体験記 〜AWS Summit Japan 2024 Day1〜

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おはよう、こんにちは、こんばんは、エデュケーショナルサービス課で研修中の今野です!

2024年6月20日に幕張メッセで開催された AWS Summit Japan 2024 Day1に参加してきました。 今回は生成AIがトピックの大部分を占めている印象でした。

その雰囲気や気になったセクションや展示について、遅ればせながら紹介したいと思います!!!

基調講演前にはDJライブが!!!

目次

AWSで妄想してみた

展示コーナーの1つに、「AWSで妄想してみた」というブースがあり、AWS社員の頭の中を覗いてみようという企画でした。 その中で特に興味深かったものを共有したいと思います。

実現度は驚異の「100%」

Amazon Rekognitionによる顔認識を活用したアーキテクチャですね! 昨今はARスマートグラスのラインナップが増えてきている印象なので実現はあり得そうと感じました。

個人的には名刺情報管理のSaaSサービスとの連携やAmazon Qなどの生成AIアシスタントを活用した初対面の人の情報自動設定が出来ればより便利そうだなと想像しました!

他に、Amazon Rekognitionによるアーキテクチャーで面白そうだなと個人的に思っているのは動物園での活用です! ARスマートグラス越しに見えている動物をRekognitionで分析して関連情報が浮かんでくるようなアーキテクチャが出来れば面白そうです!! 将来もし子供が出来て動物園に連れて行く機会があれば、ぜひ実現しててほしいですね〜

スマートフィットネス:IoTを活用した生成AIトレーナー

IoT関連の展示として生成AIによるフィットネストレーナーを体験出来るブースもありました! 写真の下部に見えます紫色のマット上でモニター画面にしたがって3つポーズをするだけでどれくらい上手くポージング出来ていたか、スコアで表示してくれます。

AWSの方によると、カメラの方ではモーションセンサーが使われており、AWS IoT Coreを通してデバイスのデータをAWSで受け取りAmazon Bedrock(LLMはClaude3 Sonnet)にてスコアリングのための推論など、ワークロードが処理されているとのことでした!

実践してみましたが、オーディエンスの中での全力のヨガポーズ、痺れました笑

事務所NGということで、ポーズをとっている写真は割愛させていただきます。

AWS Outposts ラックの展示

なんと、AWS Outposts ラックがAWS Villageのエリア内に展示されていました! こういった形で実物を見れるのは展示会の醍醐味ですよね!! ※引率していただいた先輩社員の方によると、毎度おなじみとのこと。

AWS SummitではおなじみのAWS Outpostsサーバー実物

サーバーラックの中身

私自身はAWS認定試験の対策をしている際に机上で学習した程度だったので実物を見て配線、電源、パッチパネル周りなど、それぞれどのようになっているのか理解が深まりました。

会場まで運ぶの大変そう、、、

サーバーレスプレッソ

当日残すところ予約済みのセッション1つのみとなったタイミングでほっと一息つこうとコーヒーを受け取りにブースへ。

但し、ただのコーヒーではありません。

注文受付システムがAWSのサービスによりサーバレス化されたコーヒー、「serverlesspressp」です!

写真右側で、コーヒーを淹れているようです

注文用のQRコードを読み取り、スマホでオーダー

無事にオーダー完了!

コーヒーを片手に、当日最後のセッションへ

serverlesspresspについて、サービスページも用意されているようですので気になる方はぜひチェックしてみてください!

serverlessland.com

IPv6 on AWS ~Public IPv4 アドレス削減に向けてできることできないこと~

当日ラストは「IPv6 on AWS ~Public IPv4 アドレス削減に向けてできることできないこと~」のセッションに参加しました。AWSとしてもIPv4の枯渇問題は問題視をしておりIPv6の活用を推進している様子でした。その中でもコストメリットという観点でユースケースを学ぶことが出来ました。

セッションの概要とアジェンダ

Public IPv4 アドレスに対する料金体系の変更をきっかけにして、AWS での IPv6 の活用について改めて注目が集まっています。IPv6 on AWS のリファレンスアーキテクチャや IPv4 構成からの移行方法について解説すると共に、AWS のさまざまなサービスとの IPv6 対応状況もご紹介します。IPv6 へ移行することで果たしてコスト最適化が可能なのか、どこまで Public IPv4 アドレス削減に繋げることが可能なのか、IPv4 と IPv6 のデュアルスタック構成例、IPv6 Only の構成例の紹介をユースケースを通じてご説明します。

セッションスピーカー: ⼭下 裕 氏(アマゾンウェブサービスジャパン合同会社)

  • IPv4アドレスの動向、AWSにおける影響
  • AWSでのIPv6対応状況
  • IPv6導入によってコスト削減が可能なこと
  • IPv6対応をどこから始めていけば良いのか

セッションを聞いてみた所感

導入はIPv4アドレスの動向についてでした。以前から問題視されているIPv4枯渇問題ですが今年の2月からAWSでもIPv4アドレスの利用が有償になっております。当時AWSアップデート情報を確認した時は背景までは意識していませんでしたが、IPv4枯渇問題によりIPv4自体の獲得コストが上がっていることが一因になっていそうです。

新着情報 – パブリック IPv4 アドレスの利用に対する新しい料金体系を発表 / Amazon VPC IP Address Manager が Public IP Insights の提供を開始 | Amazon Web Services ブログ

AWS側のIPv4アドレスの調達コストは過去5年で300%以上に増加したということもお話しの中でありました。ちなみに、IPv4に対する課金額が世界中の企業で最も多いのはAmazonとのことです。

IPv6導入によってコスト削減が可能なことについては、インターネット向けのサービスにおいてはIPv4を廃止することはユーザビリティの観点で現実的でないため現状は難しいとのことでした。

内部利用リソースのサービスについては、Nat Gatewayのコストを削減することが可能とのことです。

IPv6に対応する外部サイトやSaaS外部API向けの通信をNat GatewayからEgress-only Internet Gatewayにオフロードすることで、Nat Gatewayのデータ処理課金の削減が狙えるとのことでした。Egress-only Internet Gateway自体は利用料金が発生しないので実現出来るということですね!

AWSとしてはIPv6対応について、ALBのDualstackやアウトバウンド通信のIPv6対応(Egress-only Internet Gatewayへのオフロード)にて出来るところから対応を進めてほしいとのことでした。社内全体的にはIPv4サービス提供サイトがIPv6対応化していくことが求められております!

但し、IPv6はIPv4とは直接的な互換性があるプロトコルではないため、それぞれに設計・運用・管理が必要であるということも事実であり、Pv6化への障壁であると感じております。

参考資料

IPv6 on AWS ホワイトペーパー

docs.aws.amazon.com

IPv6 on AWS リファレンスアーキテクチャ

https://d1.awsstatic.com/architecture-diagrams/ArchitectureDiagrams/IPv6-reference-architectures-for-AWS-and-hybrid-networks-ra.pdf

おわりに

総勢5万人以上が来場したと噂で聞いた通り、非常に大盛況で熱気あふれる様子でした。 色々な関係者が来られるイベントなので、私もエンジニアとしてプロジェクト等を通じて関わるお客様を増やし来年以降のAWS Summit Japanで再会出来るよう、日々精進したいと思いました。

それでは、またの機会に〜

帰り際に1枚

今野 祐靖(執筆記事の一覧)

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