『クラウドファイルサーバースターターパック 大容量NAS Suite』として展開しておりますMagFS(MCSPと名前が変わりました)をいつぞや試してみたのですが、新バージョンがリリースされたとのことで、こちらを試用してみました。
MagFSの特徴は…
- クラウドストレージで広域同期ファイル共有を実現
- メタデータサーバと独自キャッシュ技術によりアクセスが高速
- 非同期に、各拠点やクライアント間でデータを共有できる
- AES256ビット暗号化処理でデータ保護はセキュア
- Active Directoryとも連携でき、アクセス制御の一元管理が可能
- ストレージはAmazon S3に対応
- クライアントは、Windows、Mac OSX、Linux、iPad等モバイルに対応し、ネットワークドライブの感覚で利用可能
なのですが、これに加え新バージョンは、
- CDN(CloudFront)を使ったキャッシュ機能の追加
- キャッシュ制御がユーザがいじれるようになった
- APIが実装された
あたりが強まっております。
それでは導入から試用してみます。
MagFSサーバの導入から起動して初期設定まで
Maginaticsから共有して提供していただいたAMIからラウンチします。
「Large以上推奨」とざっくりした案内がありましたので、ひとまずm3.largeで。
ディスク容量はデフォルトで。
今回はメータデータの格納にRDSを使わず、このインスタンス内のMySQLを使うように試してみます。
前回の仕様での導入と同様にFQDNを設定して…
ひとまず起動しました。この後もろもろの初期設定があります。
「どのタイプにする?」に答えます。最小構成や複数台で構成するクラスタ、DR構成が選べます。今回は最小構成にします。
このあと、ライセンス導入、HTTPプロキシ使う?、ファイルの格納はどこにする?(AWSなのでS3を使います)、クライアントとの通信の証明書、リバースプロキシを使う?、Active Directoryと連携する?あたりは前回と同様です。 これに加え、
NTPの設定ができるようになりました。(地味ですが大切)
初期設定が終わると、
がんばって設定してます。
はい、初期設定終了です。この初期設定は後から変更できます。
クライアントに提供する共有フォルダを作ります。
共有フォルダの名前、メタデータの格納先の指定を行います。
はい、できました。
ダッシュボードを見てみると、
メモリが厳しいですね。メタデータの格納にRDSを使わずに内部のMySQLを使ったからでしょうか。
いったんインスタンスを止めて、インタンスタイプを変更して、起動させます。
解決しました。
クライアント導入から実用まで
上記で作成した共有フォルダを使えるように、使うPCにクライアントソフトを入れて使えるようにしてみます。
前回はWindowsでやりましたので、今回はMacにて。
インストーラを起動して、MagFSサーバを指定します。
MagFSサーバを見つけました。共有フォルダを選択します。
接続したら普通にマウントされます。
あとはローカルのフォルダと同様に使えます。 試しにファイルを置いてみました。
普通に使えすぎて書くことがないくらいです。
なんと言ってもAPI
新バージョンでは先述したようにAPIが実装されました。
MagFSサーバにAPIのリファレンスが収録されていて、参照するだけでなく実際にどんな結果を返すかを試すことができます。この発想はなかった。
終わりに
ひとまず新バージョンのMagFS(MCSP)を立ててみただけで、ほとんどの機能を使いきってません。
追々検証を進めていきます。
クライアントソフトを導入してマウントしてしまえば、いわゆるネットワークドライブでアクセスできますので、現在NASを使っているような環境では新たに操作方法を覚えることなく移行ができるのは大きなメリットではないでしょうか。
なぜこのタイミングでこの記事を書いたかは次回にて。