S3 オブジェクトのタグ付け機能を使ってみた

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こんにちは。
クラウドインテグレーション部技術4課の山﨑です。
そろそろ自転車部で活動したいなと思っている今日このごろです。

さて、先日伊藤よりご紹介させていただきましたがS3に4つの機能がリリースされました。  
【re:Invent 2016 発表】S3ストレージ管理の4つの新機能
http://blog.serverworks.co.jp/tech/2016/11/30/re-invent-2016-s3-analytics/

  • S3 オブジェクトのタグ付け
  • S3 分析、ストレージクラス分析
  • S3 インベントリ
  • S3 CloudWatch メトリクス

どれもS3の使い勝手を一段と良くする素晴らしい機能だと思いました。
今回はリリースされた機能の1つ、S3 オブジェクトのタグ付け機能を使ってみようと思います。  

S3 オブジェクトのタグ付け機能について

今まではS3のバケットにしかタグをつけることができませんでしたが、今回のアップデートでS3バケットに格納されているオブジェクトにもタグを付けることができるようになりました。  
オブジェクトにタグを付けることができるようになったことで、例えば、以下のようなことができるようになりました。

  • オブジェクトタグを指定したライフサイクルポリシーの設定
    オブジェクトタグを指定したライフサイクルポリシーの設定ができるようになりました。いままでは、ライフサイクルポリシーの設定は、バケット内全て、もしくは、プレフィックス配下全てのオブジェクトしか指定することができませんでした。
  • オブジェクトタグを指定したIAMポリシーの設定
    IAMポリシーでオブジェクトタグを指定して制御することができるようになりました。タグのついたオブジェクトのみ閲覧を許可するなど容易に細かい権限設定をすることができるようになりました。

また、新機能の S3 CloudWatch メトリクス機能 、S3 分析,ストレージクラス分析機能もタグつけ機能に対応していますので、タグごとのメトリクス確認や分析の確認などができます。

オブジェクトタグの実装でS3がより便利になりましたね!

S3 オブジェクトのタグ付け機能を実際に使ってみた

①オブジェクトのタグ付け

オブジェクトのタグ付け機能を使ったライフサイクルポリシーの設定を行います。

1. オブジェクトのタグ付けをするには、S3の新しいUIに変更する必要があります。切り替え方法は以下の弊社ブログをご参照ください。
【re:Invent 2016 発表】S3ストレージ管理の4つの新機能
http://blog.serverworks.co.jp/tech/2016/11/30/re-invent-2016-s3-analytics/
※新UIも日本語対応しました。

2. タグをつけたいオブジェクトをクリックします。
0013.タブの[プロパティ]をクリックします。
0024.[個のタグ]をクリックします。
0035. [キー]、[値]を入力し、 [保存]をクリックします。
複数のタグを登録する場合は、[タグの追加]をクリックすれば、複数のタグを登録できます。
調べてみたところ、オブジェクトごとに最大10個までタグを付けれらるようです。
0046. [個のタグ] の項目が更新されていれば、タグの設定は完了です。
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②ライフサイクルポリシー設定

次にオブジェクトのタグ付け機能を使ったライフサイクルポリシーの設定をします。

1. タブの[ライフサイクル] をクリックします。
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2.[ライフサイクルルールの追加]をクリックします。

0073.[ルール名],[フィルター] の項目を入力します。[フィルター]には、オブジェクトに設定したタグを入力します。
フィルターの形式 : [キー] | [値]
0084.フィルターの項目に[個のタグ] が追加されていることを確認します。
この後の設定は、通常のライフサイクルポリシーの設定と同様です。
0095.ライフサイクルポリシーの設定後、オブジェクトタグをしていると[適用対象]  にTagsが登録されますので、確認します。
010
以上でオブジェクトのタグ付け機能を使ったライフサイクルポリシーの設定は完了です。

最後に

S3 オブジェクトのタグ付け機能が実装されて、手間だったIAMポリシーの設定などをタグで一括制御できたりなど、S3の制御がかなり容易になった印象があります。S3の制御を検討されている方がいらっしゃいましたら、タグ付け機能を使ってみてはいかがでしょうか。

re:Invent の際に本当に多くの新サービスや新機能が実装されました。弊社エンジニアが現地レポートや新機能についてのブログにまとめておりますので、興味がありましたら、是非以下のリンクをご覧ください。

re:invent
http://blog.serverworks.co.jp/tech/category/reinvent/