- はじめに
- アップデート内容
- ①機器の異常を検知する、Amazon Lookout for Equipmentが一般提供開始
- ②Amazon RDS for SQL Serverで拡張イベントをサポート
- ③Amazon Athenaでチューニングの支援をするクエリ実行プランを表示できるように
- ④AWS Private Linkを利用してAmazon Connect Customer Profilesに安全にアクセスできるように
- ⑤AWS CloudFormationで Amazon Connect Customer Profilesの作成をサポート
- ⑥Amazon EKSの公式CLI、eksctlでリソース仕様とドライランモードを使用したノードグループの作成をサポート
- ⑦AWS IoT AnalyticsでApache Parquetべースデータのスキーマ推論ができるように
- ⑧AWS RoboMakerでシミュレーションジョブ用のツール設定をサポート
- ⑨Step functionsにデータフローシミュレータが追加
- 最後に
はじめに
こんにちは!サーバーワークスの篠﨑です。 今日は 4/9のアップデートについて紹介していきます。
こちらの内容については、YoutubeやPodcastでもアップロードしているので、気になる方はぜひチェックしてください。
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では、さっそく最新1日のアップデートを見ていきましょう。 今回は 4/9 、9件のアップデートがありました。
アップデート内容
①機器の異常を検知する、Amazon Lookout for Equipmentが一般提供開始
re:Invent2020でプレビューが発表されたAmazon Lookout for Equipmentが一般提供開始というアップデートになります。
Amazon Lookout for Equipmentとは 機械学習を利用した産業機監視サービスで、機器の異常な動作を検出したり、故障等を予測して検知することができるサービスになっています。
大きな特徴として、取り込むことができるセンサーの種類の多さや、通知システム等にあります。
圧力や温度、流量など多くの種類のセンサーからデータの分析を行うことが可能で、産業機器の故障やダウンタイムを様々な観点から回避させることができます。
機械学習についての専門知識がなくても、自動的に機会学習のトレーニングをしてくれ、正確なアラート通知をしてくれるようになります。
まだ東京リージョンには来ていないのですが、数か月で一般提供されるとのことです。
機械学習について専門知識がなくても扱うことができるサービスとなっておりますので、
東京に来る前にぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
②Amazon RDS for SQL Serverで拡張イベントをサポート
RDS for SQL ServerでMicrosoft SQL Serverの拡張イベントをサポートしました、というアップデートになります。
拡張イベントとはMicrosoftでは非推奨となったSQLTraceやServerProfilerに代わるもので、
デバックやトラブルシューティングのための情報を取得することが可能にするものです。
パラメータとしては最大メモリサイズやイベントに許可される最大メモリサイズの指定などがあり、
Amazon RDSのSQL Serverバージョン2012以降でサポートされています。
RDS for SQL Serverご利用の方はぜひチェックしてみてください。
③Amazon Athenaでチューニングの支援をするクエリ実行プランを表示できるように
Amazon Athenaでクエリの実行プランを表示できるようになりました、というアップデートになります。
大規模なデータセットに対してクエリをする場合、どのように実行されるのか、パフォーマンスにどれほどの影響があるのか、あまり意識されない方が多いのではないでしょうか。
今回のアップデートで、EXPLAINステートメントという、クエリの効率改善に役立つ指標が追加されました。
EXPLAINステートメントが使用されている場合、クエリ実行前にクエリの実行プランの詳細な内訳が提供されますので、 実行時間の短縮や、事前にエラーを防ぐことなどに役立てることができます。
Amazon Athenaご利用の方で、複雑なクエリを実行する方、大規模なデータを分析する方は、ぜひ一度使用してみてはいかがでしょうか。
④AWS Private Linkを利用してAmazon Connect Customer Profilesに安全にアクセスできるように
このアップデートですが、既存のゲートウェイエンドポイントの機能が拡張されたというアップデートになっています。
AWS Private Linkを利用してインターフェースVPCエンドポイントからAmazon Connect Customer Profilesに直接アクセスできるようになります。
Amazon Connect Customer Profilesは、Salesforceなどのサードパーティアプリケーションから顧客情報を柔軟に取得可能な統合顧客プロファイルです。
