こんにちは、技術研究課の薄井です。
前回、Windows タブレット(ASUS TransBook T100TAL)に、SORACOM Air SIMを挿して、Amazon WorkSpacesに接続してみました。
512kbpsでもWorkSpacesが利用でき、使い勝手が良いSIMとして重宝しています。
さて、今回は激甚災害対策として、Amazon WorkSpacesとPertino、アクセス回線としてSORACOM Air SIMを活用するシーンをご紹介したいと思います。
相変わらず、IoTでの活用ではないので注意
SORACOM Air SIMは、ソラコム社のサービス紹介ページを参照ください。
Pertinoは、弊社エンジニアブログを参照ください。
通常の Amazon WorkSpaces + Pertino の利用イメージ
利用者は「Windows/MacOS/Chromebook/iOS(iPad)/Android」から、WorkSpacesに接続して仮想デスクトップを利用します。
また、WorkSpacesには、仮想ネットワークを構成できるPertinoのクライアントソフトウェアをインストールします。
仮想ネットワークを利用して、他のAWSのリージョンのサーバに接続できる構成にします。
「Amazon WorkSpaces」と「Pertino」を利用して、業務を実施します。
DR対応時の Amazon WorkSpaces + Pertino + SORACOM Air SIM の利用イメージ
例えば、AWS東京リージョンを構成するデータセンター群が被災し、利用していたサービスが利用できなくなってしまったケースを想定します。
AWSアカウント管理者は、AWS東京リージョン以外のAWSリージョンでWorkSpacesを作成します。
利用者は、SORACOM Air SIMをWorkSpaceクライアントデバイス(またはSIMフリーのLTEルーター)を挿して、インターネットに接続してWorkSpacesの仮想デスクトップを利用します。
WorkSpacesには、仮想ネットワークを構成できるPertinoのクライアントソフトウェアをインストールします。
「SORACOM Air」「Amazon WorkSpaces」と「Pertino」を利用して、業務を実施します。
DR対応時に、なぜ SORACOM Air SIM が必要なのか
SORACOM Air が利用しているNTT docomo社の通信網は災害対策への取り組みにより、非常に高いレベルで通信サービス提供が行われています。
そのため、SORACOM Airを通常利用されているメインのインターネット回線の一時的なバックアップとして活用も可能です。
また、Amazon WorkSpacesを展開するリージョンは、ネットワークのレイテンシーが極力小さいリージョンを選択しましょう。
「Amazon WorkSpaces Connection Health Check」を利用することで、Webページにアクセスしたデバイスから一番最適なリージョンを選択してもらえます。
Amazon WorkSpaces Connection Health Check
まとめ
クラウドサービスへの信頼のおけるアクセス手段として、SORACOM Air。
何処からでもアクセス可能な業務アプリケーションの利用環境として、Amazon WorkSpaces。
セキュアに柔軟なネットワークを構築できるサービスとして、Pertino。
3つのクラウドサービスを組み合わせることで、高い信頼性をもつ業務インフラをクラウドに構築することが出来ます!
「とりあえず検証してみたい・触ってみたい」というご要望に対して、弊社では、Pertino 30 日間無料トライアルとして、Pertinoのトライアルサービスを提供しています!
ぜひ、SORACOM Air と Amazon WorkSpaces & Pertino の活用ご検討ください。