2020年のAmazon RDSアップデート情報が分かる!「What's new in Amazon RDS」視聴レポート

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はじめに

こんにちは、技術三課の三木です。

最近、プロに写真を撮ってもらう機会がありました。
「笑顔でお願いします~」「視線を自分の指先に持ってきてみてください~」などと誘導されてポーズを決めるのですが、
2分おきくらいに「背筋を伸ばして、胸を張ってみてください~」と言われました。
元々猫背気味な自覚はありましたが、「こんなに頻繁に言われるほど前屈み気味なのか…」とショックを受けた今日この頃です。

そんなわけで、このブログは背筋を伸ばして書いてみたいと思います。

re:Inventとは

re:InventとはAWSの年次イベントです。
様々な新機能・新サービスの紹介や各種サービスの活用方法、顧客事例の紹介などが行われます。

今年はオンライン開催という事で視聴者上限もなく、気軽に参加することが出来ます。
参加はこちらから!

AWS - re:Invent


多くのセッションが英語ではありますが、私の見たセッションはどれも資料が分かりやすく、勉強になるものばかりでした。
「面白そうだな」「勉強になりそうだな」「使えそうだな」と感じましたら、ぜひ参加してみてください!
(英語のセッションが多くはありますが、資料は分かりやすく作られてますので、気後れせずに一度参加してみる事を強くお勧めします。)

What's new in Amazon RDS

このセッションでは、Amazon RDS向けにリリースされた様々な新機能が紹介されました。
項目として16項目もありますので、この記事では全体像を記載しようと思います。

Choice

Choiceからは4項目です。

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What's new in 2020 - Choice

1. New public cloud regions/AZs

文字通り、新たなリージョン/AZが追加されましたので、その紹介です。

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New public cloud regions/AZs

2. RDS on Outposts

OutpostsはAWSサービスをオンプレミス環境で実行するためのサービスです。
去年はRDS on VMWareが発表されたのに続き、今年はRDS on Outpostsが発表され、選択肢がさらに増えたという形です。

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RDS on Outposts-1
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RDS on Outposts-2

3. New DB versions and features

こちらも文字通り、新バージョンの紹介です。

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New DB versions and features

4. Snapshot export to Amazon S3

RDSのスナップショットをAmazon S3に送ることが出来るようになりました。
これで、主要なトランザクションアプリケーションに影響を及ぼすことなく、ダウンストリームのレポート作成および分析アプリケーションが本番データベースからのデータを利用できるようになりました。

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Snapshot export to Amazon S3

Security and Compliance

Security and Complianceからは3項目です。

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What's new in 2020 - Security and Compliance

5. Active Directory Support

異なるVPC上にあるMicrosoft ADでも利用可能となりました。

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Active Directory Support-Before
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Active Directory Support-now

6. Compliance enhancements

コンプライアンス系のアップデート紹介です。
RDS for SQL ServerでTLS1.0および1.1が利用不可となったなど、複数のアップデートがありました。

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Compliance enhancements

7. Improved application security

RDS Proxyの話です。これを使うことでIAM認証を利用することが出来ます。
RDSがID/Passwordの認証にしか対応していなかったとしても、アプリケーション側に認証情報を埋め込む必要が無いため、セキュリティ向上につながります。

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Improved application security
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Improved application security

Durability and Availability

Durability and Availabilityからは4項目です。

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Durability and Availability

8. SQL Server backup enhancements

これも読んで字のごとくですね。SQL Serverのバックアップ周りが色々と強化されています。

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SQL Server backup enhancements

9. Cross-region automated backups

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Cross-region automated backups

10. Read replica enhancements

リードレプリカ周りのアップデート情報になります。

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Read replica enhancements

11. Oracle mounted replicas

Amazon RDS for Oracle が、Oracle Data Guard フィジカルスタンバイデータベースを使用して、管理された災害対策 (DR) をサポートしました。

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Oracle mounted replicas

Price-Performance

2項目です。

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Price-Performance

12. Graviton2 instances

話題のGraviton2上のRDSですね。グラフからも既存に比べ性能が高いようです。

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Graviton2 instances

13. RDS for SQL Server price reduction

RDS for SQL Serverがお安くなりました。

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RDS for SQL Server price reduction

Ease of use

そして最後に3項目です。

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Ease of use

14. RDS Proxy -connection pooling

7項目目にも出てきたRDS Proxyの話です。
接続の開閉に伴うデータベースの負荷 を削減することができます。

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RDS Proxy -connection pooling

15. RDS Proxy - seamless failovers

こちらもRDS Proxy。
RDS ProxyでDNS の変更に依存しない⾼速なフェイルオーバーが実現できます。

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RDS Proxy - seamless failovers

16. Integration with License Manager

License Manager を活用することで、ライセンス契約条項に基づいて Oracle Database ライセンスの使用状況を一元的に追跡できるようになりました。

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Integration with License Manager

さいごに

いかがだったでしょうか。1つのサービスに絞って整理されているので、アップデート内容も頭に入りやすいなと私は感じました。
What's newは、RDS以外の他のサービスでも開催される予定です。気になる方は是非ご視聴ください!
AWS - re:Invent


また、本セッションに関連するセッションは以下になります!

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三木 宏昭 (執筆記事の一覧)

クラウドインテグレーション部 技術1課

紅茶と親子丼とAWSが好き

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