- はじめに
- アップデート内容
- ①EC2でルートボリュームを置き換える機能を発表
- ②AWS System ManagerのApplicationManagerでAmazon Elastic Container Service Clusterをサポート
- ③Amazon Forecastで予測作成ジョブの推定実行時間を取得できるように
- ④Amazon ElastiCacheでRedisログをAmazon cloudWatch LogsやKinesisDataFirehoseへ送信できるように
- ⑤NoSQL Workbench for Amazon DynamoDBがAWS CloudFormationでサポート
- ⑥AWS Service Catalogが大阪リージョンで使用できるように
- 最後に
はじめに
こんにちは!サーバーワークスの小林です。 今回は、 4/23のアップデートについて紹介していきます。
こちらの内容については、YoutubeやPodcastでもアップロードしているので、気になる方はぜひチェックしてください。
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では、さっそく最新1日のアップデートを見ていきましょう。
今回は 4/23 、6件のアップデートがありました。
アップデート内容
①EC2でルートボリュームを置き換える機能を発表
実行中のEC2インスタンスのルートボリュームを置き換えることができる機能が提供されました。
この機能はインスタンスを停止することなく、インスタンスのルートボリュームの起動状態への復元もしくはスナップショットからの復元ができます。 どの状態から復元するかはユーザーで選択することになります。
置き換えの際の挙動としては、置き換え先の新規ボリュームは元のボリュームの起動状態で作成される、もしくは特定のスナップショットを使用して作成されます。新規ボリューム作成後、置き換えられる既存ボリュームはインスタンスから切り離され、新規ボリュームがインスタンスにアタッチされるようになります。 なお、既存のボリュームは自動削除されることはなく、置き換えが完了したあとユーザーで手動で削除できるようになります。
今回のアップデートにより、データボリュームのインスタンスストアのデータやネットワーク、インスタンスプロファイルを保持しながら、ルートボリュームの破損やOSのネットワーク構成エラーの問題を修正できるようになりました。
なお、ルートボリューム置き換えには一部制約があり、ルートボリューム自体がインスタンスストアの場合置き換えができないこと、またベアメタルインスタンスは置き換えできないこと、等が挙げられます。
この機能は全てのリージョンでご利用いただけます。
障害発生時、迅速に復旧するための方法の一つの選択肢として、まず検証してみることをお勧めします。
②AWS System ManagerのApplicationManagerでAmazon Elastic Container Service Clusterをサポート
リソースの管理するためのサービスの集合であるAWS SystemsManager、 その機能の一つであるApplicationManagerでAmazon Elastic Container Service Clusterを利用できるようになりました。
ApplicationManagerとは、アプリケーション運用管理機能です。 具体的にはCloudFormationスタックで起動されたアプリケーションやEKSクラスターで実行されているアプリケーション、Launch Wizardから起動されたアプリケーションを自動検出してアプリケーションの情報を一括管理、可視化できます。 また、CloudWatch、Configなどの監視ツールで集約されたログを単一のダッシュボードとして表示することも可能です。
今回のアップデートで、ECSクラスターも検出対象に追加され、ECSクラスターで実行されるアプリケーションを自動検出、ApplicationManagerから情報を確認できるようになりました。
ApplicationManagerはSystemManagerを利用できる権限を持っていれば、自動で検出されるようになっています。 AWSで管理しているリソースでどのようなアプリケーションが動いているか、一括で確認できるのは非常に便利ですね。
是非ご利用ご検討ください。
③Amazon Forecastで予測作成ジョブの推定実行時間を取得できるように
Amazon Forecastで予測を作成している時、ワークフローが完了するまでの予想時間が表示されるようになりました。 Amazon Forecastとは、機械学習を使って時系列データの予測ができるマネージドサービスになります。
Amazon Forecastでは、データのインポート、予測子のトレーニング、予測の生成を行い、予測を行ってきます。それぞれの項目でワークフロー実行のために、設定する項目があります。 これまではそれぞれの項目でどの程度時間を要するか明確な情報がなかったため、定期的にステータスの監視をする必要がありました。
今回のアップデートでデータのインポート、予測子のトレーニング、予測の生成それぞれでどの程度時間がかかるのか確認することができるので、効率的にワークフローを管理することができるようになりました。
Forecastご利用の方にとっては有用なアップデートですね〜。詳細はAWSブログにも記載がありましたので、ご確認ください。
④Amazon ElastiCacheでRedisログをAmazon cloudWatch LogsやKinesisDataFirehoseへ送信できるように
RedisクラスターのAmazon ElastiCacheから、Amazon cloudWatch LogsやKinesisDataFirehoseにスローログを送信できるようになりました。 これによりRedisのクラスター内の、指定された実行時間を超えたクエリのログをCloudWatch Logsで確認することができたり、KinesisDataFirehoseからS3に情報を保管することができます。
この機能はRedisのバージョン6以降で利用可能で、全てのリージョンで使用することができます。ご利用の際は権限を持っている必要があることもご注意ください。
Amazon ElastiCache for Redisご利用の方は、是非スローログの監視をご検討ください。
⑤NoSQL Workbench for Amazon DynamoDBがAWS CloudFormationでサポート
NoSQL Workbench for Amazon DynamoDBがCloudFormationをサポートしましたというアップデートです。
NoSQL Workbench for Amazon DynamoDBとは、DynamoDBのデータベース開発ツールで、テーブル設計、クエリ実行、データモデリング、データ可視化、クエリ開発をGUIベースで作成、管理できます。AWS公式が提供するクライアント向けのアプリケーションになり、マネコンにログインすることなく使用することができます。
NoSQL Workbench for Amazon DynamoDBを使用すると、既存のデータモデルから新しいデータモデルを構築したり、既存のデータモデルに基づいでモデルを設計することが可能です。 CloudFormationが使えるようになり、CloudFormationテンプレート内で既存のデータモデルをNoSQL Workbenchにインポートし、それを新しいアプリケーションに適合させることも可能です。既存のデータモデルがあり、それを元に新規で作成される場合、テンプレートとして何度も繰り返し利用できるのは作業効率をあげることができますね。
その他、CloudFormationテンプレートを使用してDynamoDBデータモデルの管理や変更、NoSQL Workbenchのテーブル容量設定等がコードで管理できるようになっております。
Amazon DynamoDBご利用の方は是非ご利用ご検討ください。
⑥AWS Service Catalogが大阪リージョンで使用できるように
AWS Service Catalogが大阪リージョンで使用できるようになりました。というアップデートです。
AWS Service Catalogとは、組織内で使用を承認されたITサービスをカタログとして作成、管理し、組織内のユーザーに対して承認されたサービスのみ簡単に起動できるように設定できるAWSサービスになります。 具体的には、特定のCloudFormationのテンプレートを自由に構築できるカタログを設定してユーザーにそのテンプレートのみは自由に作成できるようにすることができます。
リソース作成、削除の実施するユーザーと管理するユーザーが異なり、それが頻繁に発生する場合Service Catalogは有効活用できると思います。
大阪リージョンで利用可能になりましたので、是非ご利用ご検討ください。
以上6件、4/23のアップデートでした。
最後に
以上6件、4/23のアップデートでした。
引き続き、毎日AWSではアップデート情報をお届けします。 応援よろしくお願いします。
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