こんにちは。
セールスグループの中嶋(@mnakajima18)です。
先週の土曜日に大阪にてJAWS-UGの勉強会が開催されました。
勉強会の構成としては、初心者向けトラックと中級者向けトラックに分かれ、それぞれ30分~1時間程度のコマでプレゼンテーションを行うスタイルでした。
詳細はこちらです。
http://eventregist.com/e/jaws-ug_osaka_9
いくつも講演がありましたので、ピックアップして紹介します。
Beginnersトラック
Elasticityを体感せよ
アールスリーインスティテュート 金春さん
初心者向けトラックということもあり、まずはAWSサービスの簡単な紹介とAWSの特徴である「Elasticity(伸縮性)」を参加者の方に実感してもらうデモを行われました。
デモの内容はスマートフォンアプリをご用意しており、ボタンを300回タップすると1インスタンスが立ち上がるという仕組みになっています。
また操作するOSによって動作が異なるようにされていて、iOSで操作すると立ち上がり、Androidで操作すると停止できるものでしたので、現在起動しているサーバーの台数をグラフで表示されるようにしていてお互い負けじとタップする音が激しく非常に白熱したようです。
詳しくは金春さんがブログを書かれているのでこちらもご覧ください。
http://tkonparu.wordpress.com/2013/11/02/jawsug_osaka/
また、資料も公開されていますので是非ご参考ください。
AWSを実用するために-AWSらしいコスト削減-
桶谷さん
AWSで運用するためのコスト削減についてお話されました。
漠然とクラウドを使えばコストが抑えられるというイメージがありますが、そのままオンプレミスと同じように使ってしまうとむしろ高くなってしまいます。
そこをどのように抑えられるか下記のようなポイントを紹介されました。
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何に使用しているかわからないサーバー
- 問答無用でTerminateしてしまう
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開発用サーバー
- 利用するときだけでいいはずなので起動時間を減らす
- 本番環境ほど性能はいらないはずなのでスペックを落とす
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本番サーバー
- 需要に合わせて構成する
- 最初から豪華な構成にはしない
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監視サーバー
- EC2ばかりではなくAWSの他のサービスを使う
- CloudWatchを活用することも考える
その他、リザーブドインスタンスやスポットインスタンスを上手に使うことで無駄な費用をかけずに運用できるとのことでした。
詳細資料については公開されていますので、こちらもご覧ください。
ServiceProvidersトラック
モバイルゲームにおけるAWSの泥臭い使い方
~大規模トラフィックとの戦いに勝つためにしたこと~
株式会社 Razest 中田さん
自社サービスのモバイルゲームで運用しているAWSのノウハウを紹介してくださいました。
AWSで提供されているサービスをそのまま使うのではなく、サービスの特性、AWSサービスのメリット/デメリットを分析しコストを抑え効率よく活用していることが印象的でした。
個人的に下記の点はポイントだと思います。
- 静的コンテンツはなるべくAmazon S3を利用する
- CloudFrontは更新時のキャッシュ制御が面倒なので使わない
- 動的コンテンツであっても静的コンテンツ化してAmazon S3から配信
- Auto Scalingは使わずトラフィックを予測してManualScalingで自動スケールアウトする
- RDSのReadReplicaはMasterと非同期なので参照頻度が高い情報はmemcahedで対応
何でもかんでも使って複雑な構成にせずシンプルで素敵な運用です。
資料も公開されていますので、是非こちらもご参考ください。
AWSで動いているシステム監視のノウハウ&バットノウハウとおまけ
当社 舘岡
あるお客様のAWS上で運用しているシステムの監視方法についてお話しました。
zabbixを使ってEC2×1台、RDS×1台の構成で監視を行っていましたが、監視対象が多いだけでなくAPIコールの戻りが遅いことが原因で監視サーバーの負荷が高まるという課題がありました。
そこで、zabbixサーバーとAPIを叩くサーバーを分離することで負荷対策を行うことに。
現在では安定運用を続けることに成功しています。
その他、VMImport、Cloudwatch、RDSについて最新のバッドノウハウについて紹介しました。
資料は後ほどアップするとのことですので、改めてアップデートさせていただきます!
メッセージングサービスを使って疎結合で強いアーキテクチャ作ってみた
株式会社マイニングブラウニー 得上さん
最初から飛ばしていて置いてけぼりになってしまったのですが、現時点の考えが永続的に使えるわけではなく、その時に合った技術やサービスを組み合わせて最強のアーキテクチャを構築すべきという話が印象的でした。
今回のプレゼンテーションではデータを収集して分析するサービスの特性を活かし、稼働させるインスタンスはスポットインスタンスを使い、AWSのMaintenance Windowを回避するために定期的にインスタンスをTerminateさせるといった運用方法も面白かったです。
資料については公開はされず直接お問い合わせされるとご提供いただけるそうですので、気になる方はぜひ。
最後に
今回の勉強会では初心者向けと中級者向けの2トラック分かれていましたが、中級者向けのトラックも人気でがっつり運用されている方が多くいらっしゃいました。
しかも参加者が80人!非常に盛り上がりました。
初心者向けトラックで発表した桶谷さんはこの日までは無職でしたが、昨日から当社の大阪オフィス立ち上げメンバーとして入社しています!
当社もこの波に乗っていきたいですね。
最後に大阪は粉モンの街だというイメージが強くありましたが、薄めな塩味でやさしいラーメンや安くてだしが利いたあったかいうどんがとても美味しかったです。
意外なカラダにやさしい大阪にまた行きたいです。