今回のアップデートにより、情報をとるためのAPIリクエストやHTTPSリクエストで、PrivateLink介した安全な接続ができるようになります。
Amazon Connect Customer Profilesを利用されていた方にとっては、検討の余地のあるアップデートになるかと思いますので、ぜひチェックしてみてください。
⑤AWS CloudFormationで Amazon Connect Customer Profilesの作成をサポート
こちらもAmazon Connect Customer Profilesに関わるアップデートになります。
AWS CloudFormationテンプレートを使用して、Customer Profilesリソースの作成ができるようになりました。
これからCustomer Profiles利用していきたいという方もぜひ前のアップデートも合わせて見ていただけたらなと思います。
⑥Amazon EKSの公式CLI、eksctlでリソース仕様とドライランモードを使用したノードグループの作成をサポート
Amazon EKSの公式CLIである、eksctlで2つの追加機能が発表されました。
1つめに、eksctlを使用するとvCPU、メモリまたはGPUなどのノード要件を指定するだけで、EKSクラスター内にノードグループを作成できるようになったというものです。
これまでは、複数のインスタンスタイプでノードグループを作成する際には、インスタンスタイプを手動で選択する必要がありましたが、 こちらの機能によって、ノードに必要なvCPUなどの数値を簡単に設定することができるようになりました。
2つめに、eksctlでドライランモードという新しいモードを使用することで、新しいクラスターまたは新しいノードグループを作成する前に、クラスター構成をプレビューできるようになったというものです。
この機能により、クラスターの構成をノードグループ作成の前に確認および更新できるようになります。
eksctlご利用になられる方はぜひ、一度確認してみてください。
⑦AWS IoT AnalyticsでApache Parquetべースデータのスキーマ推論ができるように
まずはじめに、AWS IoT Analytics はIoTが収集したデータを大規模に収集や分析等を実行し、 IoTデバイスがどのように動作しているかについて調べることができるサービスです。
今回のアップデートは、Apache Parquet(パケット)形式で保存されたデータのスキーマ推論をサポートされるようになりました、というものになります。
これまでは、データを保存する際にスキーマを指定することが必要でしたが、今回のアップデートにより、スキーマを推測してくれるようになります。
AWS IoT Analyticsをご利用の方にはうれしいアップデートなのではないでしょうか。ぜひ確認してみてください。
⑧AWS RoboMakerでシミュレーションジョブ用のツール設定をサポート
AWS RoboMakerは ロボット工学アプリケーションのシミュレート、デプロイをするサービスになります。
今回のアップデートでは、RoboMakerシミュレーションジョブを診断または操作するためのシミュレーションツールを設定する機能をサポートしましたというものです。
これにより、デフォルトのシミュレーションツールに加えてシミュレーションをカスタムすることができるようになりました。
これまではシミュレーションをする際に、デフォルトでGazebo(ガゼボ)やrqtなど多くのものが作動していましたが、
非対話シミュレーションなど、シミュレーションで使わないものがある場合、それらの一部、もしくはすべてを使わないといった選択をすることができ、
これにより、コストを抑えることが可能になります。
AWS RoboMakerご利用の方はぜひ一度確認してみてください。
⑨Step functionsにデータフローシミュレータが追加
Step Functionsのコンソールにデータフローを可視化できるデータフローシミュレータが追加されました。
これにより、ステートマシンの入出力処理を簡単に評価できるようになり、ワークフローをより速く構築することができるようになります。
実際にシミュレーションできる操作はInputPath、Paramaters、ResultSelector、OutputPath、ResultPathといった操作になっていまして、
データがどのように抽出されていくのかなどのシミュレーションをすることが可能になっています。
東京にはまだ来ていませんが、近日中に利用できるようになるとのことですので、
Step Functionsをご利用の方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
以上9件、4/9のアップデートでした。
最後に
いかがだったでしょうか!
ここ最近アップデートが多い日が続いていますね。
逃さないように、しっかりフォローアップしていきましょう。
ぜひYouTubeやPodcastでも聞いてみてください!
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