティを指定して、AMIの使用を非推奨とする時期を指定できるようになりました。

以前は、特定のAMIの使用を非推奨にする場合、AMI の所有者が AMI の名前や説明を変更することで、その AMI が古くなったことを示していました。

今回追加されたDeprecationTime属性を使用することで、AMIがいつ非推奨するかを具体的に指定できるようになりました。

使用しているAMIが古くなりセキュリティインシデントが発生した場合、AWSからはメールが来るのですが、もし外部にAMIを公開されている方は、ぜひDeprecationTime属性を有効にしてみてはいかがでしょうか。

③AWS Managed Microsoft ADとAD ConnectorがAWS Transfer FamilyでAD認証をサポート

AWS Managed Microsoft ADとAD Connectorは、AWSが提供するマネージドなディレクトリサービスです。

AWS Transfer Familyとは、SFTP、FTPS、FTPプロトコルでAmazon S3、Amazon EFSにファイルを転送するフルマネージドサービスです。

従来は、AWS Managed Microsoft ADやAD Connector経由でAWS Transfer Familyを使用してファイル転送を行う場合、ユーザー名、パスワードを入力する必要がありましたが、今回のアップデートにより既存のAD認証情報のみで、ファイル転送を行うことができます。

AWS Managed Microsoft AD、AD Connectorをご使用中の方は、ご確認ください。

④Amazon SageMaker Feature Storesで、BatchGetRecord APIを使用して、複数のレコードの同時読み取り可能に

Amazon SageMaker Feature Stores は、機械学習 機能を保存、更新、取得、共有するためのフルマネージド型の専用リポジトリです。

主な機能としては、Amazon Kinesis Data Firehose などのストリーミングデータソースからAmazon SageMaker Feature Storesにデータを保存し、タグとインデックス機能を使って、データが特定のモデルに役立つかどうかを判断することができます。

今回のアップデートにより、新たにBatchGetRecord APIが使用できるようになりました。

従来はGetRecord APIを使用して、1APIコールでFeature Store内の1つのレコードにアクセスしており、一度に複数のレコードを読み取るためには、GetRecord APIを複数回呼び出す必要がありました。 しかし、BatchGetRecord APIを使用することで、1APIコールで複数のレコードを読み取ることができます。 GetRecord APIと比較して、APIを複数回呼び出す必要がなくなるので、運用が楽になります。

Amazon SageMaker Feature Storesをご使用中の方は、ご確認ください。

⑤AWS Elemental MediaConnectで入力ソースの選択と優先順位のサポートを追加

AWS Elemental MediaConnectは、簡単にいうとライブ動画の伝送サービスで、ライブ動画処理ワークフローを構築し、ユーザーにコンテンツを提供します。

メディア系の技術には疎いので、ざっくりと説明させてください。

今回のアップデート内容はまず、1つのフローを構築する際に、入力ソースとしてマージモードとフェイルオーバーモードを選択できるようになったようです。

マージモードは、SMPTE 2022-7準拠の入力に適しており、フェイルオーバーモードは2つの異なるアップストリーム機器からの入力などに適しているようです。

また、2つの信号間の入力優先順位を指定することができます。例えば、視聴率が低い時期に入力フィードの優先順位を切り替え、アクティブなアップストリームデバイスから非アクティブなアップストリームデバイスに変更し、一方のアップストリームデバイスをメンテナンスできるようです。

AWS Elemental MediaConnectを使用されている方はご確認ください

以上5件、6/11のアップデートでした。

引き続き、毎日AWSではアップデート情報をお届けします。 応援よろしくお願いします。


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古川敏光 (執筆記事の一覧)

アプリケーションサービス部・ディべロップメント課

AWSによるサーバレス開発をメインに日々研鑽しております。 最近ハマっている趣味はサーフィンです。