概要
Amazon Connect Salesforce CTI Adapter Version 5.14がリリースされました。
SalesforceページとAmazon Connectのステータス連動機能がアップデートされましたので紹介したいと思います。
連動機能自体は以前のバージョンでも提供されておりましたが、より細かな動作設定が可能になっています。
今回試した環境
- Salesforce Developer組織(Summer '21)
- Amazon Connect Salesforce CTI Adapter v5.14 for Salesforce
設定手順
ACLightningAdapter→Festuresを新規作成
- 「AC CTI アダプタ」オブジェクト→「ACLightningAdapter」レコードを選択します
- 「Features」タブを選択、「新規」をクリックします
Feature(特徴)を入力
今回はログアウト時、ログイン時ともにオフラインへ遷移する設定を試してみます。
- 各項目を入力し、「保存」をクリックします
項目名 | 値 | 備考 |
---|---|---|
AC Feature Name | SetAgentStatusOnSessionEnd | |
値 | Status:Offline InitialAgentState:Offline |
ログアウト時=Offline、ログイン時=Offline |
アクティブ | チェックON | 本設定を有効化 |
動作確認
ログイン時の動作
設定後、Amazon Connectのステータスを Available
にした状態でセールスフォースへログインしてみます。
まず気になるのが、勝手に開く小さな別ウィンドウです。
セールスフォースウィンドウ(群)と連携するためのウィンドウのようで、閉じずにそっとしておいて欲しいようです。
Amazon Connectのステータスですが、ログイン後、自動的に Available
から Offline
へ遷移しました。
ログアウト時の動作
Amazon Connectのステータスを Available
に変更し、セールスフォースログアウト操作を行います。
ログアウト後、しばらく(数秒)すると小さな別ウィンドウがモゾモゾと動作し、Amazon Connectのステータスが Offline
へ遷移、別ウィンドウ自身も閉じる、という挙動でした。
その他設定メモ
Feature設定で、 Status:Logout
と指定すると、オフラインへ遷移するのではなく、Amazon Connectからもログアウトすることが可能です。
注意点
ブラウザタブ・ウィンドウのクローズ操作やリロード操作、さらに、ブラウザタブ・ウィンドウの復元操作などにも本機能は反応します。
(ブラウザの onloadイベントやbeforeunloadイベントをトリガーにしていると推測)
予期せず Offlineステータスへ遷移してしまうようなケースも考えられますので、利用者の操作と本機能の挙動をきちんと把握・検討の上、設定するのが良さそうです。
まとめ
細かい挙動の設定ですが、短期間のうちにアップデートされているということは、利用者からのリクエストが多い機能なのかなと想像できますね。
ご参考になれば幸いです。