【AWSアプデ 6/25】AWS Step FunctionsにてWorkflow Studioが使用可能に【#毎日AWS #226】

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はじめに

こんにちは!サーバーワークスの古川です。 今回は、 6/25のアップデートについて紹介していきます。

こちらの内容については、YoutubeやPodcastでもアップロードしているので、気になる方はぜひチェックしてください。


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では、さっそく最新1日のアップデートを見ていきましょう。
今回は 6/25 、5件のアップデートを紹介します。

アップデート内容

①Amazon EC2 Inf1インスタンスがアップデート

Amazon EC2 Inf1 インスタンスは、AWSによる独自設計された機械学習用プロセッサであるAWS Inferentia を搭載したインスタンスファミリーです。

TensorFlow、PyTorch、MXNetなどの一般的な機械学習フレームワークで機械学習モデルを簡単に学習し、Neuron SDKを使用してEC2 Inf1インスタンスにデプロイすることができます。

Amazon EC2 Inf1で使用可能なインスタンスサイズは、シングルチップ構成のinf1.xlargeとinf1.2xlarge、マルチチップ構成のinf1.6xlargeとinf1.24xlargeの4つとなります。

今回のアップデートでは、Inf1インスタンスが、自然言語処理に特化したディープラーニングのフレームワークであるHugging Face Transformersをサポートしました。

実際に学習させたモデルを使用して、GPUベースの同等のインスタンスと比較したところ、12倍のスループットを発揮したそうです

また、2021年6月1日よりオンデマンド価格が38%値下げになりました。さらに、セービングプランとリザーブドインスタンス共に、1年間で38%、3年間でさらに31%値下げになります。

この値下げは、Amazon ECSやEKSなどのコンテナオーケストレーションサービスでEC2 Inf1インスタンスを利用している方にも適用されるそうです。

Amazon SageMakerを使用している方は、Amazon EC2 Inf1インスタンスのご使用を検討してみてはいかがでしょうか。

②Amazon Neptuneで、DBスナップショットによるDBクラスターリソースタグのコピーが可能に

フルマネージドなグラフデータベースサービスであるAmazon Neptuneでは、リソースタグを使用することで、メタデータを追加したり、 リソースにアクセスポリシーを適用したりすることができます。

今回のアップデートにより、Neptune クラスターに設定されたリソースタグを、クラスターから作成した自動スナップショット、手動スナップショットにコピーできるようになりました。

Amazon RDSやAmazon Auroraではおなじみの機能がNeptuneでもついに使用できるようになりました。

利用方法は、マネージメントコンソール上でデータベースクラスタの新規作成または変更をする際に、「タグをコピーする」というチェックボックスにチェックをすれば有効化できます。もちろんAWS CLIでも設定できます。

Amazon Neptuneを利用中の方は、ご確認ください。

③Amazon Connectで、プログラムによるクイック接続設定をするAPIの提供を開始

Amazon Connectはコンタクトセンターを構築できるサービスで、GUIから問い合わせフローを簡単に作成することが可能です。

クイック接続とは、いわゆる通話転送の機能です。転送先のリストを予め作成することで、エージェント(コンタクトセンターで言うところのオペレーター)が通話者をリストの中の転送先へ転送することができます。

従来は、このクイック接続設定をマネージメントコンソールのみしか設定できませんでしたが、クイック接続APIが使用可能になったことで、AWS CLIからアクセスできるようになったり、CloudFormationを使用してIac化したりできるようになりました。

CloudFormationの公式ドキュメントにクイック接続が追加されておりますので、気になる方はご確認ください。

④Amazon Rekognition Custom Labelsで、KMS暗号化のサポートを追加

Amazon Rekognition Custom Labelsを使用することで、集めてきた画像データから文字やロゴ、指定したオブジェクトを特定することができたりします。

Custom Labelsで画像データを暗号化する場合、従来はカスタマーキーを使用したサーバーサイドでの暗号化のみが対象でしたが、今回のアップデートにより、AWS Key Management Service (KMS)キーを使用した暗号化もサポートされました。

KMSを使用することによりAWS上で暗号化キーを一元管理できるので、Amazon Rekognition Custom Labelsを使用している方は、KMSの導入をぜひ検討してみてください。

⑤CloudWatch Metrics Mathに、新たに14個の関数が追加

以上1件、6/18のアップデートでした。Amazon CloudWatch MetricsMathは、Cloud Watch Metricsで予め用意されている関数や四則演算を使用することで、独自のCloudWatch Metricsを作成することができます。

今回のアップデートにより、RUNNING_SUM、TIME_SERIES、DATAPOINT_COUNTを含む14コの新しい関数がサポートされました。

実際に新しい関数14コがどれなのかは特定できないのですが、色々なユースケースに対応したオリジナルのCloud Watch Metricsを作成できるようになったのではないでしょうか。

オリジナルのCloud Watch Metricsを作成してみたい方は、CloudWatch Metric Mathを積極的に使用してみてはいかがでしょうか。

以上5件、6/25のアップデートでした。 引き続き、毎日AWSではアップデート情報をお届けします。 応援よろしくお願いします。


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古川敏光 (執筆記事の一覧)

アプリケーションサービス部・ディべロップメント課

AWSによるサーバレス開発をメインに日々研鑽しております。 最近ハマっている趣味はサーフィンです。