AWS re:Ivent2021で発表された内容について、IoT関連の発表について気になったものをピックアップしてみました。
- FreeRTOSの統合ボードを使ったIoT接続
- AWS IoT FleetWise (プレビュー)
- AWS IoT SiteWise で産業データ用のホットストレージとコールドストレージの階層保存をサポート
FreeRTOSの統合ボードを使ったIoT接続
IoTで使用する組み込みボードについての話です。
パートナーから提供されているFreeRTOS認定ボードにAWS QuickConnectのデモができるようになりました。 このAWS QuickConnectのデモを使用すると、アカウントの開設や設定なしにIoTのデモが体験できるようになります。
具体的には評価ボードを開封し、電源を入れてから、FreeRTOS Quick Connect ページにアクセスして数回クリックするだけで、デモアプリケーションをダウンロードすることができ、センサーデータをクラウドに送信し、センサーデータをGUIで確認できます。さらに簡単なプロジェクトのカスタマイズやセンサー入力の追加、FreeRTOSを使ったIoTデバイス開発に向けて体験できます。
対応しているボードは「the STM32L4+」と「the ESP32-C3」になります。
難しい設定なしに簡単に試せるのはいいですね。
AWS IoT FleetWise (プレビュー)
自動車メーカー向けのIoTサービスについての話です。
最近の自動車はメンテナンスのために標準センサーから車両の状態やエンジンの状態を取得してきました。今後はレーダーや社内に搭載されているカメラのデータなど指数関数的にデータの量が増えるため、こういったデータを標準化しより費用対効果が高い方法でクラウドに転送したいというニーズがありました。
AWS IoT FleetWiseでは車両データを簡単に収集・整理してクラウドに送信することでコスト削減するだけでなく、ほぼリアルタイムにデータをクラウドに転送できるようになります。データがクラウドに入ると自動車メーカーは車両の状態をリモートで診断することができ、潜在的なリコールや安全性の問題を防ぐために使用することができます。
今でも自動運転の自動車が少しずつ市場に出回ってきていますが、IoTが加速することによって自動車の安全性や利便性が向上するといいなぁと思います。
AWS IoT SiteWise で産業データ用のホットストレージとコールドストレージの階層保存をサポート
AWS IoT SiteWiseとは産業機器からのデータの大規模な収集、整理、分析を容易にするマネージドサービスのことで、こういった産業機器から送信されたデータは膨大な量になりがちです。 機器から送信された最新データにすばやくアクセスするためにはハイパフォーマンスのストレージクラスが必要になり、その分コストに跳ね返りやすくなります。
今回のアップデートで機器から送信されたデータをホット層とコールド層というストレージ層に保存することができるようになり、ホット層に頻繁にアクセスするデータ、コールド層にアクセス頻度の低いデータを保することでストレージコストを低減しつつパフォーマンスを得ることができるようになります。